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読書録「アントニオ猪木自伝」3
著者 猪木寛至
出版 新潮社
P235より引用
“アクが強くて不味いのだが、それだけミネラルがあるというこ
とだ。翌日は便が鮮やかな緑色になる。”
目次から抜粋引用
“生い立ち 鶴見の少年時代
ブラジルに移住へ 祖父の死
東京プロレスへの参加とジャイアント馬場
異種格闘技戦 因縁のモハメド・アリ
引退 新たな世界へ”
元プロレスラーで国会議員である著者による、半生を綴った一
冊。
生まれてすぐのころから引退まで、情感たっぷりに書かれてい
ます。
上記の引用は、著者が糖尿病になった時に、驚異的な回復を見
せた事に対して書かれた一文。ブラジル時代に食べた野生化した
大根葉の味について。灰汁も味のうち出汁のうちということで
しょうか、口に美味しい物ばかり食べていては、体は丈夫になら
ないのかもしれません。
著者の波乱に満ちた半生を、悲喜こもごもの小説のように楽し
めますので、ファンでなくても面白いのではないかと思います。
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アントニオ猪木の壮絶な人生が分かる一冊。アントン信者には必読の書。
とにかく凄まじい人生の浮き沈み。それでも、猪木は直感を信じて突っ走る。さらに世紀の凡戦の裏側など、様々な出来事の真実が分かる。最後の締めは「道」と「馬鹿になれ」。
プロレス黄金期(新日全盛期)を知る人にはオススメ。
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読後、機内で新日本プロレスの番組を見つけたので、1974年の猪木vs坂口を観てしまった。
それはさておき、本書のハイライトは序盤のブラジルと力道山の下りだろう。それがあるから、後段のプロレスの話が生き生きとしてくる。
そして、全体を通して、お人好しで温厚な人柄がこれでもかと述べられている。猪木のイメージが変わる本である。
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ものまね以外では、だれも真似のできない、唯一絶対の存在。あとにも先にも、もう、こんな人は出てこないだろうと改めて圧倒されます。
生い立ちから、ブラジル移住、そして、そこでの日々、さらに力道山に見いだされて日本に帰国し、そして、、、。
どの段階でも、まさに闘魂としか言えない壮絶な出来事が、いくつもいくつも出てきます。
題名のとおり「自伝」です。
本人でしか書けないことももちろんたくさんあるはずですが、これを、違うライターさんが取材して書いたなら、もっと多面的に猪木さんのすごさがわかったかもしれません。
特に、後半の新間さんとの関わりや、政治家になってからの金銭的なトラブルが、悪い相手にだまされたからなのか、本人の「毒」が全てを引き寄せていったのかがもう少しわかったかもしれません。
でも、今となっては、もう、誰も「猪木伝」は書けないのでしょう。
「アントニオ猪木」は、作、演、監督、脚本すべて、猪木寛至氏そのものです。
最初から最後まで、唯一無二。その言葉につきます。
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まず前提として私のことを。
今、46歳で小4〜25歳くらいまプロレスも格闘技も好きでTVと雑誌を中心によく見てました。
この本も最初に刊行された時に買って読んでました。今回、古本として出会い読むのは2回目です。
この本、猪木というコンテンツが凄まじいし、読み物としてしっかりとした構成と、読みやすい文章で秀逸です!
で、読み終わった今、ふつふつと情熱が熱くたぎっています。完全に触発されました。
一生懸命生き、誰かの役に立つ、そんな当たり前の目標を再認識しました。
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プロレスはあまり関心がないので、ブラジル移住時代のはなし、力道山との関係などの話は興味深く読みました。
著者は猪木寛至、企画は加治将一、構成が天願大介、となっています。
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力道山のしごきは壮絶。
こういう体育会系のいじめは本当に良くない。
でも間違いなく日本で1番強かったプロレスラーはアントニオ猪木でしょう!
