- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/07/05
- 出版社: 東洋経済新報社
- サイズ:19cm/262p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-492-06212-8
読割 50
紙の本
世界史とつなげて学ぶ中国全史
著者 岡本隆司 (著)
黄河文明はどのように生まれたか。中華思想が誕生した理由。なぜ「満洲」と表記するのが正しいのか−。文明の発祥から今日に至るまでの中国史の展開を描き、現代につながるリアルな中...
世界史とつなげて学ぶ中国全史
世界史とつなげて学ぶ 中国全史
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
黄河文明はどのように生まれたか。中華思想が誕生した理由。なぜ「満洲」と表記するのが正しいのか−。文明の発祥から今日に至るまでの中国史の展開を描き、現代につながるリアルな中国の姿を浮き彫りにする。【「TRC MARC」の商品解説】
気鋭の東洋史家による渾身の書き下ろし!
教科書では教えてくれない真実の中国史
・黄河文明はどのように生まれたか
・中華思想が誕生した理由
・気候変動と遊牧民がつくる歴史
・ソグド人が支えた唐の繁栄
・「唐宋変革」で激変した中国社会
・モンゴル帝国は温暖化の産物
・明朝こそ現代中国の原点
・なぜ「満洲」と表記するのが正しいか
・明治日本の登場が中国の歴史を変えたetc.
驚くほど仕事に効く知識が満載!
現代中国を理解する最高の入門書
現代中国とは、過去の歴史の積み重ねの決算であり、通過点でもあります。そこに至るプロセスを知ることなしに、「中国人の考え方は理解できない」「中国の存在は日本にとって脅威」などと評論しても意味がありません。問題はそのプロセス・歴史をうまく捉えていない、そのため偏見に満ちた見方になっていることで、そういう〝偏見〟の自覚すらないのが、一般的な日本人の姿ではないでしょうか。
日本人の多くが、中国は太古より強大な統一国家だったとか、中国は常に強大で、常にアジアの覇権国家だった、という印象を持っています。「中国は異質」「理解できない」といった印象を持ってしまうのは、こういう下地があるからなのです。そこで重要なのは、リアルな中国史を認識することです。それを通じて、はじめて現代中国が抱える問題も、その本質を理解することができるでしょう。
歴史といっても、細かい年号や人名、事件などにこだわる必要はありません。何よりも時代の特徴、ならびにその流れを?むことが大事です。本書では、文明の発祥から今日に至るまでの中国史の展開を一気呵成に描いて、現代につながるリアルな中国の姿を浮き彫りにしていきたいと思っています。(「まえがき」より要約抜粋)【商品解説】
目次
- 【目次】
- 第1章 黄河文明から「中華」の誕生まで
- 第2章 寒冷化の衝撃―民族大移動と混迷の300年
- 第3章 隋・唐の興亡―「1つの中国」のモデル
- 第4章 唐から宋へ―対外協調と経済成長の時代
- 第5章 モンゴル帝国の興亡―世界史の分岐点
- 第6章 現代中国の原点としての明朝
- 第7章 清朝時代の地域分裂と官民乖離
- 第8章 革命の20世紀―国民国家との闘い
著者紹介
岡本隆司
- 略歴
- 〈岡本隆司〉1965年生まれ。京都大学大学院文学研究科東洋史学専攻博士後期課程単位取得退学。京都府立大学文学部教授。著書に「属国と自主のあいだ」「李鴻章」「中国の誕生」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
世界史とつなげて学ぶ中国史
2021/05/13 12:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の歴史について触れる本はアレな本が多いので、注意して読んでいかなくてはいけないのだが、この本の著者は岩波新書などからも出版していて、ある程度は信頼が置けそう。(もちろん岩波新書だから無批判に受け入れていいわけではないが、ある程度信頼が置けるレーベルだと思うので)
この本では日本と西洋は比較的類似しているので考えもある程度似通っており、特に西洋発の考え方が主流となっている現代では中国や東アジアの考え方は中々理解しがたい面もある、と書いてあり、勉強になった。
といっても著者は中国の歴史について、中国文明は他の文明と隔絶していたので独自の進化を遂げたという説を採らず、タイトルにもあるとおり、他の地域や文明と交流しつつ発展・変化を遂げたという説を採っている。もちろんその説の立証だけをするのではなく、きちんと中国の歴史を通史的にまとめていて、とても読みやすい。特に五胡十六国時代や五代十国時代についてはとてもわかりやすかったので、高校の世界史で悩んでいる人にもいいかもしれない。
電子書籍
今も昔も、「多元性」との相剋が続く中国
2020/10/15 18:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オートン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国史には碌に触れたことがないので拝読。
脈々と続く中国の歴史と国家の盛衰が記されている。
どの国家も、遊牧民族など異民族らが溢れる国内をまとめようと腐心していたことが理解できた。ある皇帝は経済で、またある皇帝は宗教でなどと多元性を乗り越えようとし、成功した者もいれば失敗に終わった者、様々であったことも分かった。時には寒冷化という防ぎようのない事態も国家衰亡の原因になっている。
それでいて、現在の習近平政権に至っても、「1つの中国」のスローガンを掲げて多元性を収斂しようとしていることも理解できる。
近年取り沙汰される新疆ウイグル自治区や香港だけでなく、国内西部の農村地帯でも、報道されないだけで何らかの活動が起きている可能性も考えられる。
また、アメリカから大バッシングを受けている国有企業向けの補助金も、民衆を反乱分子化から防ぐための政策といえるかもしれない。
中国がどのような道へ進むのか、この本をきっかけに見つめていきたい。
紙の本
恩師の言葉から20年経って改めて歴史の重要さを痛感
2020/03/28 21:55
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の歴史を知っておくべきと言ったのは、私の恩師(北京出身の中国人)。もう20年も前の話になるが、水墨画指南を受けるにあたり、書画詩篆刻このいずれをやるにしても中国の歴史を知っていることが大前提だと言われた。あれから20年経って、今になってそれを痛感している。
世界の中の中国の建ち位置、ひとつの国になろうとしてはなりきれずに常に変化し続けてきた中国の歴史を知り、現代中国を知るための入門書である。
紙の本
その気になれば一日で読める
2021/05/25 01:02
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:健 - この投稿者のレビュー一覧を見る
その気になれば一日で読める中国史の通史。最新の学説もよく取り入れていて、よくできた本だと思います。ただ、これだけでは少し内容が薄いので、これを通読してから講談社「中国の歴史」シリーズなどに進むとよいでしょう。