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紙の本
どうせ明日はやってきて、私はここで生きていく。
2001/05/25 13:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
新井素子と若木未生を合わせたような独特の文体と、哲学的な感性と、壊れたテンポのよさ。3人の高校生の一人称で成り立っている所も面白い。これがデビュー作でどこかの賞を貰ったそうですが、かなり大物では?という印象を受けました。
今時の若者たちの青春の話のようでいて、テーマは重い。食べては吐くことを繰り返す女の子の「食べたい太りたくない食べたい太りたくない…」って、あれは若い子の何割かは絶対思っていることだだろうし、はじめはまともに見えていた××君の狂気とワガママもすごい。しかし更に一番いい性格してたのは××の方だったりして…。
なんかホントこの作者、すごい感性してるなぁと驚かされました。2作目もぜひこの調子で行ってほしいです。
紙の本
人のバラには水をやれない
2001/07/26 23:35
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投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ高校に通う奈美と大森と山崎。複雑に依存しあっているように見えながら、それぞれの心の中は高い壁で囲まれている。ぶっきらぼうなやさしさは中途半端に手を差し伸べることを拒絶する。
人は人を救うことはできない、たとえどんなに愛していてさえ。自分のバラは自分で世話しなければならない。人のバラには水をやれない。3人はそれを痛いほどわかっている。それが彼らの愛のかたちだ。
のっぺらぼうの世界より、破滅のほうがまだましだ。ゾンビのように生きたくはない。枯れたバラにはなりたくない。明日は必ずやってくるのだから、生きていかなければならないのだから、なんとか枯らしてしまわないように不器用ながらも育てていくしかないのだ。
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