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商品説明
【山田風太郎賞(第7回)】父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の声の音声は31年前の未解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった…。「グリコ・森永事件」をモデルにした長編小説。『小説現代』電子版連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われたテープとまったく同じものだった。「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは。渾身の長編小説。
「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門第1位!
第7回山田風太郎賞受賞作。
朝日新聞「天声人語」など各種メディアで紹介。
逃げ続けることが、人生だった。
家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。
「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。
未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。
昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。【商品解説】
目次
- プロローグ
- 第一章
- 第二章
- 第三章
- 第四章
- 第五章
- 第六章
- 第七章
- エピローグ
著者紹介
塩田 武士
- 略歴
- 〈塩田武士〉1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。「盤上のアルファ」で小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「女神のタクト」「崩壊」など。
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年10月号より
書標(ほんのしるべ)さん
昭和最大の未解決事件“グリコ・森永事件”を題材にした本作品。
犯行に使われたテープの子どもの声は自分の声だった…という画期的な視点が生み出すリアリティは、どこまでが真実でどこからが創作なのか、その境界をわからなくさせる。
”グリ森”をテーマに書くという著者の執念、事件に巻き込まれた子どもへの想いがひしひしと感じられ、中盤以降ページをめくる手が止まらなくなる。
これまでも綿密な取材を重ね、様々なテーマに挑んできた塩田武士さん。
その一つの到達点ともいえる『罪の声』は、間違いなく今年の傑作になると確信している。今読んでおかないと、絶対に損する1冊だ。
紙の本
事件にかかわってしまった子供たち
2017/01/17 06:54
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
グリコ森永事件の脅迫電話に子供の声が使われていた事からインスピレーションを得て書かれたフィクション
実際のグリコ森永事件を丹念に取材して事実とフィクションを巧みに織り交ぜた渾身の作品
グリコ森永事件により人生を狂わされてしまった子供の話は作者のフィクションだが、本当に人生を狂わされてしまった子供がいるのかもしれないと思わされる秀作です。
紙の本
罪の声
2017/03/25 17:49
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エスターク - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋に入ると必ず目に入ってきた。
装丁とタイトルが私に読むよう告げてきた。
最近本にかける金額が多くなってきた事もあり躊躇してしまっていたが、やっとの事で購入に踏み切る(笑)
全くの予備知識もなく先入観もないまま二日かけて読み終えました。
本書がフィクションでありながら、実際にあった事件を出来るだけ再現し、明らかにされていなかった部分を捜索し一つの結末として描き切っている。
一言、凄い。
題材とされている「グリコ森永事件」の事をお恥ずかしながら私は名称以外全く知らない。
が、本当にあった事件、それ以上に現実感がある。
そう、本当にその事件が実際に起きており、報道される前に記者や警察が事件の全容、全貌を明らかにする為にあたりをつけて情報を少しでも引き出そうとしている様子がありありを描かれている。
それもそのはずで著者は当時の事件を調べるために一年間の全ての新聞に目を通し、場所を訪れるなど調査量に圧倒される。
その調査の過程が本書をより現実に感じさせる。
事件を一つずつ追っていく描写が本当に今事件が起きているように感じる。
登場人物には事件に関係したとされる家族とそれを追う新聞記者が出てくるが、各々の取材する姿が素晴らしい。
事件の断片が少しずつ集められ、少しずつ組み合わさっていく。
それと並行して明らかになるにつれて周りの人間や家族の心情が変化していく様子に心が締め付けられる。
時効が成立しているがそれは単純に法で裁く事が出来なくなるだけで事件そのもの、罪そのものには時効はない。
それは起こした犯人にも残された家族にも。
社会についてもだ。
400頁程の分厚い書籍にはなるが読んでみる価値はあると思う。
報道にする考え方であったり罪に対する意識や様々な事件、とりわけこのグリコ森永事件など、何かしら読者に影響を及ぼす書籍だと思う。
私もこれを機に本当にあったグリコ森永事件に関する書籍に触れてみたいと思います。
電子書籍
いたくなるほど心締め付けられる
2016/11/21 18:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:OTTER - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな事件の中で踏みにじられた人生の辛さをつくづく思う 人の命は思いとか 尊厳などという言葉がいかに上滑りな事なのか辛さこそ助長されるが 救いには結びつかない
紙の本
声
2019/09/18 06:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
思わず引き込まれるような展開にあっという間に読み終えました。声というものは、人それぞれなんだなあと深く感じました。罪の意識のないままに、自分の声が悪い事に使われていたらと思うと恐ろしくなりました。
電子書籍
謎が解ける?
