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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/08/03
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/409p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-219983-4

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紙の本

罪の声

著者 塩田武士 (著)

【山田風太郎賞(第7回)】父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の声の音声は31年前の未解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった…。「グリコ・森...

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罪の声

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商品説明

【山田風太郎賞(第7回)】父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の声の音声は31年前の未解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった…。「グリコ・森永事件」をモデルにした長編小説。『小説現代』電子版連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

逃げ続けることが、人生だった。

家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。

昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。【商品解説】

著者紹介

塩田武士

略歴
〈塩田武士〉1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。「盤上のアルファ」で小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「女神のタクト」「崩壊」など。

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みんなのレビュー70件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

事件にかかわってしまった子供たち

2017/01/17 06:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件の脅迫電話に子供の声が使われていた事からインスピレーションを得て書かれたフィクション
実際のグリコ森永事件を丹念に取材して事実とフィクションを巧みに織り交ぜた渾身の作品

グリコ森永事件により人生を狂わされてしまった子供の話は作者のフィクションだが、本当に人生を狂わされてしまった子供がいるのかもしれないと思わされる秀作です。

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電子書籍

いたくなるほど心締め付けられる

2016/11/21 18:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:OTTER - この投稿者のレビュー一覧を見る

大きな事件の中で踏みにじられた人生の辛さをつくづく思う 人の命は思いとか 尊厳などという言葉がいかに上滑りな事なのか辛さこそ助長されるが 救いには結びつかない

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紙の本

グリコ・森永事件を題材にした小説

2016/10/20 22:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和の時代に起きた未解決事件。これをテーマに追いかけている筆者の執念というものが感じられる作品である。

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紙の本

罪の声は・・いつか未来の為に語られる。

2016/09/10 13:12

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ・森永事件を題材に丁寧な取材と大胆な着想で書かれている。
初めて読んだ作家の長編だが、読み始めてから本を離す事が出来ない程の小説。

グリコ・森永事件で使われた子供の声が録音されたテープを自宅で見つけた曽根俊也。
自分の父親が犯罪に関わっていたのではないかという疑問を振り払うために事件を辿る。

大日新聞の阿久津英士も戦後最大の目解決事件の取材を始める。
そんな二人辿る道を交互に語りながら、ついに交差する。
ここが一番本作で気に入ったところです。
二人が重なった時から、真実を明らかにする事で、この犯罪によって不幸な人生を歩んでいると思われる人たちを救うために取材を重ねる。

丁寧な取材による犯罪の情報、作家の推理とも読み応えがあった。
作家の良い作品を書き上げたいという強い思いを感じさせる一冊。

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紙の本

テープの子どものその後

2016/10/06 15:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリ森に材をとった小説、ノンフィクションは数あれど、現金受け渡しに使われた音声テープの子どものその後を描いた点が面白い。展開、文章表現にも無駄がなく、真実が解き明かされていくドライブ感でぐいぐいと引き込む。ただ、無線記録を入手したあたりから、阿久津の取材がトントン拍子に進みすぎていて後半はやや緊張感が途切れるのがもったない。もう一山、二山あればよかった。やはり高村薫のレディジョーカーのほうが小説としては格段に上かな。

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紙の本

「事件の真相」は、依然「闇に消えた」まま

2017/02/21 14:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:燕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る

1984年に実際に起き日本中を震撼させた「グリコ・森永事件(かい人21面相事件)」を下敷きとしたミステリー。本作では「ギンガ・萬堂事件(ギン萬事件)」とされている。
物語の舞台を現代の2015年に設定し、「ギン萬事件」の再取材を命じられた、ろくに休みも取れないことを嘆く現代的な中堅の新聞記者と、父の遺品の中から「グリ森事件」で恐喝に使われた録音テープを発見し、「これは、自分が子供の頃の声だ」と気づいた青年の二人を主人公として、ストーリーは展開する。一方は事件の真相を、地を這うような取材で追い、もう一方は事件の犯人だったかもしれない父の足跡を辿り、二人の軌跡が重なり合うことになる。
事件の日時・場所・犯行内容・事件報道など「グリコ・森永事件」とほぼ同じ内容となっており、ノンフィクション・ノベルのように読め、戦後最大と言っても良い未解決事件の真犯人に迫り、真相を明らかにしていくかのようで、読み始めると本を手放せないほど引き込まれる。
実際の「グリコ・森永事件」は、登場人物の言葉として述べられているように、「時代が味方した面は確かにある」。「ローラー作戦が不発に終わったのは、都市化のせいで隣近所の不審人物にも気付かない社会になってしまったからで」あり、今だったら「監視カメラやら通信記録やらで、もっと早くに追い詰められて」いたはずだから。また、警察が犯人のひとりであろう人物に肉薄しながら、犯人一味を「一網打尽」にするために、あえて泳がせ、結果的に事件解決の糸口を失ってしまった、という犯人側にとっての「僥倖」もあった。
尚、一部の売り文句では、「事件の真相・犯人に辿り着いた」かのように言われているが、あくまでも、事件をモチーフにした「もう一つのグリコ・森永事件」に過ぎないし、当時の社会情勢に照らし合わせると、このような動機で事件が起きたかも?とは思わせるが、私には、最後まで犯人たちの本当の動機がつかみきれなかった。
「事件の真相」は、依然「闇に消えた」ままである。

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電子書籍

感動

2017/02/13 17:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tomokinn - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去の事件の真相を解き明かす形でグイグイひきこまれます。
本当の本当はどうだったのだろうと思いを馳せています。

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電子書籍

久々当たり

2016/11/17 13:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あやちゃんパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る

