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紙の本
白魔の塔 (文春文庫)
著者 三津田 信三 (著)
敗戦に志を折られた元エリート青年・物理波矢多は、日本の復興を支える職を選ぼうと決意。海運の要である灯台はうってつけの仕事に思えたが、またも怪奇事件に巻き込まれることに…。...
白魔の塔 (文春文庫)
白魔の塔
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商品説明
敗戦に志を折られた元エリート青年・物理波矢多は、日本の復興を支える職を選ぼうと決意。海運の要である灯台はうってつけの仕事に思えたが、またも怪奇事件に巻き込まれることに…。「黒面の狐」に次ぐ波矢多シリーズ第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】
『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。【本の内容】
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紙の本
殺人のないミステリー
2022/08/07 15:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の物理の仕事は灯台守。冒頭の灯台の歴史の話が面白かったです。そしてその後に続く灯台に至るまでの山道でのゾワゾワくるストーリー。古典的なコワサでナイスです。全体的には面白くないわけではないのですが、このストーリー、まず何が謎なのかがわかり辛い。殺人事件が起こるのかと思いきや、そんな事件が起こるわけでもなく。かなり期待していただけに少し残念。それでも最後は、あー、そう繋がるんだというところは、三津田作品らしくて良かったかな。
紙の本
灯台守と白もんこ
2021/12/31 12:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後間もない日本が舞台の物理波矢多(もとろい・はやた)シリーズの第二作。
主人公の物理は、五族協和を信じて大陸へ渡り、満州の現実と敗戦に志をへし折られた青年。彼が戦後復興のために様々な現場で働き、そこで奇怪な事件に巻き込まれる、というのがシリーズの大枠です。
前作『黒面の狐』で炭鉱をめぐる事件に巻き込まれ、山を去った物理の新たな職場は灯台。灯台守という仕事の実際が細かく描かれ、これだけでも面白いくらい。
そのうえでホラー小説、推理小説としての顔を持つのですから贅沢な本です。著者には同じホラー+ミステリーの傑作として刀城シリーズがありますが、物理シリーズはそちらと比べて、よりホラー度が高いのが特徴。特に今作は実に不気味で、物理が言う
「嫌」というより「厭」な雰囲気が、人里離れた灯台には満ち満ちています。