今巻から2021年7~9月に放送されたTVアニメ版で描かれた内容より先の展開に突入…渡辺さらさと野島聖の夫々に訪れた不測不運事態…で、彼女達の今後は?他色々と続きが気になる99期生の文化祭開演巻。
2024/07/15 03:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻は、2021年7~9月に放送されたTVアニメ版『かげきしょうじょ!!』(全13話)の、
第十三幕「かげきしょうじょ!!」の中盤過ぎからラストまで…に相当する内容が、今巻の漫画本編冒頭からの、
正味36頁程の部分に描かれていて、それ以降は、アニメ版で描かれた内容の続きの部分…
冬休み帰省で年末年越後、紅華歌劇音楽学校再開されて、本科生の卒業公演的Eventである文化祭に向けての、
準備の日々や、そして遂に迎えた文化祭当日だったが…というのが描かれていて、
そして、その漫画本編終了後にはスピンオフ「中山リサ編」も収録されている…のが今巻の構成内容。
個人的には、遂に、アニメで視て粗筋を知っている部分よりも先の展開が読めるんだな…というワクワクと、
今巻の漫画本編後のスピンオフが、
渡辺さらさの教育係である中山リサ達本科生(紅華歌劇音楽学校99期生)が、文化祭を終えた後の日々の光景
が描かれた内容だったんで、あれ?文化祭の内容は?…あそこでぶち切ってもうやらないの?!
と思って動揺したりもしたんだけど、気になったんで、今巻を読み終えてからそのまま次の第8巻を、
チラッと読んでみたら、ちゃんと、
今巻内の本編内容の直後の続きから描かれてたんで、ホッと一安心。
それはそうと、
今巻内でのキーワードは「不測の事態発生とその時に取れる選択肢」って事かな、
と。
本科生の卒業公演的Eventである文化祭開演後に、予科生渡辺さらさに起こった不測事態、
文化祭に向けての日々から文化祭後…という期間中に本科生副委員長野島聖に起こっていた事態。
夢を追い続けるのには資金がいる、その資金がなくなったから「この夢は ここで終わり」
…という決断は、どうしようもないけど無念だろうな、
と色々身につまされたり。
あと、伝統ある超有名大型歌劇団、とかじゃない、そこらの小劇団とかであれば、
バイトしながら生活費や演劇活動費を稼いで…というのは、普通の事だけど、お客に夢の時間を売る、
妖精的存在であり続けなければいけない大型歌劇団のスターやスター候補生は、
そこらでバイトしてる私生活姿を世間に晒す事など出来ない…というのも、なるほどな、と。
一方で、
毎月毎月歌舞伎座や他の劇場での公演や巡業予定がある幹部クラスの歌舞伎役者とかだと、
地方公演中の月初めに病気療養中の父が亡くなった、
みたいな状況になっても、臨終の場に立ち会えないだけでなく、
公演が終わる月末まで遺体を保管安置して、公演終了後に葬儀他を行う…みたいな話は、よくあるけれど…
その辺の葛藤と向き合ったり…な展開も、
次巻以降で描かれるのかもね…と想像したり…
ともかく、アニメ版で描かれていた内容の、その先の展開にまで突入した今巻、
メインキャラ達に起こった不測の事態、という定番かも知れないけど、どうしたって続きが気になる展開で、
今巻も色々と心に響くモノがありつつ、次巻も早く続きが読みたいな、
と思えた、充実の濃密内容で、よかったです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさかの聖さん!
