王様に捧げる千夜一夜 （新書館ディアプラス文庫）

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投稿者：moon　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

アーシェの語る物語にこちらも引き込まれて楽しかったです。閨に呼ばれてあたふたしてたのに、妾たちや王様まで懐柔するアーシェが凄い。あんまり可愛すぎる受けは苦手だったんですが、アーシェは可愛らしさの中にも逞しさもあって、刺客に襲われたときも王(攻)を守ろうとする物怖じしないところや一つ一つに感謝するところとか、過去の悲しい出来事があったとしても、卑屈になっていないのが良かった。アーシェの創った物語や絵本があったら欲しい。脇役のナーイムとマアディンもとてもいい味だしてて、彼らとのやりとりも好きです。

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投稿者：ふる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

偉大な王様のラシード×物語を語ることが好きな下働きのアーシェ。ラシードを唯一癒せたのがアーシェの物語。距離を縮めて想い合う二人が甘々で心地良かった。アーシェの頑張る姿に癒された。

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この作家さんでは珍しい、中央アジアの匂いがする異国が舞台です。手に汗にぎる展開も、すぐに手汗が乾くくらいの安泰ストーリーで楽しめました。
とにかくこの受様が気持ちのいいキャラで好ましかったです。スパダリ/無垢受って本当に素敵だと思います。デロデロデロデロしてるのがよても良いです。
実は結構な歳の差カップルなので老後はどうなったのかちょっと心配してしまいました。

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投稿者：おはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

千夜一夜というと命がけで物語るイメージですが、安西リカ先生の作品はやはりかわいい。
溺愛の千夜一夜物語でした。
アーシェは多分15歳から16歳くらいなので、39歳のラシードと年齢差が大きく、溺愛の濃さを感じます。
国境近くに視察に行って、まんまと宿泊先で襲われるとは警備が甘すぎる。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

大好きな作家さんの珍しいファンタジーもの。
アラビアンナイトを思い出させるがこの話しの王様は暴君ではない。隣国の敵役以外はいい人ばかりでむしろこんなので国が回っていくのかと思うほど温くほのぼのとしていて失笑気味。
悲しい過去がありながら健やかで明るい受けが若くして王を継ぎ、重圧と激務に疲れた攻めを癒やしその心を掴む優しく心温まるおとぎ話だった。

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「溺愛アラビアン・ロマンスv」帯より。

ネタバレがあります。

●マハヤーディ王国の39歳王攻め・ラシード
●厨房の下働きだった受け・アーシェ
●王の側付き・ナーイム
●ラシードの乳兄弟で部下・スルブ
●第一寵姫・マアディン
○両視点

王宮の厨房で下働きをしていたアーシェはある日突然、後宮で働くことになり驚きます。年齢のわりに幼い風貌と身体つきを買われ、王の側付きの補佐に選ばれたのです。それでも名君と名高い王の近くで働けることを喜び、後宮で与えられた仕事に勤しみます。ところが王の気まぐれでなぜか閨に呼ばれてしまい、困ったアーシェ。そこで物語るのが得意なアーシェはこの難局を逃れるため、見聞きしたり創作した話を王に語りますが・・・

「溺愛」特集だった雑誌に掲載された本編と、その後にあたる書き下ろしを収録（あの男の子と再会・涙）。

物語ることで自分をなぐさめていたアーシェがラシード王を重圧から癒し、アーシェ自身もラシードの優しさに触れ、身分をこえ結ばれるお話です。

自然体のアーシェが王はもちろん上司や寵姫たちからも可愛がられ、場を和ませるのが面白かったです。また頑張り屋さんなのもよかったー！

文庫書き下ろし『愛妾の贈り物』で、ラストの「文化従者」という職にハッとしました。天涯孤独となった経緯を語りラシードの腕の中で「もういない、誰もいない」と泣いたアーシェが、大勢の人とたくさんの縁を紡いでいったのだと思うと泣ける。

また第一寵姫・マアディンさまが素敵なキャラでした。アーシェに語った民の幸せとは何か。その真髄が隣国ティアカで冤罪をかけられ岩牢にいた元官僚たちの糾弾と同じで、マアデインさまの心構えを私も見習いたい。

イラストはCiel先生です。色気溢れる「長髪美形攻め」、美しい〜！しかも雑誌のコメント欄イラストも掲載、ありがとうございます。

店舗特典ペーパーは、四十八手的なお話。ナーイムが卒倒しませんように（笑）。

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投稿者：tororo　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本家の千夜一夜は王様に殺されない様　毎夜物語を聞かせお相手を回避する話ですが　こちらも沢山の物語が綴られ　時に人を癒やし時に励ます道具として使われています。この作者さんは　読み辛い印象で敬遠していたのですが　久し振りに購入してみるとあっという間に読み終えてしまい驚きです。終わらせ方もじんわり暖かくなりました。

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投稿者：テルテルミ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

なんも期待せず、箸休め程度に読み始めました…が、溺愛アラビアンロマンスにしてやられました！！
身分差溺愛もの、良いですね…癒されました。後宮ものって内部からのいじめや陰謀に巻き込まれることが多いので、いつそんな危機が来るかドキドキしていました。
展開は比較的平和で、王道ストーリーでした。
表紙、挿絵が素晴らしくって、没入感たっぷりで溺愛ものピッタリです。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

文字通りのアラビアンナイトな物語
王様に物語るのは一緒だけれど、生命がけではないので
ちょっとほんわかしながら読み進められる。
王様の閨で物語る下働きから後宮勤めになったアーシェ
それに癒やされるラシード
ラシードの心の変遷もいい感じ
アーシェへの溺愛を深める様も心地良い
（壺をとりあげてしまうところとかも･･･）
アーシェは美が際立っているわけでもなく、才たけているわけでもないのですが
（時々あまりのことに挙動不審にもなるけれど）
それが等身大に愛らしくラシードの心を癒やしてつかんでしまったのはわかる。
王様が甘いお菓子とかをアーシェに食べさせてあげるシーンにはきゅんきゅんしましたし
アーシェを見て庶民の暮らしを慮ることのできる王に賢王と言われるだけのことはあると納得したり。
アーシェが物語るようになった背景はとても重く切ないですし
隣国とのやりとりは痛いですけれど
それを含めても王様との関係にきらきらしいアラビアンナイトな物語を堪能できます。

寵姫マアディンの女性としての素敵さを含めて
後宮にいる人々や王の側近で親友もいい感じだし
物語を読んだ気分を堪能いたしました。