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初めて読む開高健の本。この旅は何と1977年に行われている模様。それなのにアマゾンの環境破壊について、地元の人もかなり嘆いていて魚が昔ならここで取れたのに、上流に行かないといないと言った記述が多い。この時点でそうなのであれば、今はどんなになっているのだろうと思う。相当自然は後退しているのだろう。しかし川の水を飲んだり現地の生活に溶け込んで生活していて、良く身体壊さないなとか思う。でも本は最高。文章も引き込まれる。他の本も読んでみたくなった。旅の本は擬似体験が出来て良い。羨ましいと思った。
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「怠惰の芸術」に、まったくもって僕も憧れてしまう。実際の僕も、半ばこのような感じなのだけれど。ぜひ「芸術」域を目指したいものです。
旅に出ようか。行く先はアマゾンとまでは言わないけれど。先月、地元の仙台から山形まで映画を観に出かけた。僕のスケール感では、これでもじゅうぶんな旅だった。いま、僕の感受性をグラグラに揺るがしている誰かのことを考えて考えて、日常だろうと旅先だろうと、始終そんな感じだから、気の休まることなどないだろうと思いつつも、初めての街の空気や風景などは、一服の清涼感を僕の身体のどこかにもたらしてくれた。そんな実体験は、ささやか過ぎるけれど、いまの僕にはじゅうぶん貴重な体験でした。
『オーパ!』さらなる旅の目論見を!
やる気をもたらしてくれる読後感でした。
あとがきの日付を見ると1978年と。日本を取り巻く安全保障の話題もあって、その危惧や情勢は45年前と1ミリも変わりないことに気付く。近年の緊張感の高まり?もしかしたら、それは誰かの希望なのかもしれない。そのほうが都合のいい誰かの。誰かの意見に惑わされることなく、確固たる自分自身の意見を、意思を持ちたい。
先に読んだ『フィッシュ・オン』でも記述があった環境問題について。熱帯雨林の環境破壊の話題など最近では、あまり見聞きしない、いや、単純に僕が知らないだけなのかもしれないけれど、時の経過とともに破壊が拡大していることは想像に難くないでしょう。45年を経て、と考えると暗澹たる気持ちになってしまう。
『オーパ!』を読んで、当時のことに思いを馳せるのならば、ぜひ環境問題にも目を向けたい。まずは現状を知ろう。僕の問題として、少しでも何かを知ろうと思った。
パンタナルの「無辺限」の風景。そうだな。確かに憧れる。現地でも生きてゆけるタフな心身を見習わなければ、と。