「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
岬に建った、一本の灯台。毎日、海を眺めていた灯台は、いろんな国を旅する渡り鳥を羨ましく思っていた。でも、ある嵐の夜、灯台は自分のいる場所、なすべきことに気がつき…。【「TRC MARC」の商品解説】
岬に一本、灯台がたちました。生まれたての灯台の前に、漁船や客船や、魚や鯨が毎日行き交います。みんな知らないどこかから来て、どこかへ行くんだ……。そんな灯台のところへやってきたのは渡り鳥。彼らから遠い国の驚くような話をたくさん聞いた灯台は、自分はどこにも行けないことを痛感します。そしてふたたび訪れたある冬の日のこと、灯台は大嵐に襲われます。吹きすさぶ雨風のなか、灯台にできることとはいったい……?【商品解説】
著者紹介
斉藤倫
- 略歴
- 斉藤倫 1969年、秋田県生まれ。詩人。2004年『手をふる 手をふる』(あざみ書房)でデビュー。14年『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で長篇デビュー。同作で、第48回児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。詩集に『オルペウス、オルペウス 新しい詩人6』『さよなら、柩』(以上思潮社)、『本当は記号になってしまいたい』(私家版)、絵本に『いぬはなく』(絵 名久井直子/ヒヨコ舎)がある。また、『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』(PARCO出版)に編集委員として関わる。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より
書標(ほんのしるべ)さん
岬にそっと立つ灯台。行き交う船を眺め、渡り鳥たちの話をうらやましく思うある晩、ひどい嵐が訪れました。くるくるぴかぴかと光を懸命に船へ届ける灯台。いつも変わらず、そこに在り続けること。じぶんの居場所を再確認した灯台は、今日もまた岬から海を見つめます。
静かに心に響く詩人斉藤倫の文と、柔らかな色合いと筆のタッチが印象的な小池アミイゴの絵が、ゆったりとした美しい世界を作り上げています。
紙の本
ちょっと切ないような余韻も
2022/10/21 17:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
嵐の経験や渡り鳥たちとの出会いを経て、とうだい君が自分の責務をしっかりと認識してより強くなっていく・・・という話です。 健気なとうだい君の姿に、清々しい気持ちになりました。 と同時に、余りの健気さにちょっと切ないような余韻も残りました。 むしろ大人が読んで何かを感じる絵本かもしれません。
紙の本
静かな絵本
2019/05/31 21:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうだい が主人公の絵本。
どこにも行けないとうだい がちょっとかわいそうになる瞬間がありましたが、自分の仕事を一生懸命まじめに行うとうだいが、かっこよく思えました。
静かで、夜の読み聞かせにぴったりでした。
紙の本
ゆったりとした世界
2016/12/15 20:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
斉藤氏の詩と小池氏の絵が非常にマッチし、ゆったりとした世界を表している。灯台が自分の居場所を再確認し、いつもと同じようにゆったりと海を見つめるのがよい。
紙の本
とうだい
2016/11/14 21:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めからきれいな色のおだやかな景色が続く。みているだけで清々しい。後半の嵐の暗い色から嵐が去ると共に、自分の存在意義についての葛藤が晴れた灯台がみるあさの景色は読み手も心から晴れやかな気分にさせてくれる。