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政治と宗教 統一教会問題と危機に直面する公共空間 (岩波新書 新赤版)
著者 島薗 進 (著)
統一教会と政治家の協力関係の歴史、右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大、創価学会の変遷と自公連立政権の誕生、アメリカの政治と宗教右派…。「政治と宗教」の問題を「公共空間の...
政治と宗教 統一教会問題と危機に直面する公共空間 (岩波新書 新赤版)
政治と宗教 統一教会問題と危機に直面する公共空間
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商品説明
統一教会と政治家の協力関係の歴史、右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大、創価学会の変遷と自公連立政権の誕生、アメリカの政治と宗教右派…。「政治と宗教」の問題を「公共空間の危機」という視点から捉えて考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
元首相銃殺事件と「国葬」が呼び起こした「政治と宗教」の問題をめぐっての緊急出版。統一教会と政治家の協力関係の歴史、右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大、創価学会の変遷と自公連立政権の誕生、フランスのライシテとカルト規制、アメリカの政治と宗教右派など、公共空間が直面している現在の危機を多角的に考察する。【商品解説】
「政治と宗教」の問題をめぐる緊急出版。国際的視野からの比較も含めて、公共空間の危機を捉え直す。【本の内容】
目次
- 序章 公共空間における宗教の位置………島薗 進
- 第1章 統一教会による被害とそれを産んだ要因………島薗 進
- 第2章 統一教会と政府・自民党の癒着………中野昌宏
- 第3章 自公連立政権と創価学会………中野 毅
- 第4章 フランスのライシテとセクト規制………伊達聖伸
著者紹介
島薗 進
- 略歴
- 〈島薗進〉東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同大学名誉教授。大正大学客員教授。専攻は、宗教学、近代日本宗教史、死生学。著書に「国家神道と日本人」「新宗教を問う」など。
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政策と個別利益のもたれあい
2023/02/28 05:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年7月に起きた元首相殺害事件の背景にあるとされた自民党と統一教会との関係。政治と宗教、宗教団体、カルト集団につい「公共空間の危機」から考察されている。統一教会の関連が多いが、岸信介から始まる安倍家との関係。戦前からの右翼人物等の反共思想との関係。神道関連団体と政治の関係がまとめられている。そこには宗教団体の思想政策と政治家の個別利益のもたれあいが見られる。読んでて、ここまで日本の政治に宗教団体の思想とそれを受け入れる政権政治家達にある意味恐怖感をも覚えた。信仰を強く持っているフランス、アメリカの政治と宗教との関りもよく理解できた。
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興味深い
2023/02/08 16:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
統一教会と政治家との協力関係など、興味深く読むことができました。政治と宗教について、考えさせられました。
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政治と宗教、まず統一教会問題を解決しないと
2023/02/05 17:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)とは何かとか、具体的にどんな事件を起こしてきたのかを追及する書ではない。安倍元総理銃殺事件とそれに続く国葬が呼び起こした「政治と宗教」の問題をめぐっての緊急出版という。
目次を見ると、
序章 公共空間における宗教の位置………島薗 進
第1章 統一教会による被害とそれを産んだ要因………島薗 進
第2章 統一教会と政府・自民党の癒着………中野昌宏
第3章 自公連立政権と創価学会………中野 毅
第4章 フランスのライシテとセクト規制………伊達聖伸
第5章 アメリカ――政教分離国家と宗教的市民………佐藤清子
終章 統一教会問題と公共空間の危機………島薗 進
となる。
統一教会はフロント団体(企業)が多く、見分けがつきにくくしており、政治家もこの点を利用しているように見える。目次のとおり、統一教会と政治家の協力関係の歴史を明らかにする。統一教会だけでなく、右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大では、戦前、国家神道が幅を利かせ、国や陸海軍から多額の金が神社側に流れ込んでいたが、税金にぶら下がらないと維持できなくなっているのだろうかと思ってしまう。また、創価学会の変遷と自公連立政権の誕生を追い、さらに、フランスのライシテとセクト(=カルト)規制を読むと長い議論を経ていると感じる。アメリカの政治と宗教右派の動きでは、日本と違った側面がよくわかる。宗教を巡って、公共空間が直面している現在の危機は日本だけではないことがよくわかり、これを多角的に考察している価値は大きい。政教分離と言っても、憲法上の規定は理解が必要な点である。多くの面で学ぶところが多い。一読の価値がある。