2017/12/30 00:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モンタワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の事件の謎がどう解けるのか、最後まで読んでいないが楽しみ。
電子書籍
読んでよかった
2017/03/09 12:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の未解決事件
グリコ森永事件がモデルの
ノンフィクションと錯覚するようなフィクション小説
主人公と同世代で娘がいる身として
魂が揺さぶられました。
たくさんの人に読んでほしい本です。
紙の本
グリコ・森永事件を題材にした小説
2016/10/20 22:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の時代に起きた未解決事件。これをテーマに追いかけている筆者の執念というものが感じられる作品である。
紙の本
謎は解けるか?
2023/01/19 14:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
グリコ・森永事件をモデルとして作中描かれるギン萬事件。犯人側から出された録音された身代金受け渡し指示のテープは子どもの声だった。
過去の未解決事件の特集で事件の足跡と真実を追う記者阿久津。
入院中の母の私物からギン・萬事件を連想させる録音テープを発見した曽根。このテープには幼い頃の自分の声が入っており、それは犯行の指示のようだが……。果たして、自分が事件の加害側の人間だったのか?
阿久津と曽根、双方が互いを知らぬまま真相に近付こうとする。
犯行を計画し実行した大人にもそれぞれの事情と苦悩があっただろうが、巻き込まれた子どものその後の人生は明るいものとなるか?
紙の本
子供の声
2020/08/09 09:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボワイエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の声を想像しながらとても切ない心境になりながらもいっきに読んだ。「未来」という聞き慣れた言葉がとても深く心に響いた。この作品に出会えたことに感謝。
紙の本
罪の声
2020/06/30 11:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くり - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読みました。
久々に引き込まれる本でした。
紙の本
ドキドキした
2018/10/23 12:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:男児の母 - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件を追っている前半は、すごく面白い。
真相がわかってくる後半は、悲しい。
父が、社内販売で購入した森永お菓子詰め合わせセットを何個も買って帰って来た当時を思い出しました。
電子書籍
久々に読み続けてしまいました
2017/12/10 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっすー - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼少期にあった現実の事件と、この小説の内容、そして今。時代の変遷とその背景に埋もれているかもしれない事象。改めて、過去、そして今、これから、を考えつつ、世界にひきこまれていきました。
紙の本
よくぞ調べました
2017/09/24 18:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の塩田さんは私とちょうど10歳ちがい(私の方が10上です)、私が中学阿世の時の出来事なので、まあまあしっかりと覚えているのですが、塩田さんはかなり小さかった事になりますよね。どこまでが史実か。。。
正直言うと「続編」を期待してます。。。
紙の本
こうなのかも
2017/08/12 15:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名すぎる未解決事件ですが、この作品を読むと本当にこうだったんじゃないだろうかと思います。
特に新聞記者という立場からの想像と読み、確かめたいから動く行動力は読んでいて面白く緊張感があります。そのせいか途中からこの事件はこうあったのではないかと現実に思い読んでしまうところがこの作品の凄いところですね。刑事物、サスペンス物いろいろありますけどこれはまた違ったジャンルのように感じました。
ゴロウデラックスという番組を見て購入しましたが、その時に
取材した資料も大量でしたね。作者の想像力がこの事件の1つの提案だと思って読みました。
電子書籍
グリコ森永事件
2017/05/22 03:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
を題材にした小説は、「レディージョーカー」が面白かったですが、これも、それに匹敵するくらい面白かったです!
阿久津が、2度目にイギリスへ行くあたりからは、一気読みでした。そして、ラストは、号泣してしまいました。
読んでいる間中、ずっと、NHKのドキュメンタリー「未解決事件」のテーマ音楽が、頭の中で、BGMのように流れていましたが、、、
「ハイネケン誘拐の代償」も、見てみたくなりました。