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空海の思想について みんなのレビュー

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みんなのレビュー20件

みんなの評価3.8

評価内訳

20 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

空海の哲学を堪能

2019/03/26 08:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書自体は厚みが薄いので、すぐ読了できます。ですが、、、中身が結構難解です。
 空海の哲学は独特な概念であるというのが判りましたが、その哲学の内容自体を理解できたかと問われれば、??という次第です、恥ずかしながら。
 ただ、本書はそれを何とか判りやすく伝えようと著者が相当苦労したのが窺えそうです。それが故に本書を1日で読了できたと思います。まさに著者のお蔭でしょうか。
 私自身が空海ゆかりの高校出身だったので、本書を読んでみようと思ったのがきっかけでしたが、奥深過ぎて、凄まじい、という感想です。
 余談ですが、空海という人物は天才的である、と本書で述べられていた一方、『上』への言い訳(短期で唐から帰国した事)は非常に知恵を使ったんだなぁ、という点は、人間らしい且つ空海の頭脳をフルに駆使した感があり、ある意味ちょっと怖さを感じました。

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紙の本

真言密教の思想が詰まった梅原猛氏による名著です!

2020/03/05 09:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、数々の日本文化についての著作を世に送り出してきた梅原猛氏による一冊です。同書は、真言密教の祖、空海の思想を深く考察した貴重な書で、内容も、「空海の二つの面」、「日本のインテリにきらわれた空海」、「空海の再発見」、「空海における密教思想の発展」、「空海の思想形成」、「密教の思想的特徴と全仏教の位置づけ」、「『即身成仏義(そくしんじょうぶつぎ)』」、「『声字実相義(しょうじじつそうぎ)』」、「『吽字義(うんじぎ)』」となっています。なかなか難しい内容ですが、ここには空海の深い思想が詰まっていいます。

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紙の本

空海の思想と哲学

2015/10/29 18:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海の密教哲学を分かりやすく説明されている。梅原先生の解説には、納得できる。

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紙の本

空海は現世を否定していない

2007/07/10 00:44

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海(弘法大師)。”弘法も筆の誤り”で知られるように書道(毛筆)の方でも有名であるが、日本の仏教界・思想界に一体どういう功績があったのかほとんど理解していなかった私。歴史の授業で空海と最澄が同時代を生き、2人とも唐で学んだことまでは覚えているが、空海の始めた真言宗は現在はメジャーな宗派とは言えないし、密教のあの加持祈祷に見られる呪術性が素人目にも胡散臭く感じられ、損をしているというイメージ。それでも全国各地に弘法さまの奇跡の伝説が数多く残されていたりして昔から人気はあったようだ。その超人さ故に神様のごとく祀り上げられてしまった感がある。川崎大師の大師とは弘法様のことらしい。特定の宗派の開祖が神仏になってしまった例はないのではないか?
 最近この手の本を読むようになったのも自身、相当迷いを感じているのだと自分でも理解している。
 著者は初め西洋哲学を学んでいたが、次第に日本の宗教にも興味を持ち始め、特に空海の真言密教の思想に強く魅かれるようになったそうである。さてその理由は?
 空海はその生涯に膨大な著作を残した。著者はその量だけではなく、それが幅広い分野に渡ることに驚きを感じている。並みの人間でなかったことは確かだ。空海の生きた時代は密教ブームだったらしく、彼が唐から持ち帰った密教の教えはライバル最澄も欲しがるほどのものであった。20年の遣唐使としての留学期間を僅か2年足らずで切り上げて勝手に自国したことは本書で知った。
 真言宗は真言というくらいだから、言葉を大切にする宗派である。呪文に使われる言葉は梵字(サンスクリット語)という文字で表される。漢字に似てるが、どこかで見たことがあるだろう。神秘的な字体をしている。51種類の文字があり、阿(あ)から始まり、吽(うん)で終わるのだが、日本語の50音順と何か共通点を感じるのは私だけはないだろう。
 七~九章は空海の三部書と言われる書物の解説で、非常に難しい。
 新鮮だったのは密教は現世を否定しないことであった。多くの仏教の根底には世俗を否定する考え方がある。極楽浄土へ行くには現世で善行しなきゃいけないとか、現世で苦しんでも来世は救われるとか、私も仏教をそのように感じて来た。著者が密教に興味を持ったのもまさにこの点であったようだ。「世界は素晴らしい。(略)汝自身のなかにある、世界の無限の宝を開拓せよ」と密教は説いているらしい(読解力がないので残念ながらどこに書かれているか読み取れなかった)。この世は素晴らしい、人生は素晴らしい。能天気なだけではないと思うが、きっと悟りの境地とはそういうものなのだろう。その境地に達すれば全てを肯定できるのだろうが、煩悩の塊のような凡夫の私にはまだまだ悟りは開けそうもない。

