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紙の本
めちゃめちゃカッコいいのだ。とにかく読め。
2000/10/10 00:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品の主人公杉原は、本当にカッコイイ。友人からクスリを勧められた時に「ありがたいけど、俺、ラリっている暇はねえんだよ。考えることがことがいっぱいあるんだ。それがなくなったら、その時は一緒にラリろうぜ」なんて言っちゃうんだよ。くー、しびれる。元ボクサーの杉原の親父さんも、とにかくカッコいいんだよね。杉原にボクシングを教えはじめる前に「ボクシングは自分の円を自分のこぶしで突き破って、円の外から何かを奪い取ってこようとする行為だよ。円の外には強い奴がたくさんいるぞ」「円の中に収まっているほうが楽でいいぞ」と小学5年生に言ったりする。それから、この杉原と親友の正一の関係が、宜しい。確かに、中学生・高校生くらいの時に、この二人みたいに本の貸し借りをして、良いの悪いと批評しあったりしたもんな。今じゃ、こっ恥ずかしくてできないけど。
本来の筋立ては、杉原と桜井のラブ・ストーリーなんだろうけど、僕にはすっごいカッコいいハードボイルド・ストーリーに思える。この作品の父子、親友といった男同士の少し突っ張っており、同時に親愛の情溢れる関係に、結局男は憧れるんだよ。とにかく、何もかもが、カッコいいのだ。つべこべ言わず、いいから読め!!あっそれから、日本の映画界の皆様、是非とも、この作品を映画にしてください、お願いします(安っぽい、テレビドラマには絶対にして欲しくないぞ)。
紙の本
男の子と女の子
2002/04/06 09:36
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投稿者:ゆみゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
馬鹿な私は、韓国とか日本とか、在日とか国境とか、全く考えないで読んだのである。金城さんの疾走に笑いながらついていっただけだ。だから「GO」に関する書評を読んでいるうちに、自分の馬鹿さ加減を再確認することができた。皆さん、在日について、真剣に考えているからだ。
私がこの小説を読んで考えたことといえば、「男の子に生まれ変わって、桜井みたいなかわいい娘と恋したい!」ということである。主人公の杉原は本を読み、音楽を聴き、映画を観て、そしてそして(ここが肝心)、可愛い女の子と恋に落ちる。まさに私の高校生ライフの理想を生きているのである。
いやなことを吹き飛ばしてくれる、金城さんの力あふれる文章。最後まで速度は落ちない。あっという間に読み終わると、今度はお気に入りの場面をじっくり読む。筆力があるとは、このことである。
紙の本
ヤバイよ、このカッコ良さは!!
2001/09/30 00:08
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投稿者:アロエヨーグルト - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホンっっっトに、この作品は私のハートをつかんだ!! 面白すぎ!! 杉原にはさんざん笑わされました、マジ。四回も読み直したのって、この本が初めて! 在日韓国人の杉原が桜井とゆう、名前を教えてくれない女のコ(理由は後半にわかる)と青春の恋をするワケです。なんてったって、青臭い! 夜の2人の体験までリアルに描かれてるから、正直ドキドキだった(笑)。読めば、アナタも杉原ファン間違いナシ!!!
紙の本
国籍
2001/08/14 18:27
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投稿者:kosaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある高校生の家、学校、恋人との生活が描かれている。彼は「在日」であり、日本国籍でないことを意識しているが、問題にはしていない。自分が自由であるために本を読みトレーニングしている。この主人公はサッカー選手の中田のようだと感じた。最近、こういう自分のためにトレーニングしている人が多い。先行きの暗い日本とは別のステージとして例えば海外で活動しようとすると、自分の価値を高める事でのみ自由になれるのだろう。もちろん海外でも国籍や人種による差別というのは存在する。だが、そういう立場にあっても自分を信じて、主人公のようなパワーがあれば打破できるのだろう。それにしても、この物語で最も力強くすばらしいのは主人公の父親だ。主人公を精神的にサポートしているのはこの父親なのだろう。登場人物すべてが真面目に生きているので、いきいきとしてかっこいい。
紙の本
カッコいいものを探すと、カッコよくなれる!?
2001/07/11 00:14
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投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金城一紀氏は、自らを「コリアン・ジャパニーズ」と名乗る。 在日と呼ばれないための予防線かもしれず、その辺のことはよくわからないが、とにかく「おっ!」と思った。 やや肩に力を入れて、「GO」を読み始めた。が、すぐに力が抜けて、笑えてきた。おもろい! あとはグイグイです。結局、肩に力を入れ直す暇もなく最後まで一気読み。
ストーリーは究めて単純。主人公「僕」の恋愛小説だ。
「僕」を取り巻く登場人物が皆ムチャクチャにかっこいい。このかっこいいっていうのは、外見的にビシッときまってるっていう類のものではない。 自分も変わり様によっては、カッコ良くなれる!と思わせてもらえる類のもの。これって、小説を読む上で得点高いよね。
金城氏が、コリアン・ジャパニーズとして生きてきて体感したものも、ほぼ、表現され尽くしていると感じた。と言うか、よくぞここまで詰め込めた!とも。 持ち前のユーモアのセンスが、これを可能にしたように思う。 だから、金城氏は「作家になるべくしてなった人」と言えるだろう。
「GO」を、所々ではガハガハ大笑いしながら楽しんだ後、コリアン・ジャパニーズというものを理解したつもりでいる気持ちは全くない。 丁度、「日本人は、…。」という文章のすべてに対して、100%同意できないのと同じように。しかし、「GO」によって、思考する力を与えられたのは事実だ。自分がした事と言えば、小説を1冊楽しんだだけなのに。
私にとって、本書は、ある種のキッカケを作ってくれるものでもあった。 「キッカケ」があれば、次の一歩を踏み出せる。だから「キッカケ」を作ってくれる本というのは、私にとってとても貴重なものである。タイトルでも言ってるではないか!「GO」ってね。よっしゃ、行くで〜っ!!
紙の本
この作品がかっこいい。
2001/06/20 22:05
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投稿者:どしどし - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回一年振りくらいに読み返してみて、前と同じように面白く、一気に読むことができました。まず書き出しがかっこいい。登場人物たちが生き生きとしている。主人公は自分を鍛えるために本を読んだりトレーニングをしているのだけれど、そういう姿勢が読んでいて元気にさせてくれる。
紙の本
スペシャルな人は
2001/01/23 14:48
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投稿者:楓 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くて、一気に読んでしまいました (^^)日本人は知らないだろうことを、コンパクトにユーモアを交えて紹介する力量にまず感服。李良枝の芥川賞受賞作なんて、文章下手でしたよ。言いたいことは分かるんだけど、あれじゃ伝わらないです。
クルパーって、スペシャルですよね。こういう子はどうやったって、頭角を現してくると思います。正一が言っていたように、タワケ先輩と同じく、いるだけで救ってくれる面があるんでしょうね。
桜井の父のような、PCには敏感なんだけど、差別意識にどっぷり浸かってる人、多いですものね。
そして、正一の最期には しんみりさせられます。S.キングの「スタンド・バイ・ミー」思い出しました。いい奴は早死にするものなんですね。
圧巻はクルパーのアボジ! カッコイイです。もしかすると一番のキャラクターかも?