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歴史認識とは何か 日露戦争からアジア太平洋戦争まで(新潮選書)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/07/24
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮選書
  • サイズ:20cm/314p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-603774-0

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歴史認識とは何か 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書 戦後史の解放)

著者 細谷 雄一 (著)

世界史と日本史を融合させた視点から、日本と国際社会の「ずれ」の根源に迫る。日本が対米戦争に向かった原因が国際情勢認識の錯誤にあったと指摘し、日本人が抱える歴史認識をめぐる...

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歴史認識とは何か 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書 戦後史の解放)

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戦後史の解放I 歴史認識とは何か―日露戦争からアジア太平洋戦争まで―(新潮選書)

1,210 (税込)

戦後史の解放I 歴史認識とは何か―日露戦争からアジア太平洋戦争まで―(新潮選書)

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商品説明

世界史と日本史を融合させた視点から、日本と国際社会の「ずれ」の根源に迫る。日本が対米戦争に向かった原因が国際情勢認識の錯誤にあったと指摘し、日本人が抱える歴史認識をめぐる問題の泉源を探る。【「TRC MARC」の商品解説】

右でも左でもない「史実」をつかむ必読書。なぜ今も昔も日本の「正義」は世界で通用しないのか――国際社会との「ずれ」の根源に迫る歴史シリーズ第一弾。日露、第一次大戦の勝利によって、世界の列強の仲間入りを果たした日本。しかし、戦間期に生じた新しい潮流を見誤り、五大国から転落していく。その三〇年の軌跡を描き、日本人の認識構造の欠陥を読みとく。【商品解説】

なぜ日本の「正義」は世界に通じないか――国際社会との「ずれ」の根源に迫る歴史シリーズ第一弾。五大国から転落するまでの三十年。【本の内容】

著者紹介

細谷 雄一

略歴
〈細谷雄一〉1971年千葉県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。同大学法学部教授。「戦後国際秩序とイギリス外交」でサントリー学芸賞受賞。

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みんなのレビュー19件

みんなの評価4.4

評価内訳

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紙の本

ビジネス分野にも通じる教訓

2015/12/20 22:41

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ビジネスの分野でも十分考えなければならない教訓が多い。
戦後史を二十世紀の全体像の中に位置づけし直して、再構築することを目的として、自由に歴史を考えていると思いながら、いろいろな形で束縛されているために、本来見えるはずのものが見えない束縛を「イデオロギー的な束縛」「時間的な束縛」「空間的な束縛」と定義し、その束縛から解放することで、現代史を考え直す。
戦前の日本が陥った問題とは、平和主義に背いて軍国主義の道を歩んだことだけではない。より致命的だったのは、国際主義的な精神が欠落して、国際情勢を適切に認識できなくなっていったことである。

【学んだこと】
・イデオロギー的な束縛
 歴史的事実に基づく歴史学ではなく、自らの運動を実践するための手段として「歴史」が用いられていく
・時間的な束縛
 戦後史が終戦から動き始め、それ以前の歴史と戦後史が完全に断絶しているという歴史観
・空間的な束縛
 世界が存在しない日本史を学ぶとすれば、それはきわめて内向きで、孤立主義的で、閉じられた空間の戦後史
・ナイーブな歴史認識
 広範な史料に基づいて、徹底的に研究を深めていけば、普遍的に受け入れ可能な「歴史的事実」にたどり着ける
 そのような「歴史事実」は他国の国民とも共有可能であるという楽観的な想定
・政治的なスローガンには「誠実な正義心」「権力政治的な考慮」「冷静な国益の計算」などの思惑がある
・太平洋戦争に至る日本の迷走
 1)政府が一丸となって戦争に突き進んだのではなく、むしろ誰もがそれぞれの組織的利益を優先して漂流した結果が、戦争という最悪の結果であった
 2)戦争の推移が日本に有利な方向へと漂流して、アメリカ国内に厭戦的な空気が蔓延することで和平が得られるという根拠のない楽観論
 3)陸軍は対米線は海軍の戦争と考え、海軍は、対米戦を名目に予算と物資を獲得した経緯から、戦争が不可能と言えば存在意義が問われるため不可避となる
・アジア太平洋戦争での犠牲者
 日本:310万人(内民間人80万人) 交戦国・戦場での死者:1900万人
・自らの正義を絶対視して他国の価値を嗤い、国際社会における正義や規範を無力であると突き放し、自らの価値を絶対的で自明な正義として語ることは、戦前の国際社会から孤立していった道程と似ている

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紙の本

未来を語るために

2016/06/12 15:53

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ryou - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦後70年を経たが私たちは近代日本の歩みを他者に語りうる歴史の最大公約数をもっているだろうか。過去のとらえかたがぶれれば、当然今の立ち位置も確定できないし、未来を自信をもって語りえない。ゆえにこの本は、歴史認識とは何かを自らの頭で考え、整理するには大変示唆に富む本である。

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教科書は現代史をやる前に時間切れそこが一番知りたいのに何でそうなっちゃうの?

