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紙の本
胸がキュッと切なくなる、可愛らしい物語
2018/09/13 13:31
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投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかがわちひろさんの絵が好きです。初めてなかがわさんの作品を読んだきっかけもイラストのか可愛らしさでした。(私が見知らぬ児童書を読むか読まないかを決める大きなポイントは、まず「絵」が好きか嫌いかなのだなあ^^;)
好きなイラストだからのっけから楽しく読みました。少年と河童のほのぼのとした交流ですが、リアリティも上手に織り交ぜていて、ラストも暗くならずに少しの可笑しみもありつつ、異世界ものの切なさをやさしく描き切っていて読後じんわりと胸が詰まりました。
ストーリーもイラストも楽しめる素敵な本だと思いました。
紙の本
まぶしくてせつない夏
2001/05/31 09:44
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投稿者:まるの - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏の川底で、ゲンタは1匹のカッパにであいます。絶滅寸前、この世に残るは自分が最後のカッパだと泣くこのカッパのために、「何か出来る事はないか」とゲンタが聞くと、カッパはゲンタに自分の抜け殻をさしだしました。ぬけがらを着てカッパになったゲンタは、カッパの好物のきゅうりを食べ、カッパの得意な相撲をとり、暑い日は滝壷に飛び込み川くだりをし、思う存分夏を楽しみます。そして、夏の終わりの嵐の後、いろいろな物が川にながされてきました。車のタイヤ、自転車、バケツ、マンガなどなど。そしてエプロンをひろったゲンタは、あたたかいものが恋しくなりはじめます。
お話の始めに、夏の川には冷たい水とあたたかな水とが混じっていること、そして光かがやく水の下には暗い水が隠れていることが書かれています。カッパの表情もくるくる変わって、明るくて楽しいお話。だけど、どこかせつなさが残る夏にぴったりの一冊です。
紙の本
カッパがいること、忘れないでね……
2000/08/18 14:58
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投稿者:かいかい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここは、夏の川の中。ゲンタが水泳を禁止されている河原で魚釣りをしていたところ、誤って川に落ちてしまったのです。水草が体中にからみつき、ぐいぐいと川底へ引き込まれてしまいます。水草だと思ったのは、実はカッパの網でした。
カッパはゲンタをつかまえて大喜び! ゲンタを怖がらせようとしますが、ゲンタはちっとも怖がりません。なぜって、カッパのことなんて何にも知らないのですから。一生懸命カッパのことを説明するうち、カッパはいいことを思いつきました。それは、自分が脱いだばかりのぬけがらをゲンタが着ること。そうすれば、ゲンタもカッパと同じように水の中で生活できるからです。こうしてカッパとゲンタの二人暮らしが始まりますが……。
最初のページをめくった途端、自分もすうっと夏の川の中に引き込まれていくような感覚になります。息苦しいけれど、冷たくて気持ちいい。気が遠くなりそうな錯覚の中、カッパが登場。最初は強気のカッパも実はずっとひとりぼっちで寂しかったらしく、ゲンタと一緒の生活をはじめるととても生き生きとしています。楽しいけれど、ちょっとサビシイ。夏の終わりにはピッタリの読み物でした。
紙の本
ぬけがら
2017/05/31 23:10
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投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る
カッパの抜け殻なんて、ものがあるんですね。てか、ありそう!なんか、夢があって、また、来年、そのあとは?と、想像できるのもいい。楽しく読み聞かせできました。子供の反応よかったです。
紙の本
誰だって、カッパのぬけがらを着たい!
2001/09/27 20:18
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投稿者:ひこ・田中 - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏の日、ナマズの大王を釣ろうとしていたゲンタはカッパの網に捕まってしまう。やっと解放されたと思ったら、当のカッパは殿様と家来の一人芝居を始める。何故かというと、この川にはもうこのカッパしかいないわけ。
それで、カッパはゲンタにカッパになれという。なれと言われても・・・。
ところがカッパ、百年に一度脱皮するのだが、今年がちょうどその年で、ぬけがらがあると言う。それを着ればカッパになれる。
さっそくカッパになったゲンタは夏休みをカッパとして楽しく過ごす。でも家に帰りたくなって、ぬけがらをお土産に家に帰る。また来年の夏、それを着て遊ぼうな。
目覚めたゲンタに家の人が語るには、ゲンタはおぼれているところを助けてもらったとのこと。なんでも助けてくれた人は、小さい体に頭がハゲていたらしい。
そして次の夏、再びぬけがらを持って・・・。
小さな絵本ですが、カッパのキャラがちゃんと立っているのはさすが。いまどきカッパが出てくる意外性から、そのぬけがらまで発想を広げるのはすごいなー。
笑って読み終えればいいのだけれど、子ども読者には、大きくなっていくということの意味がすっとわかると思うよ。
そこがいい。