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アントニオ猪木さんのプロレスをリアルで見てみたかったです。
この本を読むとよりどんな試合をしていたのか映像で見てみたくなります。
プロレスの歴史などにも触れることができ、とてもおもしろかったです。
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猪木の父は横浜の石油商で
かなり羽振りがよかったらしい
しかし猪木が5歳のときに死んでしまった
それで、祖父母の家に預けられた猪木は
有名な「乞食になっても世界一の乞食になれ」という薫陶を
祖父から授けられた
「○○王にオレはなる!」じゃないけど
少年猪木はそんな風に夢を語るのが常であった
そう言わないと祖父が納得しないということもあったんだが
良くも悪くもこれが、後の人格に大きな影響を与えた
猪木の祖母は熊本藩主の末裔で
婿入りした祖父も大物の相場師だった
各界に顔は広かったが
家業の石炭が斜陽になり、浪費癖も災いして
だんだん落ちぶれていった
だからって日本を逃げ出すほど追い詰められたわけじゃない
一家総出のブラジル移民を決意させたのは
兄の寿一による説得だった
猪木兄弟はそろって熱烈なロマンチストだったのだ
ところがブラジル行きの船中で
青いバナナの毒にあたった祖父が死んでしまう
「おじーちゃんは海の守り神になったんだよ」という船長の慰めが
少年猪木の心を強くとらえた
ようやく着いたブラジルは地上の楽園でもなんでもなく
待っていたのは地獄の奴隷労働であった
コーヒーの木から豆をこそげ取る作業で、手がズタズタになった
移民どうしの対立もあって陰鬱な日々が続くなか
あるとき猪木は自分の身体が逞しくなっていることに気づいた
落花生の栽培が大成功し、借金を全額返済したころ
兄の寿一が、今度は力道山に会う約束をとりつけてきた…
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先月の1日に永眠されたことがきっかけで積読本だった本書を手に取った。
ブラジル移住、力道山、馬場、新日、事業、政治…とめくるめく怒涛の半生にただ打ちのめされる。
有名なアリ戦でちょうど半分くらい。
死にかけたエピソードが1行でさらっと書かれているのが恐ろしい(何度も!)。
身体が大きい人は奥手という持論が面白かった。
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INOKI BOM-BA-YE、INOKI BOM-BA-YE、INOKI BOM-BA-YE、INOKI BOM-BA-YE♪
2022.10.1燃える闘魂・アントニオ猪木永眠。
(猪木寛至ではなく、アントニオ猪木と記す)
私の幼き頃、プロレスはアントニオ猪木、大相撲では千代の富士が間違いなく主役であり、多くの人々がTVの前で盛り上がっていました。
私もその1人。
黒いパンツに真っ赤なタオルを首にかけ、ガウンを纏ったあなたは間違いなく我々のヒーローでした。
アントニオ猪木を通じ力道山を知り、藤波辰爾、長州力へと繋がれたバトン。
その後の闘魂三銃士へと繋がれた新日の歴史。
そんな新日の歴史と共に子供時代を過ごしてきましたが、アントニオ猪木が(プロレスラーとして)誕生する前の猪木寛至誕生から家族とのブラジルへの移民、師となる力道山との出会い、デビュー、へと繋がる歴史は本書にて知ることとなりました。
鶴見で生まれたこと、ブラジルとの繋がり、ジャイアント馬場との関係、結婚、離婚...
本人が語った自身の歴史、考え方、価値観。
今夏の24時間TVで見た燃える闘魂最後の勇姿は記憶に新しく、病と闘いながら出演した姿は多くの人の記憶に刻まれたことでしょう。
昭和のスターがまた1人この世を去りました。
波瀾万丈の生涯をまさに全力で一歩一歩前に進み続けたアントニオ猪木。
安らかに。
内容(「BOOK」データベースより)
少年時代のブラジル移住、力道山にしごかれた修業の日々、モハメド・アリ戦をはじめとする異種格闘技戦、結婚と離婚、独自の「猪木外交」を展開した国会議員時代、金銭トラブル、引退と新団体旗揚げ…。日本プロレス界の顔・アントニオ猪木が、初めて肉声でその波瀾の半生を語り尽くした、決定版自伝。
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猪木氏が亡くなってから、おそまきながら偉大さに気づいた。
まさに波乱万丈な人生。何もかもスケールが大きい。
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ノンフィクションとフィクションの狭間をいかに楽しみながら読むか。
話自体色々なところで聞いたことがあるものが多いが、吉田豪氏の書かれている通り、ここには明け透けな話も書かれており、それを楽しむのも一興。
自分勝手さや我儘さが非難されることも多いが、これだけ世間を相手に戦うことができたプロレスラーはもう現れないだろう。