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紙の本

著者の言葉を介して空海の求めようとしたものがほんの僅かですが理解できた感じです

2019/03/05 23:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:多摩のおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

1月に亡くなられた著者の「隠された十字架 法隆寺論」で今までとは異なった古代史論に出会って以来、すっかり魅了されてしまい、同書の
影響で古代史に限らず、藤原氏が活躍した奈良、平安時代、そして武士の台頭した鎌倉、室町時代等と幅広く歴史の裏側に興味を持つよう
になりましたが、以前に司馬 遼太郎氏の「空海の風景」を読み、空海の密教に掛けた執念と最澄や弟子との確執、そして超越した能力と小説
とは言え、ある程度史実に基づくものであり、空海の持つ不思議な魅力に少しでも迫りたいと本書を手に取た記憶があります。

本題からして、難しいイメージがありましたが、著者自身の空海との関わりから始まり、その心配はいつの間にか無くなりつつも、「空海の二つの面」
の終わり(p.15)で著者曰く「弘法大師空海の思想をとらえることは、まことに絶望的なこと」は首肯できるも、「万能の天才の能力によって、すべて
の願いがかなえられる神のごとき人として尊敬されてきた反面、それが明治以来のインテリを疎遠にし、また人間的な涙や欠点をほとんど示さない」
(p.16~p.19)との指摘は以外でした。

また、本書の主題である空海の思想については、理論書である真言密教の由来、つまり毘盧舎那仏(大日如来)→金剛薩た→龍猛→龍智→
金剛智→不空→恵果→空海への付法の書「付法伝」と理論的な真言密教の特徴~毘盧舎那仏は説法するとする密教に対し、説法はしないと
する顕教に対しは、その経典を使って顕教の経典が己自身の中で己の限界を暴露していると指摘(p.51,52)、第三祖の龍猛は伝統仏教つまり
釈迦崇拝に始まり釈迦崇拝に終わる釈迦仏教(p.42)の世俗否定性に対する批判から大乗仏教を起こし(p.54)、空海は「この仏教の現世に
対する否定精神の否定が密教の精神」(p.55)、つまり「世界肯定の思想が密教の思想にある・・・現在も魅かれている」(p.57)と著者は言う。
そして、次の頁での世界否定の思想が強い浄土教の「今生きているこの世界を穢土と考え、そこから離れ、ひたすら純粋な世界、浄土を求める」
対比には首肯させられました。
そして、前頁最終行の上記の著者の思いの前に記載の「無限の宝というものは、何よりも、お前自身の中にある。汝自身の中にある、世界の無現
の宝を開拓せよ。」の希望溢れる言葉は心に残りました。

なお、密教の思想的特徴を述べたという後半の三つの章にある「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」の書は、正直難しいものの「即身成仏義」
で空海自らつくった「即身成仏の偈(仏の功徳をほめたたえる詩)」を解釈するという個性的な試みに対し、著者自身も「自らの詩を経典の言葉
のように権威あるものと考えているのであろうか」(p.63)と大胆に遠慮なく評している点は、著者ならではと唸らされました。

全体に難しいことは確かですが、巻末の宮坂 宥勝氏による「解説」を予備知識的にはじめに読み、また繰り返しては補完しつつ理解に大変助り
ました。著者の言葉を介して空海の求めようとしたものがほんの僅かですが理解できた感じです。

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2007/02/23 09:52

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2008/08/27 12:10

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2011/08/17 16:10

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2011/10/06 22:45

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2012/04/08 14:05

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2015/05/23 20:13

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2017/07/01 17:35

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2018/08/13 23:24

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