ヒールであることが何より美しくて、番外編で意外な素顔も知って。
なのになのに...涙
予科生としての区切りがつき、ここから先が、さらさ達の本科生としてのスタートです。
まだラインにも立っていないような若芽たちですが、これからも楽しみです。
オーディション結果
2021/12/27 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
予科生による文化祭の余興「ロミオとジュリエット」の配役が決定。ティボルトにさらさ、ジュリエットには山田彩子が選ばれた。選ばれた人も選ばれなかった人にも、実力評価の波紋が広がった。
スピンオフが本編
2021/09/27 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎度毎度スピンオフに情緒がもっていかれますわ...。
色々な意味で本当に限られた人しか歩めない道なんだなとつきつけられましたね。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
聖先輩退場には驚いた。
そもそも家が傾いたからって退団してどうなるのか。
金目当ての結婚でもするなら入団した方が箔が付くのに。
あとさらさが帰るとも思わなかったな。
投稿元:
レビューを見る
とうとう文化祭。紗和の話はオチが紗和らしくて、それも含めてホントよかった。でもやはり今回は聖。さらさのハプニングに対しての態度も、リサへの言葉も、今回の展開を読んだ後では全然違う。聖スピンオフでもかなり株を上げていたけど、なおさら。噂が広がる中、話をしたリサ以外に竹が、その噂に違和感を感じていたことに胸が熱くなりました。竹は紗和の話でも素敵でしたね。次の巻は予科のハプニングにどう対応したかの話で、また愛ちゃんの成長が見られるかなと思うので楽しみ。
個人的にですが、暁也くんはさらさが舞台を降りたこと、何か厳しいことを言うんじゃないかな、と。もしくは、言えない暁也くんの前でお兄さんかおじいちゃんが何か言うとか。舞台をつとめる人の厳しさは、何かの形で提示されると思う。もちろん、さらさに救いのある形で。
投稿元:
レビューを見る
さらさ成分少なめ。
オーディションを受けての、紗和編。紗和らしくて良いものの、あまり深くやってしまうと話が進まないヒロインの方の印象が薄くなってしまうからかさらっと進む。同じ銀橋を夢みていても、銀橋が最初から夢だった人、ひとつの夢を諦めてもう一度夢を持った人、友達が銀橋に登るなら自分もそこにたどり着きたいと初めて夢を持った人…様々。
お話はオーディション後の舞台前でのさらさの降板とその後…以下続巻というところ。
番外編はリサ先輩編なはずだけど、聖先輩が全てを持っていく。そういう役回りと言われればそうなんだけど。リサ先輩好きなのでまた今後を見ていきたいな。
投稿元:
レビューを見る
萌えは大事。納得せざるを得ない。文化祭もそんなにすんなり終わるわけがなかった。聖先輩もがんばってって言おうとしていたのに、不器用な人。迎えにきてくれた悠太に救われる。リサ先輩も複雑だろうな… 文化祭が終わったら、さらさ達が先輩になるってことか。
投稿元:
レビューを見る
絶対にこの巻で読むのをやめたらつらい思いをする。なんでここで終わるの!?って声に出して言ってしまった。
8巻までセットで読むのが一番良いと思いました。
投稿元:
レビューを見る
そんな…聖先輩……残酷すぎる ひどすぎる 受け止めかねる
最近の少女漫画は生死問われないが残酷だ
さらさちゃんもいつそうなるかわかんないよね…
萌え成分のくだりはわかりやすい
投稿元:
レビューを見る
自分はサリエリなんだと思う紗和ちゃんの気持ち、分かる気がする。
接戦だったと聞いて慰められるより、深く落ち込んでしまうところも。
自信があって努力家で、今までそれなりに周りからは一目置かれてきた人こそ
自分は凡人なんだ、天才には敵わないのだと気付くことは血反吐を吐くほど苦しい。
きちんとしているのが当たり前と思われて一度の過ちも許されない。
恐らく同じ様な悩み方をしたことがあるだろう竹井先輩が
努力は裏切らないし今はワクワクしかない、
一年後杉本さんもきっとそう思ってるはず
と言ってくれるのが嬉しかった。
杉本さんが予科委員で良かったと思ってくれているのも報われる。
人前で泣くのが屈辱なの、自分もそう思うので気持ちがわかる。
後でトップ様に素敵、男役でも娘役でもいけそうと言われるシーンもあって、相当嬉しいだろうし
見ている自分も嬉しくなってしまった。
大木先生がさらさを選んだのが、
幸甚指数がちょっぴり多いと判断したから
というのはかなり納得がいく理由だった。
愛故に壊れゆくティボルトより、
心を曝け出すティボルトの方が萌えるし共感する。
流石紅華OGだ。
大晦日をさらさの家で当然のように過ごしている愛ちゃんが馴染んでいて可愛い。
2人の友情が本当に可愛らしくて良いのだ。
未熟な君達の唯一最高の存在感は若さ。
安藤先生のアドバイスがとても的確だ。
さらさの代役を申し出る愛ちゃんの理由が、
自分がこの中で一番嫌われ叩かれる事にもなれている、
舞台のリスクを最小限に抑えることができる
と自ら述べるところが、今までJPXでどんな思いでいたのか
そしてその頃の負の経験も今最大限に使おうとしている彼女の覚悟を思わせて圧倒された。
投稿元:
レビューを見る
番外編だけど、この展開にはびっくり!いいキャラだったのにもったいない〜!宝塚素人は劇団員になったらお給料もらえるんじゃないの?とか思ったり……。惜しい人を亡くした感じだ。
投稿元:
レビューを見る
オーディションの余波をモロに受ける紗和の苦悩が静かに描かれる冒頭
さらさの合格を評価する冷静さは有る。同時にさらさのような破天荒な人間に敵わない絶望もある
自身を秀才タイプのサリエリ、さらさを天才タイプのモーツァルトに例えた紗和に対して安道も秀才・天才の例えで慰めようとしているね。でも、これは紗和にそこまで刺さらないどころか慰めに話した紙一重の差が更なる苦悩を与えてしまうのは皮肉
ここで安道が寄り添えなかったのは安道も舞台においては成功者に分類されるタイプだからなのかな。だからオーディションに失敗したばかりの紗和には響かない
だから紗和に届く言葉を放てるのは紗和と似た視点を持つ者の言葉となるわけだね
本科生委員長の竹井は紗和が選ばれなかった理由等には言及しない。その代わり、これまで紗和が優等生な委員長として積み上げてきたものを評価した上で、この先で紗和が辿る道への指針を授けているね。
紗和に寄り添う言葉の数々は紗和の涙腺も刺激してしまうほど
紗和は紅華のトップスターを見かければ鼻血を流してしまう程の紅華オタク
だから、紗和が選ばれなかった理由を紗和に納得させるのは実は安道のような指導者ではなく、紅華出身である大木の方が相応しかったのかもしれない
いや、それでもあのような劇的な演技の評価差を『萌え』の一言で説明されるとどうなの?ってこちらとしては思ってしまうのだけど、紗和本人が納得しているからそれで良いのか……?
