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みんなのレビュー29件

みんなの評価4.0

評価内訳

29 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

まずしさとは

2002/06/27 14:25

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

100年前の東京にあったスラムに
変装して取材した記者たちのレポートを
何冊か解説している。
地名を書くとショックを受ける人がいるかもしれない。
しかし今はまったくその影がないのだから。

一か所だけではなく何か所もスラムがあるわけだが、
衣食住すべてにおいて、最低限の人権、暮らしがない。
底なしである。

今、木や草しか食べる物がない飢餓の国を映像で見ることができるが
ここには「残飯屋」からの「食べ物」がある。
陸軍士官学校や海軍兵学校などから出た残飯を仕入れてきた残飯屋は
沢庵の切れ端・飯の洗い流した物・おこげなどを
大八車に積み込み売りに行く。
まだこういったものが出るときはよいほうで
廃棄しようとしていた
豚の餌のカス・肥料用のジャガイモの屑・味噌汁のカス
饐えた(すえた・くさった)飯…。
すべてが腐り始めている。
これを人命救助、慈善と言えるのかと若い記者は嘆く。

「食べ物」を手に入れるのに銭がいるが
ぞうりを数足並べただけの露天、マッチを少し売っている露天、
屑拾い・キセルの挿げ替え・飴売り・虫売り・洗濯師などなど
細分化された職で生計を立てている。
しかし、ほとんどの人は屑拾いをしている。
4畳半より広い家はなく、家賃だけは一人前。
夏は開け放して寝るので女性が日常的に危険な目に会っている。
家族関係が人倫に反している。
不衛生極まりなく、蚊・ノミ・ダニ・結核菌などと共に生きている。
子供を引き取り養育費をせしめ、次々と殺す犯罪。
女性に対する搾取、凄惨な労働、虐待。

こういった貧しさの中にも上下関係を些細な事で見出そうとする感情はいまに通じる。
狭い世界の中で、人と違う=悪 という図式はもういい加減にしたらどうだ。 

前途ある若い人、政治に携わる人、差別主義者に読んでほしい。

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紙の本

日本人の未熟な社会観を見事に炙り出した画期的な作品です!

2020/04/12 13:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、急速に近代化を遂げた我が国において、必然的に生じた社会的弱者、すなわち極貧階層の実態を探り、現代の日本人の意識の根底にある弱者への認識の未熟さと社会観のゆがみを炙り出した画期的な一冊です。同書の中で、著者は、「多くの日本人は極貧階層を形式的な慈善の対象として認識するのがせいぜいで、社会的存在として見据えようとせず、本質的には彼らを<落伍者>や<怠け者>として切り捨ててきた」と断言します。そして、もらい子殺し、娼妓に対する恐るべき搾取、女工の凄惨な労働と虐待などの実態を浮き彫りにして、日本社会の陰の部分を明らかにしていきます。同書の構成は、「最暗黒の東京探訪記」、「人間生活最後の墜落」、「東京残飯地帯ルポ」、「流民の都市」、「暗渠からの泣き声」、「娼婦脱出記」、「帝都魔窟物語」、「糸を紡ぐ籠の鳥たち」となっており、驚くべき事実が読者に迫ってきます!

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紙の本

日本人が読むべき本

2015/10/12 21:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊良湖 - この投稿者のレビュー一覧を見る

当初、ザッと本を読み通した時、気分が悪くなった。
その後、最後まできちんと読み通した時、どうしてもっと早くこの本を読まなかったのだろうと思った。過去の日本の恐るべき貧困を知らずに今まで知らずに生きてきた自分が情けなかった。
気分が悪くなっても、日本人なら読んで欲しい本である。

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2006/12/23 23:57

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2007/07/04 18:59

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2008/10/09 14:45

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2011/01/12 01:47

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2010/12/09 01:01

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2011/10/24 16:30

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2011/11/13 11:31

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2012/01/27 12:47

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2012/12/19 22:21

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2012/12/24 17:22

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2013/03/01 15:01

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2013/08/04 22:09

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