花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ
著者 吉永南央
北関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営む、お草さん。彼女の日常にふと顔をのぞかせる闇が読者をグイグイ引き込む大人気シリーズ第6弾。秋のある日、草に旧友の初之...
花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ
商品説明
北関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営む、お草さん。
彼女の日常にふと顔をのぞかせる闇が読者をグイグイ引き込む大人気シリーズ第6弾。
秋のある日、草に旧友の初之輔から小包が届く。中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。
これをきっかけに、初之輔と再会した草は、彼の苦しかった人生を元気づけるために、彼の短編を活版印刷による小本に仕立て贈ることにした。
この小本の印刷を依頼した小さな印刷会社の個人データ流出事件に草は巻き込まれる。
草の働きによって、印刷会社周辺の人々の記憶までもが明るく塗りかえられてゆく。
「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」
逃した機会、すれ違い、あきらめた思い――長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。
お草さんの想いと行動が心に染みる珠玉の一冊。
※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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シリーズ6作目。一番好きな一冊。
2020/05/17 22:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
紅葉町珈琲屋こよみシリーズの6作目。主人公杉浦草さんの魅力に惹かれ、書店に並べば必ず読むを繰り返していますが、本作が、いちばん好きな一冊である。
旧友・初之助から届いた小包には、彼が若き日々に書いた短編小説『香良須川(からすがわ)』を絵巻物にしたものが入っていた。絵巻物は2巻あり、もう一つは、珈琲の師匠であり、やはり古い友人の寺田博三のもとに送られていた。そこからそこから始まる懐かしい3人の交流。そして、絵巻物のもととなった短編小説を単行本にする物語に繋がってゆく。その私家版を作る過程が個人的な好み。
花ひいらぎの街角
2019/09/25 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミミアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
長いシリーズの中でも、心に刻まれる物が色々あった本でした。久美さん萬田さんと結ばれると良いのに…(笑)
穏やかな日々でもないお草さん
2019/06/28 18:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
お草さんの過去も垣間見え、穏やかなように見える日常にも小さな事件が起こる。
穏やかな地方都市、多分高崎のコーヒー豆と和食器の店。
いつも着物姿のこのシリーズも6冊目とか。
殺人事件がおこるわけでもないが、気持ちよく読めるこのシリーズ隙です。
次作を待ってます。