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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.3
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/241p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-210054-0

紙の本

Go

著者 金城 一紀 (著)

【直木賞(123(2000上半期))】僕はアッケなく恋に落ちた。彼女はムチャクチャ可愛らしい日本人だった。Non−Stop、既視感Zero、新時代の扉をケリとばす革命的在...

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税込 1,540 14pt

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商品説明

【直木賞(123(2000上半期))】僕はアッケなく恋に落ちた。彼女はムチャクチャ可愛らしい日本人だった。Non−Stop、既視感Zero、新時代の扉をケリとばす革命的在日ポップ・ノベル。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

金城 一紀

略歴
〈金城一紀〉1968年生まれ。コリアン・ジャパニーズ。小説現代新人賞受賞。

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みんなのレビュー174件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

めちゃめちゃカッコいいのだ。とにかく読め。

2000/10/10 00:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品の主人公杉原は、本当にカッコイイ。友人からクスリを勧められた時に「ありがたいけど、俺、ラリっている暇はねえんだよ。考えることがことがいっぱいあるんだ。それがなくなったら、その時は一緒にラリろうぜ」なんて言っちゃうんだよ。くー、しびれる。元ボクサーの杉原の親父さんも、とにかくカッコいいんだよね。杉原にボクシングを教えはじめる前に「ボクシングは自分の円を自分のこぶしで突き破って、円の外から何かを奪い取ってこようとする行為だよ。円の外には強い奴がたくさんいるぞ」「円の中に収まっているほうが楽でいいぞ」と小学5年生に言ったりする。それから、この杉原と親友の正一の関係が、宜しい。確かに、中学生・高校生くらいの時に、この二人みたいに本の貸し借りをして、良いの悪いと批評しあったりしたもんな。今じゃ、こっ恥ずかしくてできないけど。
 本来の筋立ては、杉原と桜井のラブ・ストーリーなんだろうけど、僕にはすっごいカッコいいハードボイルド・ストーリーに思える。この作品の父子、親友といった男同士の少し突っ張っており、同時に親愛の情溢れる関係に、結局男は憧れるんだよ。とにかく、何もかもが、カッコいいのだ。つべこべ言わず、いいから読め!!あっそれから、日本の映画界の皆様、是非とも、この作品を映画にしてください、お願いします(安っぽい、テレビドラマには絶対にして欲しくないぞ)。

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紙の本

男の子と女の子

2002/04/06 09:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆみゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 馬鹿な私は、韓国とか日本とか、在日とか国境とか、全く考えないで読んだのである。金城さんの疾走に笑いながらついていっただけだ。だから「GO」に関する書評を読んでいるうちに、自分の馬鹿さ加減を再確認することができた。皆さん、在日について、真剣に考えているからだ。
 私がこの小説を読んで考えたことといえば、「男の子に生まれ変わって、桜井みたいなかわいい娘と恋したい!」ということである。主人公の杉原は本を読み、音楽を聴き、映画を観て、そしてそして(ここが肝心)、可愛い女の子と恋に落ちる。まさに私の高校生ライフの理想を生きているのである。
 いやなことを吹き飛ばしてくれる、金城さんの力あふれる文章。最後まで速度は落ちない。あっという間に読み終わると、今度はお気に入りの場面をじっくり読む。筆力があるとは、このことである。
 

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紙の本

ヤバイよ、このカッコ良さは!!

2001/09/30 00:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アロエヨーグルト - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ホンっっっトに、この作品は私のハートをつかんだ!! 面白すぎ!! 杉原にはさんざん笑わされました、マジ。四回も読み直したのって、この本が初めて! 在日韓国人の杉原が桜井とゆう、名前を教えてくれない女のコ(理由は後半にわかる)と青春の恋をするワケです。なんてったって、青臭い! 夜の2人の体験までリアルに描かれてるから、正直ドキドキだった(笑)。読めば、アナタも杉原ファン間違いナシ!!!

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紙の本

国籍

2001/08/14 18:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kosaka - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある高校生の家、学校、恋人との生活が描かれている。彼は「在日」であり、日本国籍でないことを意識しているが、問題にはしていない。自分が自由であるために本を読みトレーニングしている。この主人公はサッカー選手の中田のようだと感じた。最近、こういう自分のためにトレーニングしている人が多い。先行きの暗い日本とは別のステージとして例えば海外で活動しようとすると、自分の価値を高める事でのみ自由になれるのだろう。もちろん海外でも国籍や人種による差別というのは存在する。だが、そういう立場にあっても自分を信じて、主人公のようなパワーがあれば打破できるのだろう。それにしても、この物語で最も力強くすばらしいのは主人公の父親だ。主人公を精神的にサポートしているのはこの父親なのだろう。登場人物すべてが真面目に生きているので、いきいきとしてかっこいい。

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紙の本

カッコいいものを探すと、カッコよくなれる!?

