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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し怖くて悲しくて、でも心が温かくなります。
花豆の煮えるまで
風になって
湯の花
紅葉の頃
小夜と鬼の子
大きな朴の木
紙の本
山奥の・・・
2016/11/21 10:54
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
山奥の温泉宿、宝温泉に生まれた小夜が出会う、小鬼や天狗、紅葉の精たちのお話。
小夜のお母さんはやまんばの娘で、小夜が生まれてまもないうちに里に帰ってしまった。
いつもの安房直子さんの、ちょっともの寂しい雰囲気の童話集です。
小夜がお母さんに会いたいと思う気持ちが切ないですね。
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秋が深まるとこの本を手に取りたくなる。ふっくりと甘く煮た花豆を出す温泉宿を探しに、紅葉した山々をめぐりたくなる。
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同じ体験なんか全然しなかったのに、なつかしいんです。
友達が皆帰ってしまった公園に不安になって走って帰り、家の中の眩しい明かりにぼうっとするあのかんじです。
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偕成社の「ワンダーランド」シリーズは、守り人はじめ良作が多い!!これもそのひとつ。我が家ではお正月に黒豆の代わりに花豆を煮るのだけど、そのたびにこのお話を思い出す。
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優しく可愛いふしぎな話。
舞台はずっと昔かと思ったら意外と現代でびっくりしました。でもそこが良い。
最後の話、小夜の手からふわっとふしぎなものが離れていくような感覚でした。
寂しいんだけれど、決して悪いことではない感じ。でも寂しいんです。
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やまんばの娘から生まれた、小夜の物語。
やまんばの血を引くこともあり、自然の声を聞くことのできた小夜は、自然と近しい関係、もといやまんばの世界に近いところで生きていた。しかし、新しいお母さんになるかもしれない人間の女性の登場により、少しずつやまんばの世界から距離をとっていく…のかな。
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安房直子、今まで短編しか読んだことがなく、嫌いではなかったが、これを読んで「好き!」に変わった。
短編でも感じることだが、安房直子のファンタジーには幻想的で暗い部分があり、その暗さは人間の本質を見つめる目からきているのだが、この作品からはさらに「寂寥」を感じた。
母に去られた娘の気持ちをつまびらかに描き込んだりはしないが、いかに主人公が内面に孤独を抱えているかが、読み手に伝わってくる。
父にも祖母にも愛されているが、それで埋められるさびしさではない。
山姥の娘という設定は他の作家も使っており、誰が最初に考えだしたのかは知らない。
しかし、富安陽子の登場人物のように、超人的な能力を自在に操って冒険をしたりはしない。この主人公には自分の能力に対する「畏れ」があるから。
父の再婚を受け入れる娘の微妙な心理を描く最後の朴の木の話が特に素晴らしい。
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なじ■
「山の子」小夜の、優しく、綺麗で、悲しい物語。
情景描写の豊かさにうっとりし、
小夜の心根の可愛らしさに気持ちが現れるようでした。
ラストがどうしようもなく切なかった…
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[ 内容 ]
山のふもとの旅館の娘小夜は山んばの娘。
毎日のように深い山の中を歩き、山の精とあそぶ。
[ 目次 ]
花豆の煮えるまで
風になって
湯の花
紅葉の頃
小夜と鬼の子
大きな朴の木
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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小夜のお母さんはやまんばの娘。お父さんと結婚しますがある日風になって帰らず、それきり。山で旅館を営むお父さん、おばあちゃんと暮らす小夜に起きる出来事を描いた連作童話。様々な体験の中で小夜は自分の中に母親の血を感じるのですが、果たして母親ややまんばに会えるのでしょうか。残酷で切ない、しかし同時にあたたかな幸せに包まれる結末。安房さんは子供だからといってはぐらかさないところがすごい。
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私好みのファンタジーでした。
日常の中の ちょっと不思議なお話で、いまでは記憶のない昔に、そんな事があったかなと思えるような、そんな気がするお話でした。
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4年教科書掲載本
「やまんば」というとおばあさんのイメージだったのがくつがえされた。
やまんばと人間の間に生まれた女の子、小夜のお話。
温泉が好きなので、「紅葉の頃」が一番気に入ったけど、他もやさしい文体ですんなり物語の世界に入り込めた。
忙しかったり嫌なことがあっても、これを読んだらみんな、やさしくあたたかい気持ちになれるんじゃないかな。