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徳川家康 14 明星またたくの巻
2018/05/14 09:49
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊臣秀吉の話です。
やっと授かった鶴松の死。
秀吉の弟秀長の死。
母の大政所の死。
千利休への切腹。
朝鮮出兵の敗北と講和の奔走。
これほどの日々を送る秀吉であるが、
正妻の寧々の存在により秀吉は勇気をもらっている。
秀吉をメインに読んでいると、
家康は生真面目であり、人としての可愛らしさに欠ける。
それに対し、秀吉は、少年のもつ無邪気さユーモアがある。
そんな中、秀吉は2度目の子の秀頼を授かる。
ここでも、寧々の存在は大きく、正妻と側室との違いが
ハッキリとでる。
やはり、正妻の存在如何で夫は世に出ているのだと
痛感する。
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朝鮮出兵
2021/03/25 05:18
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文禄慶長の役図、前田・板倉家系図付き。天下統一がなっても平穏な日々は訪れない。秀吉による無謀な明征服戦争が始まり苦慮する。
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人は老いるもの
2022/06/18 20:28
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間誰もが老いるもの。老いが見え始めた秀吉。その端緒は利休の切腹。切腹前の利休はすごく頑固。なんかわざと死にたいのかと思いました。わからんでもないけど、だったらもっと役に立つ死に方があるはずなのに、もったいない。そして、この巻は江戸のまちづくりの始まり。活気があっていい。そして天海と家康の邂逅。これも味わい深くて良かったです。秀頼も誕生し、いよいよどうなるか結末は知っていながらも楽しめます^_^
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さすがに半分ということで、家康の前に雪斎以来になる師、天海が現れる。
三巻くらいから登場していた随風が天海の若き日の姿だったようだ。
弥四郎の子分に天海自在の随風じゃとか言ってたのがヒントだったみたいだ。
無になることをひたすら自己の中心に据えてきた家康が無になりきり、そこから有と有の有用の相対を目指せというのが天海の教えだ。
こっからが本当に天下人への成長なんだろう。
我執を捨て去り、素直にモノを見、天下のために自己を相対化して用いていく。いい学びだ。
小悪魔茶々姫も秀頼出産を気に元気に悪女になり始めて、いい感じだ。
秀吉が鶴松の死で狂い始め、得意の位攻め戦法を捨て、朝鮮出兵で負けてしまう。
なんで明に位攻めできないから勝てないと思えなんだか。
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千利休、秀長、鶴松、大政所とどんどん他界していく。
特に、朝鮮出兵は、鶴松の死が原因であると描かれている。
秀吉の扱いに困っている場面ばかりで、少し退屈な巻であった。
なお、この巻の最後で秀頼が生まれる。
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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秀吉と利休の確執、利休の切腹。秀吉の朝鮮出兵。鶴松丸、大政所の死。茶々が拾い(秀頼)を懐妊。家康と天海のやり取りがおもしろい。12.10.14
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大権現様が早春の寒さを堪え忍ぶ14巻。
尾張小牧の戦いでの政治的敗北以来、
逆境の連続だった大権現様だったが、
江戸の街づくりが順調に進み、
錆び付いていた歯車が回り始めた。
だが、まだ耐えるべき時期だと諭す天海。
一方、やることなすことうまくいっていた秀吉は、
弟秀長の死以降、次々と凶事が訪れる。
そしてついに大陸出兵が始まる。
これまで秀吉の怖ろしさを見せつけられたが、
何だか気の毒になってきた。
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秀吉の凋落が始まる。
こう見ると、秀吉のそばにはあまり人材がいなかったのね、と。強いて言うと、大河を見ているからかもしれないけど、黒田だけだったのか。
大して取り上げられていなかったが、弟秀長の死が痛かったように思う。
天下とはどんな人でも狂わせるわけね。
さて家康、今後どう展開していくか。
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いろいろな出来事が書かれているが、主には秀吉による朝鮮出兵(文禄の役)。豊臣政権に綻びが出始めるさまが書かれている。
秀頼誕生を最後に書いていることで、豊臣家が今後たどる運命を演出しているのだろう。
主人公であるはずの家康は半分くらいしか出てこず、九州でのコトは不要かもしれないが、今後を示唆する必要な描写なのだろう。
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秀長の死。
千利休の切腹。
愛息、鶴松の死。
生母、大政所の死。
秀吉の周囲で起こる不運。
その中での朝鮮出兵の失敗。
下り坂を転がり落ち、人生の岐路に立たされた秀吉。
家康は、何を思い、秀吉に仕えているのか。
家康が見つめる先には、何が待っているのか。
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利休と秀吉のお互い譲れぬ対立と利休の切腹。家康の江戸開発と天海との出会い。鶴松、大政所の死。朝鮮王との交渉と宗義智や小西行長の欺瞞と朝鮮出兵。茶々の再びの妊娠と出産。
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秀吉と利休の間が険悪となり利休切腹となる。
家康は随風改め天海に会う。
秀吉は子の鶴松丸を亡くし、朝鮮から明に攻め入ろうとする。出兵はうまくいかず講和を画策する。
その間に淀が懐妊、秀頼が生まれる。
天海のあたりは面白かったが、この巻は今ひとつだったかな。