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商品説明
私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。不審に思った大森署署長・竜崎はいち早く署員を向かわせるが、警視庁生安部長から横槍が入る。さらに、管内で殺人事件が発生して…。『小説新潮』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
竜崎伸也、大森署最後の事件!? 正体不明の敵に立ち向かう、激動の長編第7弾。私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。不審に思った大森署署長・竜崎は、いち早く署員を向かわせるが、警視庁の生安部長から横槍が入る。さらに、管内で殺人事件が発生。電話で話した同期の伊丹から「異動の噂が出ている」と告げられた竜崎は、これまでになく動揺する自分に戸惑っていた――。大人気警察小説シリーズ、待望の第9作!【商品解説】
鉄道と銀行のシステムが相次いでダウン。いち早く異変を察知した竜崎は、正体不明の敵にどう立ち向かうのか。大人気シリーズ第9作。【本の内容】
著者紹介
今野敏
- 略歴
- 〈今野敏〉1955年北海道生まれ。「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞、「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞、「果断」で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞。
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紙の本
竜崎の新天地
2019/06/01 17:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今野敏の看板小説である『隠蔽捜査』ももう7巻目を迎えた。このシリーズに登場するキャラクターもほぼ固定してきたので、安心して読むことができる。7巻目となればやや方向を探ることも必要であろう。
さて、主人公の竜崎が不祥事で左遷され、警視庁大森署長に転じてからもうだいぶ時間がたつような気がする。竜崎は自分の信念を周囲、とくに上層部に遠慮せずに直言する点で、周囲を驚かす。また、左遷人事での大森警察署長なので、階級と役職のねじれが生じている。署長はその上位の方面本部長の指揮を受けなければならないが、階級は竜崎が上だったりする。
これまでは方面本部の野間崎管理官との対立がよくあったが、この管理官は竜崎に心服するようになったが、本部長が異動になり、新たな本部長は指揮をしたがるが、竜崎はそんなことはお構いない。竜崎は本書でも方面本部長をほとんど意識していない。
本書のテーマはサイバーセキュリティであるが、大森署の生安にいる専門家をうまく使って事件の収集に当たっており、読者としては胸のすく思いである。そして、盟友の刑事部長である伊丹もいる。伊丹、竜崎はコミュニケーションに難がありそうに思えるが、実際は相互によく理解しあっており、率先垂範で部下を指揮し、うまく育てている様子が伺える。
ここまでくると、つまり7巻目に入ると、『隠蔽捜査』シリーズの真髄は、事件の内容や推理などの事件への対応よりは、半ば固定化した各キャラクターとのやりとりが主となってきた。たしかに、警察小説なので、事件への対応が副で、周囲の人たちとの関係を描くことが主となることに問題はありそうだが、副となってもけっして粗雑に扱われているわけではない。
一般読者には分からない種々雑多な事件について、警察が取り扱う事件の傾向などは最新のものが反映されているように思える。これによって読者は警察がかなり身近なものに感じられるのではないだろうか。
上記に述べたシリーズの方向性だが、今野は大森警察署長はこれで終了させ、竜崎には新たなポストに用意し、署長とは別のキャリアを積ませ、その様子を描いていくことにしたようである。また、次巻が楽しみである。
紙の本
サイバー攻撃と殺人事件。
2020/11/01 12:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイバー攻撃と殺人事件が起こる。プロットとしては面白いが、もう少し複雑だと面白かったと思う。展開としては、少し単純というか、場当たり的。
むしろ、竜崎が警察署長として成長し、大きな変化を本人が自覚している事、周囲の人間に好感を持たれていることが面白く読めた。
ネタバレにならぬようにレビューするが、面白く、次回作が楽しみ。
隠蔽捜査シリーズを一息に読んでしまった。
電子書籍
竜崎も随分人間的になった(笑)
2018/12/05 08:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『棲月―隠蔽捜査7―』ではサイバー犯罪がテーマ。私鉄のシステムダウンによる運行停止、そして間もなく起きた銀行のシステムダウンの関連性と事件性を疑った竜崎は所轄の管内ではないものの捜査員を送り込んで事実確認をしようとするところからストーリーは始まります。そして、リンチ殺害と見られる少年の遺体が発見されたために捜査本部が立ち上げられます。このシリーズのパターン通りサイバー犯罪と殺人事件は徐々に相互関連性が見えてきます。組織的な対立軸はサイバー対策課を仕切る「薩摩」出身の生安部長。竜崎のプライベートは息子のポーランド留学と竜崎自身の異動の噂。以前なら異動に対して感傷的になるようなことはなかった竜崎は、自分がうろたえていることに戸惑います。最初のころ公務員ロボットのようだった竜崎も随分人間的になった感じですね。
ついに異動の内示が出て、大森署を去るところでこの巻は終了します。おそらく舞台を神奈川県警に移して『隠蔽捜査』シリーズ第2期としてまだ竜崎シリーズが続くものと思われます。『宰領(隠蔽捜査5)』で竜崎と関わり、「いつかあなたの下で働きたい」と言ってた捜査官もいたので、その人がまた登場するのかな、と楽しみにしています。
ただまあ、番外編を含めてシリーズ9作目ともなると少々定型的になってきて、エンタメ性はまだまだ高いと思いますが、作品1つ1つのインパクトは薄れてきたかな、と思います。
紙の本
大好きなシリーズ
2019/10/05 18:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かぢこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう上司の下で仕事ができたら…と思える理想の主人公。警察官僚の話だけどこのシリーズは家族のやりとりも心に響く。
留学したいという息子と妻との会話。日本の官僚や政治家がこう思ってくれていたら…日本もっとよくなるのにな。選挙に行かない人にも読んで欲しい。
電子書籍
大団円
2018/02/14 22:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:horitei - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズもこれで終わるのか。そんな読後感を持つぐらいだ。相変わらずの天然キャラを発揮する竜崎だが、これまでにない情緒や余韻を感じさせてもくれる。そのココロは?