2001/07/11 00:14

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投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 金城一紀氏は、自らを「コリアン・ジャパニーズ」と名乗る。 在日と呼ばれないための予防線かもしれず、その辺のことはよくわからないが、とにかく「おっ!」と思った。 やや肩に力を入れて、「GO」を読み始めた。が、すぐに力が抜けて、笑えてきた。おもろい! あとはグイグイです。結局、肩に力を入れ直す暇もなく最後まで一気読み。

 ストーリーは究めて単純。主人公「僕」の恋愛小説だ。
 「僕」を取り巻く登場人物が皆ムチャクチャにかっこいい。このかっこいいっていうのは、外見的にビシッときまってるっていう類のものではない。 自分も変わり様によっては、カッコ良くなれる!と思わせてもらえる類のもの。これって、小説を読む上で得点高いよね。

 金城氏が、コリアン・ジャパニーズとして生きてきて体感したものも、ほぼ、表現され尽くしていると感じた。と言うか、よくぞここまで詰め込めた!とも。 持ち前のユーモアのセンスが、これを可能にしたように思う。 だから、金城氏は「作家になるべくしてなった人」と言えるだろう。

 「GO」を、所々ではガハガハ大笑いしながら楽しんだ後、コリアン・ジャパニーズというものを理解したつもりでいる気持ちは全くない。 丁度、「日本人は、…。」という文章のすべてに対して、100%同意できないのと同じように。しかし、「GO」によって、思考する力を与えられたのは事実だ。自分がした事と言えば、小説を1冊楽しんだだけなのに。

 私にとって、本書は、ある種のキッカケを作ってくれるものでもあった。 「キッカケ」があれば、次の一歩を踏み出せる。だから「キッカケ」を作ってくれる本というのは、私にとってとても貴重なものである。タイトルでも言ってるではないか!「GO」ってね。よっしゃ、行くで〜っ!!

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紙の本

この作品がかっこいい。

2001/06/20 22:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どしどし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今回一年振りくらいに読み返してみて、前と同じように面白く、一気に読むことができました。まず書き出しがかっこいい。登場人物たちが生き生きとしている。主人公は自分を鍛えるために本を読んだりトレーニングをしているのだけれど、そういう姿勢が読んでいて元気にさせてくれる。

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紙の本

スペシャルな人は

2001/01/23 14:48

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投稿者:楓  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 面白くて、一気に読んでしまいました (^^)日本人は知らないだろうことを、コンパクトにユーモアを交えて紹介する力量にまず感服。李良枝の芥川賞受賞作なんて、文章下手でしたよ。言いたいことは分かるんだけど、あれじゃ伝わらないです。

 クルパーって、スペシャルですよね。こういう子はどうやったって、頭角を現してくると思います。正一が言っていたように、タワケ先輩と同じく、いるだけで救ってくれる面があるんでしょうね。

 桜井の父のような、PCには敏感なんだけど、差別意識にどっぷり浸かってる人、多いですものね。

 そして、正一の最期には しんみりさせられます。S.キングの「スタンド・バイ・ミー」思い出しました。いい奴は早死にするものなんですね。

 圧巻はクルパーのアボジ! カッコイイです。もしかすると一番のキャラクターかも?

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紙の本

何人とか、いいとか悪いとか。

2001/02/04 13:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:那智黒飴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 自分が何人であるのかというのは、私が日本人で日本にいる限りはさして意識しない。けれど日本を出て初めて外国に行って、私は「日本人」なんだと思った。私は「日本人」で、その国の人にとっては「外人」。いいとか悪いとかではなくてそれは単なる事実。

 彼等はどうなんだろう。日本で生まれて日本人ではないってどんなだろうとなんて一瞬考えて、それってあんまりこだわることでもないのかなと思って、この本読んでそうだよなーって再確認した感じ。

 かっこいい人は何処に行っても、何やってもかっこいいもんです。その人自体が「いい」んだから。

 でも杉原君、ちょっとやり過ぎです。

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紙の本

障害を超えた恋愛は成就するか

2002/06/22 12:36

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投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

恋愛小説である.恋愛は障害があるほど盛り上がると良く言われるが,これはちょっと手ごわそう.いわれのない差別意識を植えつけられている女の子に恋をしてしまった韓国籍の男の子の物語.この手の小説に有りがちな恨みがましいところが全くなく,さらりと書かれているところが,逆にスッと心に沁みてくる.