2015/10/24 09:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:okadata - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本史の中では世界は語られず、また世界史の中に日本の記述はほとんどない。世界史と言いながら東洋史と西洋史は有ってもイスラムや中央アジア、東南アジアなんかも中心にはいない。分断された歴史で現代史を見ても認識のみぞは埋まらない。それは日本の外交の経験や理解が、圧倒的に国際社会のそれからずれていることがしばしばあるからだ。戦前の日本外交の失敗や誰も始めるつもりも勝てる予測もなかったアジア・太平洋戦に突入したのも、国際政治に対する日本人の想定と現実の世界とのずれが原因にある。

戦後日本の歴史は1945年8月15日に始まったと言えば多くの人に違和感はないだろう。しかし、この日は日本と朝鮮半島を除く国際社会からすれば何もなかった日だ。「そもそも歴史的事実として8月15日に終わった戦争は存在しない。」日本がポツダム宣言の受諾を回答したのは14日、国際標準としては降伏文書が調印された9月2日(中国では3日)が対日戦勝記念日であり、15日はただ多くの国民が敗戦を知った日だ。グローバルスタンダードでは「終戦」とは相手国のある行為であり、それよりも自国民向けの都合である「玉音放送」を優先することはあり得ない。

玉音放送は国民の均質的な体験とも言い切れない。沖縄では放送局が爆破されており6/23に沖縄守備隊が壊滅してからも散発的な抵抗が続き、残存兵が米軍と降伏文書を調印したのは9/7だった。千島列島では9/18、南樺太では20日にソ連軍が上陸し戦闘が始まった。

日露戦争において日本は「文明国」として国際法を遵守して戦った。捕虜になったロシア兵の死亡率は0.5%と驚くべき低い数字でありハーグ陸戦協定以上の待遇を行ったことには敵国ロシアからも謝意が表せられるほどであった。この頃日本の軍部では国際法教育が行われて下士官もジュネーブ条約などの知識を持っていた。

第一次世界大戦でドイツ権益を奪った日本では悲惨な戦地を経験したヨーロッパで生まれた人道主義と言う新たな潮流を感じることはなく、1932年には陸軍士官学校の教程から戦時国際法を除外した。日中戦争の長期化が軍紀を弛緩させ、中国蔑視に起因する捕虜虐待などが頻発した。第二次世界大戦でも欧米人捕虜に対する違法行為を繰り返した。そのきっかけとなったのが東京空襲の開始であり、泰緬鉄道建設に従事させられたイギリス兵捕虜の死亡率は25%にのぼった。全戦場でのイギリス兵死亡率5.7%、ドイツやイタリアでの捕虜の死亡率5%と比べれば日露戦争当時に比べ日本軍がどれだけ野蛮になったのか。その原因となったのが国際法教育の放棄と国際的な常識からのずれだ。

1931年関東軍は満鉄の自衛と言う名目で150km離れた錦州を爆撃した。これが日本軍による初の都市空爆であり、戦略爆撃はロンドンや日本への空襲、原爆投下と拡大して行った。錦州爆撃以降不拡大方針を取りながら関東軍を制御できない日本政府に対する国際社会からの不信感が高まり、日本は窮地に追い込まれていくことになる。

安倍首相は戦後70周年談話で村山談話を継承した。しかし、自社連立の条件であった「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議」の採決では与党自社さから70名の欠席者を生んだ。安倍首相もその一人だ。「独善的なナショナリズム」を排する決意を示した村山談話が生み出したのはその想いとは裏腹に玉虫色の決着を封じ、歴史問題を外交問題としてしまった。国内でも歴史認識は一致しない、ましてや中韓とは。著者の懸念は今の日本が平和主義と言う名の孤立主義に陥っていることだ。自国以外の安全保障に全く関心を示さない利己的な姿勢は国際主義の否定と取られかねない。

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2015/08/05 15:26

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