サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

神々の乱心 上 みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー14件

みんなの評価4.2

評価内訳

14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

昭和史の隅々まで読みこんだ松本清張しか書きえない内容。

2009/01/02 12:58

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 そもそも、なぜ、本書を読みたいと思ったのか。
 それは、『大本襲撃』(早瀬圭一 著)のなかに引用されていた松本清張の『粗い網板』の文章のあとに、なぜ、松本清張が第二次大本教弾圧を知っていたかという著者の言葉があったことだった。
そして、その大本教に政治結社の玄洋社や黒龍会が関係し、陸軍、海軍の将官クラスまでもが関心を寄せていたことだった。
 その大本教をどのように小説に組み込んでいるのか、真実を知っていながらも生存している関係者に配慮してフィクションにしているのではと思い、ヒントがつかめればと思って本書を読み進んだ。
 しかしながら、フィクションとノンフィクションとを織り交ぜたこの作品を読み進めているうちにストーリーのおもしろさに引き込まれて、たまたま、松本清張の『昭和史発掘』シリーズを読み始めたばかりだったので、その続きを読んでいるかのような錯覚に陥った。

 この作品、昭和史における数々の事件を推理し、解説していった松本清張でしか書きえないものだと思った。
 A級戦争犯罪人であった広田元総理大臣は共産党スパイといわれたGHQのハーバート・ノーマンの謀によって絞首刑になったと思っていたが、この作品を読み進むうちに日本の旧内務省の思惑もからんでいたのではと疑念がわいてきた。そんな別の角度から物事を見る発見をさせてくれる内容でした。

 さらに、政治の陰には宗教団体の存在が見え隠れするものだが、意外にも、政党や政党関係者が政権安定のために宗教団体を興して政権運営に利用しているのかもしれない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

大正末期から昭和初期にかけての時代背景に史実とフィクションの境目のない展開が圧巻

2020/08/18 16:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:多摩のおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

このコロナ禍でステイ・ホームで家で籠る日々が続く中、某テレビで原武史氏がゲストで
「100分de名著・松本清張スペシャル 昭和とは何だったか」の最終回で取り上げた遺作と
なった小説「神々の乱心」を偶然視聴し、その主題と構想の凄さにすっかり魅了され、
早速購入し、貪るように読み進みました。

大正末期から昭和初期にかけての満州を中心として揺れ動く政治や軍、そしてそれに呼応
する形で活発になる新興宗教と宮中の関わりをある面では、史実に基づき、また反面フィ
クションが境目なく展開され、読み手を一瞬たりとも飽きさせない著者の構想に圧倒され
っぱなしでした。

そういう意味では、大正末期から昭和初期にかけての満州を中心とした政治や軍、新興宗
教と不敬罪の動きが下地にないと面白みは半減してしまいそうで、本書を読む一方でこれ
らの動きを調べながら読み進めました。

特に、キーとなる人物~時代背景を表す特高警察課の吉屋係長を中心に、ある時は華族の
次男で深町掌侍の姉・彰子を持つ萩園泰之~で話が展開する中で、この二人が互いの身分
を隠しながら、本書の発端となった深町掌侍に付く女官・北村幸子の死を巡って幸子の故郷
である吉野や、元阿片特売人の連続遺体発見の渡良瀬遊水池での巡り会いと心の探り合い
の場面の息を呑む描写は圧巻です。

また、現在では使われないと思われる表現~例えば、伝手(p.34)、手すさび(p.57)、尺牘
(p.45)、柴折戸(p.221)、眦(p.225)、曾て(p.227)、素封家(p.228)、先考(p.248)は
少々戸惑いましたが戦前の昭和を偲ばせる著者の心遣いなのでしょうか。

本書は余りに登場人物が多く而も実在と架空が混在し、幾多の場面で頻出する人物もあり、
自分なりに人名索引を付けながらでないと読み進められない程に長大であり、著者の遺作
への意気込みにも圧倒された思いです。

上巻で浮かび挙がってきた謎多き月辰会研究所と宮中、満州阿片特売人との関係が、今後
どう展開されて行くのか下巻へ期待しつつ読破したことが思い返されます。

なお、本書の知る切っ掛けとなった原武史氏の「松本清張の「遺言」『昭和史発掘』『神々の
乱心』を読み解く」は、主な登場人物、言及される重要人物の一覧や舞台となる当時の宮城
周辺、秩父、足利、満州の地図や目次と舞台、年表も掲載され理解を深める上で助かりますが
本書及び下巻を読んでから読むことをお勧めします。

本書の持つ小説としての面白さが半減してしまわないように・・・

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

松本清張最後の長編小説

2018/06/27 21:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

松本清張最後の長編小説で未完だが評価が高いので読んでみることにした。小説は昭和初期の宮中から満州などを舞台にしたとてもスケールの大きいものである。上巻ではまだ事件の全貌が見えてこず、しかし異様な状況を暗示するのみである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

想像力が試されます

2023/02/01 23:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:凶暴なポメラニアン - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後まで書き終えられていない小説を読むのは苦手だけどNHKの100分で名著の内容が面白過ぎて読んでみました。上巻は文句無しに面白い。下巻は途中から良く分からない展開になり、結末は読者に選ばせる形式で終わります。編集者の方の予想も記載されていますが、想像力が試されている。こんな本もいつもの読書と違ってたまには良かったです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/03/09 21:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/02/20 21:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/06/26 21:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/04/30 19:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/06/21 13:50

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/03/11 19:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/01/31 06:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/06/20 22:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/06/19 03:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/04/20 21:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

14 件中 1 件~ 14 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。