紙の本
地べた這ってでも、夜叉になってでも
2021/03/25 14:00
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
裏千家ともなると、悠々自適に茶道を伝えてきたのかと思いきや、食べるものにも困るほど衰退していた時期があったとは知りませんでした。逃げ出した入り婿の家に乗り込み、「地べた這ってでも、夜叉になってでも」と啖呵を切り髪を切る家元の母の姿が凄まじかったです。
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茶道一家の話。
苦労話のような感じだけど、家を支えてきた人達の芯の強さが伝わってきます。
早く下巻読みたい!
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読んだことがある気もするけれど、それは姉やお茶の御稽古場で漏れ聞いていたのと、宮尾登美子節のせい?宮尾登美子の本は題材は違えど皆似た印象になる。怖いけれど面白い!お母様が切ない。裏千家がモデルなのはわかるけれどどこまでがフィクションでどこまでが史実なのか知りたい!
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読み応えがあって面白かったです。
【家】に縛られて人生をおくっていく様子は、今の時代では薄れつつあるが故に、時代を感じられます。
誰もが何かを背負って生きている姿に、歯をくいしばって生きている姿に、人間の尊厳を感じました。
辛いときでもじっと耐えていればやがて光は見えてくるのか、そんな期待をしてしまいます。
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千家にもこんな苦難に満ちた時代があったんだとしみじみ思いました。
東京から円諒斎が戻ってくる場面はちょっと泣けました。
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千利休から代々続く茶道の名家のお話、と聞いて難しい話やったら読み切れるかなーと不安だったけど、主人公の由良子さんの視点で後伴家の歴史を眺めていくという話で、読みやすかった。
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初代千利休から十三代続いた後之伴家は、劇的に衰退、そして存続の危機を迎える。由緒正しき一族にはその存続や子孫繁栄の責任があり、その苦難は想像を超える。書き出しから目が離せず、由良子の子供時代から結婚、出産、死別するまでが上巻。あの時代に生きる人たちの、生活の不便やひたむきさ、情が心に訴えた。
そしてその時由良子は、優しくとても健やかに少女のように生きていた。まだ見ぬ母親を思う場面や、新しく夫となった人に戸惑いながらも素直に心を開いていくところが愛らし。
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始まりは少し、わからないまま読み始め
グイグイと読み進んで、読了後、また
始まりを読むと、胸が熱くなった。
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やはり、力強い女性に惹かれます。
信念がしっかりしてるというか。
伴家になってるけど、どう考えても千家のことだから、これは事実なのかなーと想いを馳せながら読みました。