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紙の本
稀代の本屋 蔦屋重三郎 (草思社文庫)
著者 増田晶文 (著)
山東京伝、歌麿、写楽…。きらめく才能を見つけ育てて世に送り出し、日本を変えた稀代の本屋・蔦屋重三郎。「世をひっくり返す」作品を問いつづけたその波乱に満ちた生涯を、江戸の粋...
稀代の本屋 蔦屋重三郎 (草思社文庫)
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商品説明
山東京伝、歌麿、写楽…。きらめく才能を見つけ育てて世に送り出し、日本を変えた稀代の本屋・蔦屋重三郎。「世をひっくり返す」作品を問いつづけたその波乱に満ちた生涯を、江戸の粋と穿ちが息づく文体で描いた時代小説。【「TRC MARC」の商品解説】
山東京伝や恋川春町らで世を沸かせ、歌麿を磨きあげ写楽を産み落とした江戸随一の出版人・蔦屋重三郎(蔦重)。
出版者であり編集者であり流通業者であると同時に、流行を仕掛け情報を発信する辣腕メディアプロデューサーでもある。
そして何より、新しい才能を見出し育てあげて世に出し、江戸の日本の文化を変えた巨大な創造者でもあった。
時に為政者の弾圧にあいつつ「世をひっくり返す」作品を問いつづけた稀代の男の波乱の生涯を、江戸の粋と穿ちが息づく文体で描き切った渾身の時代小説!
<主な登場人物>
蔦屋重三郎=蔦重(つたじゅう)
寛延三年~寛政九年(1750-1797)
江戸の名物本屋。話題作を連発する一方、才能発掘や価値創造にも卓越した冴えをみせた。
喜多川歌麿
宝暦三年~文化三年(1753-1806)
天才的浮世絵師。重三郎との出逢いで美人画に開眼、抜群の才を誇った。春画でも卓越。
山東京伝
宝暦十一年~文化十三年(1761-1816)
江戸を代表する戯作者。絵師として出発し流行作家となる。長きにわたり絶大な人気を得た。
恋川春町
延享元年~寛政元年(1744-1789)
黄表紙なる江戸文芸の新分野を拓く。文ばかりか絵も洒脱で滑稽味に溢れる多彩多芸の人。
朋誠堂喜三二
享保二十年~文化十年(1735-1813)
人気戯作者。黄表紙を中心に作品多数。表の顔は武士で、出羽国久保田藩の江戸留守居役。
北尾重政
元文四年~文政三年(1739-1820)
浮世絵師。親分肌で京伝や政美を育てただけでなく歌麿、鳥居清長にも強い影響を与えた。
大田南畝
寛延二年~文政六年(1749-1823)
狂歌壇の領袖。早熟の文人で天明期に圧倒的な存在感を示した。蜀山人、四方赤良は別名。
葛飾北斎=勝川春朗(かつかわ・しゅんろう)/北斎宗理(ほくさい・そうり)
宝暦十年~嘉永二年(1760-1849)
浮世絵師。駆け出し時代に蔦重の知遇を得る。後に偉才を存分に発揮、絵師として大成する。
曲亭馬琴=滝沢瑣吉(たきざわ・さきち)
明和四年~嘉永元年(1767-1848)
読本作家。京伝の紹介で蔦屋に寄宿。寛政期から著作に専念、読本で随一の物書きとなる。
十返舎一九=重田幾五郎(しげた・いくごろう)
明和二年~天保二年(1765-1831)
戯作者。瑣吉と入れ替わるようにして蔦屋へ。『東海道中膝栗毛』の大成功は享和期のこと。
東洲斎写楽
?年~?年
あまりに衝撃的な大首絵で突如現れ、消えていった謎の浮世絵師。その正体は? 納得の結論が!【商品解説】
歌麿や写楽を生みだした江戸随一の出版人蔦重。つねに「世をひっくり返す」作品を問いつづけた稀代の男の全生涯を、江戸の粋が息づく文体で描く。【本の内容】
目次
- 序章 画帖
- 第一章 吉原
- 第二章 細見
- 第三章 耕書堂
- 第四章 狂歌連
著者紹介
増田晶文
- 略歴
- 増田 晶文(ますだ・まさふみ)
作家。1960年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。人間の「果てなき渇望」を通底テーマに、さまざまなモチーフの作品を発表している。文芸作品に、江戸化政期の浮世絵師渓斎英泉の生き様を描いた『絵師の魂 渓斎英泉』(草思社)、新島襄と徳富蘇峰の師弟愛を描く『ジョーの夢』(講談社)、理想の小学校設立に奔走する若者たちが主人公の『エデュケーション』(新潮社)など。デビュー作『果てなき渇望』で文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞および文春ベスト・スポーツノンフィクション第1位を獲得、『フィリピデスの懊悩』(『速すぎたランナー』に改題して単行本に)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。ほかに『うまい日本酒をつくる人たち』『吉本興業の正体』(ともに草思社)など多数。本作『稀代の本屋 蔦屋重三郎』は著者初の江戸が舞台の文芸作品である。
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蔦屋書店とは直接、縁はないけれど
2023/08/09 09:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦乱がなくなり、世の中が落ち着いたころから、庶民向けの本の刊行が始まったらしいが、江戸時代中期に、希代の本屋として多くの文筆家、絵師を世に送り出した蔦屋重三郎の物語である。自らに、優れた文才や優れた画力がないと自覚して、作家たちを創出することに力を注ぐことになった。その結果として歌麿、写楽らの名前を、後の時代に残すことになった。作家たちの心の底にうごめく真髄を、胸中で輝いているものを、引き出したのだろう。読み応えのある時代小説だった。
紙の本
江戸随一の出版人・蔦屋重三郎について書かれた筆者渾身の時代小説です!
2021/05/03 11:24
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『絵師の魂 渓斎英泉』、『ジョーの夢』、『エデュケーション』などの話題作で知られる増田晶文氏の作品です。同書は、山東京伝や恋川春町らで世を沸かせ、歌麿を磨きあげ写楽を産み落とした江戸随一の出版人・蔦屋重三郎について書かれた内容です。出版者であり編集者であり流通業者であると同時に、流行を仕掛け情報を発信する辣腕メディアプロデューサーでも彼は、何より、新しい才能を見出し育てあげて世に出し、江戸の日本の文化を変えた巨大な創造者でもあったと言います。時に為政者の弾圧にあいつつ「世をひっくり返す」作品を問いつづけた稀代の男の波乱の生涯を、江戸の粋と穿ちが息づく文体で描き切った渾身の時代小説です!