心理描写、背景描写など、久しぶりに感情移入して読める小説でした。
ラストは涙を誘われました。

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紙の本

その後への視線

2016/10/25 08:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あいん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで、森永グリコ事件の本をフィクション・ノンフィクションに関わらず乱読してきましたが、事件に関与した子供たちのことはあまり考えてきませんでした。子供の声による録音テープは、犯行の単なる1トピックスであり、捜査を混乱させるための1ツール程度にしか受け止めていませんでした。でも、本作品のように、訳が分からぬまま実行犯に誘導されて犯行に加わり、その後の生活(人生)を息苦しいままに送ってきたのではという視点は、背筋を凍らせる恐ろしさがあります。

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2016/12/02 19:20

投稿元:ブクログ

+++
逃げ続けることが、人生だった。

家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。

昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。
+++

グリコ森永事件を題材にした409ページの大作である。青酸ソーダ入りのお菓子が店頭に置かれたということで、当時子どもが生まれたばかりだったわたしも我が身のこととして恐ろしさを感じた事件だったので、興味深く読んだ。大々的に報道された割には、実際犯人は何が目的だったのかよくわからず、尻すぼみに終わった印象があったが、本書を読むと、妙に納得できてしまう。記者が、大きな事件の取材に際して、犯人はどんなにもっともらしい大義名分を持っているのかと思って臨むと、どうしようもない理由で事件を起こしていることが多々あり、がっくりする、というようなことを言っているが、このギンガ萬堂事件の犯人たちも、まさにそうで、それがリアルさをより増している。読後は、あの事件の真相はまさにこうだったのだろうと思えてしまうほどである。テープの声の子どもにスポットを当てたのも見事だと思う。読み応えのある一冊だった。

2016/12/13 21:23

投稿元:ブクログ

犯行指示テープを吹き込んだ元子どもと、事件から30年,ギンガ・萬堂事件を洗い直す新聞社の文化記者~京都の2代目テーラー曽根俊也は入院中の母からアルバムを持ってくるように頼まれ、GM事件絡みの英語で書かれたノートと自分の声が入った指示テープを発見する。父の友人に相談し、京都出身で滋賀県の暴対刑事を首になった生島という刑事が絡んで、伯父が関わった可能性と、犯人が仲間割れを防ぐ手打ちを行った小料理屋を見つけ出す。新聞社の大阪文化部の阿久津英士は年末特集のために社会部に指名され、ハイネケン事件を調べていた東洋人を捜しにイギリスまで出掛けたが、当時新聞記者だった大学教授に一緒に暮らしていた中国人はいないと言われ、収穫ないまま帰ってきた。滋賀で職質にあって逃げ出した車の線と、テレビのドキュメントを見て感じた違和感から、大学教授と親しかった「日本人」が曽根達雄だと確信して再び英国に向かう~女神のタクト(未読)も書いた1979年生まれの元新聞記者。新聞社勤務経験がないと分からないことがあって良いわ。GM事件の後、豊田商事事件・投資ジャーナル事件・日航機墜落事故・プラザ合意で、未逮捕の犯人は深淵の人になった…

2017/01/11 11:07

投稿元:ブクログ

グリコ・森永事件をモチーフにした作品。
自分の幼い頃の声が吹き込まれた犯行テープを見つけた曽根と、年末の特集記事で過去のギン萬事件を調べ始めた新聞社の文化部の記者、この二人を軸に話が展開されていく。
事件後30年が経ち、当事者たちが口を開き始めたからか、あれだけ警察が総力を挙げてもたどり着けなかったことが数ヶ月で見つけられるのだろうか? 

犯罪はもちろん許されるわけではないが、「知る権利」だという言葉で全てを正当化しようとするメディアの傲慢さが感じられてしまった。

2017/01/25 13:26

投稿元:ブクログ

江崎グリコ事件をモデルにした企業脅迫事件を、ふたつの切り口で追う。追手はテーラー経営者と新聞記者。それぞれの事情で過去の事件に向き合うことになったふたり。やがてその軌跡が交差する。

プロットの組立ても謎解きのリーダビリティも優れていて文句なしの力作。

2016/10/24 13:35

投稿元:ブクログ

昭和の未解決事件「グリコ・森永事件」を題材にした長編。企業や犯人の名前などは変更してあるが、事件の経緯はかなり現実の事件に沿って、描かれている。この事件があった当時、自分はまだ小学生で「かいじん21面相」だけが印象深く残っていたが、この事件の裏にはいろんなことがあったのだと、30年以上経った今、知る事実に呆然となるほど。実際の事件の犯人の狙いは明らかになっていないが、作品では株価操作が目的だったとされている。ある日、突然、父の遺品の中から、事件で使ったと思われる脅迫テープを見つけてしまった曽根と、昭和最大の未解決事件を追う新聞記者・阿久津、二人の目線から事件が明らかになっていく過程も、すごく良く描きこまれていて、作者の事件への熱意が伝わる作品。

2016/12/18 20:36

投稿元:ブクログ

ミステリーランキングでこのミス7位、週刊文春1位
高評価の鉄板ミステリー読んでみました。
『これは、自分の声だ』つかみOK、これは期待。
読み進めるとあれーーーーこれどっかで?
半年前に一橋文哉『闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相』を読んでた。
著者も・・・について極力史実通りに再現しましたとあるようにドキュメントにかなり振られてるんですが
参考資料のドキュメントの…説、▲▲説を小説風にちょっと書いてみましたみたいな感じで、参考資料っていうかネタ本?
フィクション部分もいまいちかなぁ。
聡一郎さんのお父さん、お姉さん殺されてお母さん、聡一郎も不幸すぎる。対して俊也の伯父、お母さん『奮い立ったって感じかなぁ』ってなんだか。