そして始まる紅華文化祭。本科生達の修練の結果を華やかに示す場
その裏でとんでもない事が……!さらさの初舞台が……!
プロならば舞台を優先しなければならない事態。でも、本科生がメインで予科生はおまけの場においては聖が言うように舞台を降りる選択は間違いではない
厳しさによってオブラートされた聖の優しさが垣間見えるシーンだったね
代わりに舞台に立つことになった愛の決断は凄まじいもの
初期のような鉄面皮であれば、「自分は何を言われても気にしないから」という程度で引き受けそうな代役。けれど、今の愛はそれを建前にしつつ、さらさが居なくなった舞台を台無しにしたくないし、本人に落ち度ない理由で舞台に立てないさらさの演技を客に見せたいとの覚悟が感じられたね
誰も気にしていなかった予科生の寸劇。それでも観客は星と一騒動有ったさらさを覚えている者が居たし、元JPXの愛に会いに来る者も居た
望まれた形ではない舞台。それをどう愛は乗り切るのだろうか?
そしてスピンオフは色々と衝撃的だった……。時間軸が文化祭後というだけでも驚きなのに、これって実質的に本科生達のクライマックスストーリーになってるじゃないか……
ここで描かれるのはタイトルに有る通り、リサがメインとなっているのだけど、本科生達の終幕を兼ねているためか、本科生の中でも予科生によく絡んでいた聖の話にもなっているね
自分のタイプに適さない娘役に焦がれるリサ。それはすぐ近くに娘役トップを狙える聖が居たのも大きなプレッシャーに成っていたはず
でも、そのプレッシャーはただ自分を苦しめるものに留まらず、理想の娘役としての姿を聖に見ていた部分は有るのだろうね
だから聖が星の相手役を務め自分は木の役に、なんてへんてこな夢を見てしまう
そういったリサの敵愾心が描かれているからこそ、衝撃の発表に驚かされる。
5巻のスピンオフでは「『なりたい』って本当になれちゃう人」と喩えられていた聖が夢を掴めないどころか紅華に入れない未来が有るだなんて……!あまりにも納得しがたい展開
それでも聖は気高く自分はトップになれる存在だと胸を張り涙も流さない
そういった描写の後だから、悠太相手に涙を流す展開には驚いたなぁ……
紅華での境遇にも、入団できない悔しさにも涙を流さなかった聖。そんな彼女が悠太の前で悔やんだのは自分が嫌な子になっていた、罰が当たったという点
自分や大切な人の好きを守る為に紅華で強い乙女と成っていった聖。序盤からこの人物は皮肉の裏に優しさを隠していると見えた人物だった。けど、本当はその優しさこそ本性だったのに厳しい環境に身を置き続けることで優しさが強さで覆われてしまっていたのかもしれないなぁ……
誰よりもトップに近かった聖は去った。その残り香を追うように再び銀橋を渡ると誓うリサの姿にこれからの活躍を期待してしまうよ…
投稿元:
レビューを見る
才能があってもお金がないと夢は続けられないとか、確かに現実はそうだよなぁ…って思った。
環境によって人は生きていくわけで、それを受け入れるのは難しいときもあるけれど、まぁとりあえず日本という戦争もない平和な国で好きなものをそれなりに食べてマンガを読んで楽しめている自分はそれで一定の満足を得て、あとは自分次第、ぼちぼち頑張ろうと思いました。