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紙の本

読んでるひとを意識してないやつ

2002/06/16 05:17

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投稿者:りんばら - この投稿者のレビュー一覧を見る

●●であること
ここに「在日」に限らずどんな自分の要素を入れても
この物語は成り立つと思う。
コンプレックスは武器になりチャームになる
でも主人公はそれを体言してるわけではない
むしろそんなことにも気付かずに走っている。
いとおしさを感じる。

自分を愛せない人は
愛せないことをも武器にしてみればいい
何もできない人は
何もできないことに自信過剰になればいい
世の中が決める優劣は
自分の本当の役には立たない

そう思いました。

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紙の本

軽快な文章と重いテーマの青春小説。

2001/06/14 18:18

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投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る

 在日韓国人の籍を持つ主人公、杉原は「日本人」でないことによってかかる圧力に屈せず、向かってくるものには真正面から反撃する。どこの国にも属さない存在でいたい、それが彼の望む形だ。熱しやすいかと思えばクール、クールかと思えばその身体の奥に激しいものを抱えて、友達と軽口を叩き好きな女の子と器用とは言えない恋愛をする彼がカッコイイ。
 軽快な文章ながらにテーマは重い。中身の濃い青春小説です。

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紙の本

3人の登場人物

2001/05/19 09:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るんば - この投稿者のレビュー一覧を見る

 印象に残る人物が3人いた。一人は言うまでもない、主人公杉原。若き日の人生を斜めに見るような男との恋愛を思い起こさせてくれた。(笑)
 そしてもう一人は主人公杉原の恋人の父親。大企業のエリートで物分りがよく、さらに学生時代は大学紛争のなかで権力と闘っていたという人の露骨な差別。自分の周囲にもよく見ればいる。
 そして最後は杉原の恋人。素直な人間らしい生き方がここちいい。

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紙の本

深刻な毎日をドライに生きる主人公に共感、抜群のスピード感で一気に読める「元気をつける特効薬」な一冊。

2001/03/31 15:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本、旅先で買って家に向かう電車の中で読み始め、すっかり夢中になって家に到着した後も読みすすめ、一気に読み切ってしまった。こういう熱中させる読書は考えてみれば久々だ。それだけ作品に勢いがあると言うことだろう。

 内容は在日韓国人の少年の恋の話だ。この在日というところがミソになっているのは当然だが、ジトジトした国家問題をスパッと辛口でドライに切ったところが秀逸。日経の書評でも書いてあったが人物描写が抜群にいい。特に主人公の親父のハードボイルドな部分がこの作品をぴりっとひきしめている。そう、一言で言うとこの作品自体の主張は「クール」ということだ。現実は確かに厳しい、でもクールにやせ我慢してやっていくことはやっぱり格好いいんだ、というのが一気に伝わってくる。元気を出すには最良の一冊だ。

 もちろん、バックグラウンドとして書き込まれている日朝問題は今の時代でもまだまだシリアスだ。私自身これを読むまで韓国と北朝鮮が日本国内においても対立しているとはそれほど深刻には思わなかった。そもそも北朝鮮の国民学校の存在自体、あるとは思っていなかった。北と南、大国の意志で引いてしまった国境は本当に罪を造り上げた。組織というものに縛られる人間の弱さ、切なさもこの作品では語りかけてくる。

 ともあれ、ドライに書き上げているので気持ちよく読める。元気を出したい人にはすすめる一冊、是非、一読してほしい。

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紙の本

新しい日本文学の予感

2001/01/15 15:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:remi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の主人公は、コリアン・ジャパニーズです。といっても日本で生まれ育ったわけで、日本人に違いありません。
 以前、鷺沢萌さんの『君はこの国を好きか』という本を読んだことがありますが、あの本を読んだときに似た感慨にひたりました。
 コリアン・ジャパニーズの主人公である杉原が、恋をしていくなかで、自らが「在日」であるというアイデンティティをどう感じ、受け入れ、その葛藤を克服していくのか、その過程が本当にうまく描かれていると思います。
 ちなみに、本書は第123回直木賞受賞作です。著者の今後の作品にも期待したいと思います。

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紙の本

切り口は新しいかな、と思うけど。

2006/10/16 12:21

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

青春物、である。若さゆえの勢いで、ケンカも恋も思い切りやって!でも、若さゆえの悩みもあって・・・な物語。この手の物語は、宮本輝の「青が散る」や中場利一の「岸和田少年愚連隊」等の名作がたくさん出ていて、後追いでオリジナリティを出していくのは相当難しいと思われる。
その点この物語のうまい所は、主人公の少年を日系三世の朝鮮人とした所。日本で生まれ日本語をネイティブとして育った。でも朝鮮学校に学び、朝鮮の国籍を持っていた。だが父の意向で、祖国の国籍を捨てて韓国籍になる。高校からは一般の高校へ進むが、やはり国籍の事が恋にも友達にも、悩みを投げかける。
彼は差別を憎み、差別をする物をとことん憎みぶちのめす。そして日本というこの国さえ、憎んでいるようにさえ思える。が、朝鮮に愛国心があるかと言えばそれも無い。一体自分は何人なのか?
俺は俺。人種や国籍なんかクソ食らえ!そんなものに一切縛られたくない!と思いついた時。誰より信頼していた友達を亡くし、誰より信頼してくれるだろうと思っていた彼女に差別的なことを言われてしまう。失意の主人公が悶え苦悩し出した答え、そして辿り着く先とは・・・。
新しい観点、切り口から書かれた作品だとは思った。ただ逆にそれだけ、な感じがして「直木賞受賞作」と言われると、ううむ・・・な感がぬぐえなかった。

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