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太陽が昇り、朝が来る。太陽が沈み、夜が訪れる。それは地球が動いているから。今日地動説は常識となっている。しかし、太陽や星々の方が動いている、所謂天動説が信じられていた時代があった。本ではその時代の人々を回顧する。コンセプトがよいと思った。中高生、そして大人に玩読頂きたい。一方小学生には難しいのでは。殆どノンフィクションと思ってよいのだろうが固有名詞は出てこない、時間経過が分かりにくい。歴史を知っていれば、マルコポーロ、ガリレオ、フーコーなどの名が想起される。(因みに、地球がまるいことは比較的古くから知られてはいた。ただ地球の反対側の住人は落下しないのか、ニュートン以前は説明がつかなかっただろう。)
物理学者たちは宇宙の成り立ちを懸命に解き明かそうとしているが、それも数百年の後、学説がどのように変化しどのように振り返られるのだろうか。
ほんとうにする、は死語か方言かよくわからなかった。意味はとれるが少し不思議。
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地動説が認められるまでには、天動説が常識の時代がありました。
今では地動説が正しいと教科書にも書かれていますが、辿り着くには大変な苦労がありました。
地動説が納得されるには天動説が必要で、その時代も説も無くてはならないものだったのです。
そんな濃い内容が児童向けの絵本になった一冊。
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未知なることに、人は恐れを懐くもの。
それでも、知りたい、という欲求に突き動かされ、人は真実にたどり着く。
この時期だから、
「ペストもこわいし、魔法使いも悪魔もこわい。
せかいはこわいものばかりでしたが、」
という文章に目が行くね。
どの謎も、真偽を解明し、恐怖を克服してきた。
人類の地平の先には、まだ「希望」があると思いたい。
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「天動説を信じていたころの人びとは、世界がどのようなものだと考えていたか」
太陽、月の満ち欠け、海の果て、星の動き、ペストの流行、悪魔、魔女、錬金術、大航海、天文学者による地動説と処刑、大地はまるい。
最終ページに科学的、歴史的情報があり役に立つ。ガリレオが亡くなったのが1642年。その翌年、ニュートンが生まれ、1687年万有引力の法則を発表。地動説を不動のものとする。(地球が丸く動いていることと、引力はセット❗️)
高学年から大人まで。とても良い本。
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昨年末、画家の安野光雅さんが亡くなったそうです。ぼくはいわゆる前期高齢者の年代ですが、30代、子育ての頃に大活躍されていた安野さんの絵本に出会えたことを、本当にラッキーで、幸せだったと思います。我が家の子供たちが、好きだったかどうか、それはわかりませんが、家に子供がいる大人であった自分がとても引き込まれた絵本がたくさんあったことは間違いありません。
家にあった、この「天動説の絵本」の感想を書きました。読んでみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202101180000/
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天動説が信じられていたころの話を,素敵な絵と文章で綴った絵本。安野光雅さんの科学への愛が感じられます。この本が扱っているのは天動説。地動説ではない点がユニークであり,安野さんのメッセージでもあります。
安野さんは,「解説とあとがき」で次のように述べています。
迷信の時代の人びとは、今から思うとたくさんのあやまちをおかしました。しかし、それは今日の目で見ているからであって、当時の考え方からすれば、むしろ正しいことだったといえる点もあります。また、天動説を信じていた昔の人びとがまちがっていたことを理由に、古い時代を馬鹿にするような考え方が少しでもあってはいけません。今日の私たちが、私たちにとっての真理を手に入れるために、天動説の時代はどうしても必要だったのです。(「解説とあとがき」より)
天動説をバカにしている現代の人たちが,星占いや血液型性格診断や今日の運勢に一喜一憂している。こんな姿を中世の人たちが見たら,「なんだ,オレらよりも迷信信じているじゃん」と言って笑うかもしれませんね。だからこそ,今一度,天動説の時代を体験してください。みんな,真剣だったんだからね。
そうそう,絵本の工夫として地面の描き方に気づきました。最初,平面だった地面が,だんだんと曲面と成り,そのうち球体になっていきます。宇宙から地球に向けられているカメラが,ワイドになっていくのです。
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天動説、地動説を説明したものではなく、解説にあるように「天動説を信じていたころの人びとは、世界がどのようなものだと考えていたか」書かれています。
絵はもちろん、文章も語りかけるようで難しくありません。
芸術作品とも言える本です。
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この絵がすごい。
最後こんな!地球って回ってんだねー。M13
ちびちゃんの音読用に借りたけど、内容が思ったよりも難しい。天動説と地動説の説明が子ども向けに描かれた絵本と思っていたら、違ってたし。
でも、人間がいろいろと考えて迷って、行動して、だから、今があってということがじんわりと伝わる素敵な絵本だった。
ページを捲るたびに平らな地面に曲線が出てきて、この上に描かれる人々の生活や事件が何度見ても飽きない。
人々の歴史を旅する絵本。
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地球が丸いのは分かりやすい。前280年、ギリシャ人アリスタルコスは地動説を唱え惑星の配列も予想した。コペルニクスはそれを知った説もある。月食を天動説で説明すると月は比較的近く太陽はかなり遠い。天球上の太陽は恒星も同調し毎秒数千キロで動くことになる。一方、地動説だと自転で地表は毎秒0.5キロ移動「天上ならともかく、そんなバカな」。ガラス工芸あっても凸凹レンズ作り望遠鏡で精密天文観測に至らなかった古代ギリシャ人/現代でも『指輪物語』などファンタジーでは天動説、(2014年)アメリカ人の1/4は地動説を信じない
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勉強になる絵本でした。
昔昔、地球は不動で太陽が地球の周りを回っているんだと信じられていた時代の話。
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天動説の話、分かりやすい内容でした。勉強になりました。遠くから来る船が初めマストの上から見えだして、段々と見えてくることで地球は丸いと理解できたとかの話もありました。
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天動説から地動説に人が理解して行く過程を物語風に絵本で説明。とてもわかりやすい。キチンと体感で地球がまわるいこと、地球が回転していることを理解できる。
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地球が宇宙の中心だと信じていたころ。人びとが考えていた世界は今とはだいぶ違う。魔女も地動説もそういうことだったのか。当たり前をひっくり返すのは容易ではない。世界や社会はもちろん自分の中だって。これからだって何が起こるかわからない。科学的で哲学的。でもとってもユニーク。
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小1夏。
物語風で、わかりやすい。
地球が球体であること、自転・公転(太陽や月、天体の動き)、大陸移動説、大陸の発見、キリスト教…あたりの前提知識があると理解が深いかな。
(一旦知識なしに読んで、また改めて読むのもいいと思います)
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装丁買いですが、ずーっと、眺めていられる。
これを、この絵や、文を以って、絵本に分類するのか、、とびっくりもする。(わたしが、絵本というカテゴリーを勝手に狭めていただけかも)
ただただ、まずこの絵本が1979年に発行されたということ、40刷を経て、自分が手に取れてることが奇跡だなと思う。
大切に大切に、一緒に読みながら、引き継ぎたい絵本。