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商品説明
認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。ふたりには忘れることのできない“事件”があった−。現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。『文藝春秋』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
「あなたは誰?」
息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。
ふたりには忘れることのできない“事件”があったーー。
現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。
『世界から猫が消えたなら』『億男』『四月になれば彼女は』の著者、待望の最新刊!
【内容紹介】
大晦日、実家に帰ると母がいなかった。
息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。
それは母が息子を忘れていく日々の始まりだった。
認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。
ふたりで生きてきた親子には、どうしても忘れることができない出来事があった。
母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。
あのとき「一度、母を失った」ことを。
泉は封印されていた過去に、手をのばすーー。
現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。
すべてを忘れていく母が、思い出させてくれたこととは何か。【商品解説】
著者紹介
川村元気
- 略歴
- 〈川村元気〉1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。「君の名は。」などの映画を製作。優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」受賞。著書に「世界から猫が消えたなら」など。
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電子書籍
親子
2020/04/16 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなことがあっても、やっぱり親子はお互い離れられず、お互いに想い合うものなのかなと思いました。主人公のひたむきな介護がよかったです。全く後悔なく介護を終えることはできないとかもしれないですが、自分ができることはやったと思えると、納得できるのかなと思いました。
紙の本
花
2019/10/12 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
このお話は、アルツハイマー型認知症を患った母とその息子である泉くんの物語です。これまでにあったことが、二人の関係を複雑なものにしていました。それでも介護を続ける泉くんの姿に感動しました。
電子書籍
母とは、女とは
2019/10/01 20:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
息子・泉は、母・百合子がピアノ教師をしながら女手一つで育てられた。しかし、母がアルツハイマーになり、徐々に記憶を失くなっていく。
人の存在を形成するのは、身体ではなく記憶。失って行く記憶の中で、母が最後まで忘れずにいたことは。それは、百合子の覚悟だった。
人生には紆余曲折があるだろう。肉体もいつか滅びる。しかし、自分なりに精一杯生きようと思った。それが、一番記憶に残り、生きた証しになるだろう。
紙の本
今この時を大切に
2019/06/16 21:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:愛希穂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んでいると、父とのことをあれこれと思い返しました。
「現代において、
失われていくもの、
残り続けるものとは何か。
すべてを忘れていく母が
思い出させて
くれたことは何か。」
そう本の帯には書かれています。
認知症が進み、息子のことも忘れていく母親。でも、全部忘れたわけじゃない。幼子のようになってしまったように見えても、何を言っているのか分からないときがあっても、突き放すんじゃない。
この本を読んで思ったのは、その時、その時に生きるのに必要なことは思い出す、蘇るっていうこと。
生かされている今を、関わり合える時を大切にしたいし、楽しみたいと思いました。
紙の本
人間の個性とか創造性って、何を知っているか覚えているかより、何を忘れているか、何が欠けているかにかかっているのではないか
2019/06/13 20:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
140万部のミリオンセラー『世界から猫が消えたなら』では死を、『億男』ではお金、『四月になれば彼女は』では恋愛について描いた著者の、第4作目のテーマは"記憶"です。認知症の母と息子の物語。「あなたはきっと忘れるわ。みんないろいろなことを忘れていくのよ。だけどそれでいいと私は思う」、「認知症と診断され徐々に息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。二人には忘れることのできない事件があった」、「半分の花火」、「色や形は忘れても、誰と一緒に見て、どんな気持ちになったのかは思い出として残る」…『百花』は人間である。体温と人格をもった生き物である。失われていく記憶と次第に蘇る思い出の交錯が美しくも残酷で胸を激しく引き裂かれる。肉体は滅びても誰かの心に残る虚像と実像がその人を形作るのだ。読んだものの誰もが自分も「百花」の一人であると感じるはずだ。
紙の本
考えたくない
2019/05/05 07:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
しかし、いつかこういう時がきてしまうかもしれないと思う年代になってしまった。
自分ならどうするだろうと思いながら読むのもいいが、辛すぎるかもしれない。