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難解な書しかし、戦争の本質を突く
2007/04/18 00:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中巻の感想で著者は、攻撃より防御に重きを置いている。理由は、防御に多くの頁を割いているからと述べたが、それは間違っていたようだ。下巻において、防御と同等に具体的に多くの頁を割いて、攻撃について、述べている。しかし、防御をまず取り上げ、その後で攻撃を記載している所から著者は、やはり戦争においては、防御に重きを置いていると理解した。
さて、下巻の主題は、第八編戦争計画である。ここで、戦争の計画、目的、効果等、机上の戦争論を繰り広げる。正直言って、著者が何を述べたかったのか?私には理解出来なかった。この理解は、次に読む「戦争論の解説書」に委ねる事にしたい。
戦争論上、中、下巻を読み上げたが、内容は難解で私の読解力では理解におぼつかなかった。
下巻には珠玉が鏤められている。
2024/01/20 09:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上・中の読了を経てこの度下巻も制覇しました。上巻の冒頭の内容のインパクトは非常に良かったです。以後読み進めた所、主に戦争の戦略・戦術の掘り下げが著述されてあり、それが中巻下巻へ続いていました。
中巻では様々な論題について大いに盛り上がった内容でしたが、下巻では流石に時折やや冗長感を呈した箇所もありました。文体の言い回しは、カントの『純粋理性批判』等の訳者:篠田英雄氏たる特徴でしたが、辟易する程迄は無かったです。
さて本書下巻に於いて、上巻と中巻には見られないものがありました。それは根幹的な概括論です。謂わば要諦を述べた箇所が存在した、という事です。これぞまさしく戦争論の骨頂というべし、でした。
上中下巻を通底して言える事は、ナポレオンとフリードリヒという人物の登場回数の多さ(本書巻末に人物と地名と事項の索引あり!)です。彼等が活躍した時代に傾注した論述になっており、そこから普遍的に学べる事柄、同時に現代にそぐわない陳腐性(陳腐性が悪いのではなく)の両方が含まれているのがクラウゼヴィッツの『戦争論』です。現代に生きる私達が過去の歴史(書物では古典)を学ぶ必要性には理由があり、それは「ベース」を知って現代に活かす為の「幅員」を蓄積する事に他ならぬ、だとつくづく痛感します。
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