紙の本
今ではあまり書けないかも
2017/05/19 11:56
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投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
星さんの作品にしては珍しい長編で、冒頭から伯爵と恋人というか愛人風の女性が登場するというところも珍しいですし、その描写も星さんらしくてくすりとします。図書館にも置いてなかったので探して買いましたが、今の時代では少し書くのが難しい、躊躇されるような風刺も多くて興味深いです。さらりと読めましたがじわじわとくる感じで、何度も読み返したいです。
紙の本
ちょっと古いけど、面白いです。
2001/02/28 21:59
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投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
古い本だが私にとっては、星新一の長編の中でとても好きな方に入る。
すごく面白い。ほら男爵は色々な目に遭うがいつも明るくユーモアを忘れない。
ほら男爵と一緒に冒険の旅に出よう!
紙の本
星新一がほら男爵の末裔に扮して奇想天外な旅を描いたハチャメチャ冒険記。
2010/08/11 18:28
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投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、実在した『ほら吹き男爵』ことヒエロニムス・フォン・ミュンヒハウゼン男爵の、奇想天外な冒険談を綴ってイギリスやドイツで出版され、日本でも『ほらふき男爵の冒険』などで知られる物語を、星新一風にアレンジした現代的奇想天外冒険記。
しかし、星新一がミュンヒハウゼン男爵の末裔となって、現代の奇想天外な冒険談を語る作品といったほうがしっくり来る。
というのも、この作品の主人公『シュテルン・フォン・ミュンヒハウゼン男爵』のシュテルンとは、ドイツ語で星のこと。
自分の分身を物語の主人公として登場させ、現代の冒険をさせている訳である。
物語は全4話で構成されている。
映画女優でスタイル抜群のリーラに惚れた男爵が、本物の毛皮やワニ皮をプレゼントする狩猟の旅でカツーン共和国へ。そこで出会う変わった動物たちや現代の人食い人種たちを描いた【サハリの旅】
絵に描いたような海賊船を建造した男爵が、海の冒険へと出航。人魚姫や桃太郎からノアの箱船まで空想の存在と遭遇する【海へ!】
昼寝中の男爵の前に現れた、グラマーで魅力的なウサギに導かれて、不思議の国のアリスのごとく地下世界へ。地球の裏側から現代社会の裏側を見つめる【地下旅行】
飛行機で知り合った未来予知の少女とともに、放浪する砂漠で体験する現実と幻想の数々を描いた【砂漠の放浪】
この作品には、ほら吹き男爵と異名を持つご先祖を持つために、現実の奇想天外ハチャメチャな冒険も信じてもらえないだろうという男爵の自虐ユーモアと、物語の中では現実でも読者には空想の世界であるという、SF作家星新一の自虐ユーモアが描かれているように思える。
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子供の頃なんども読んだ、星新一のショートショートシリーズ。読みやすく、おもしろい。中毒になりやすい!!
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“ほら男爵”の異名を祖先にもつミュンヒハウゼン男爵の冒険。懐かしい童話の世界に、現代人の夢と願望を託した楽しい現代の寓話。
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星中毒再び。
ミュンヒハウゼンって名前をもう忘れられないと思う。
冒険がしたくなった!彼みたいに嬉しいハプニングにはなかなか会えないと思うが。現代風刺のユーモアには頭が下がります。
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ほらふき男爵の孫の冒険。
現代を風刺した小ネタがじゅずつなぎ。
地底のミイラ男の話は笑いっぱなし。
まともな人間に頼んだら危ない、なんてwwww
(10.08.20)
遠いほうの図書館。
(10.08.01)
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「ほら男爵現代の冒険」3
著者 星新一
出版 新潮社
p49より引用
“しかし、わしは武器だけは絶対にもらうなと、
住民に忠告した。武器のおそろしさを、
わしほど知っている者はほかにいないだろう。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
実在した人物の子孫という設定の主人公による冒険談。
砂漠に始まり砂漠に終わる、
奇想天外な冒険が展開されます。
上記の引用は、
砂漠の国で酋長になった人物の一言。
多くを書いてはつまらないでしょうから書きませんが、
改心したのであればこういう考えになるのも当然な人物です。
皆が一度は見聞きしたことのある実在や虚構の人物たちが登場し、
皮肉と頓智の効いた話をしてくれるので、
挿絵を増やして子供向けに出版されたら面白そうです。
文庫初版は昭和48年となっていますが、
古臭さを感じずに読めるところに、
改めて著者の偉大さを感じずにはいられません。
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『廃れない言葉の輝き』
本当に素晴らしい文字は輝きを辞めない。風刺が強い作品だが、古さを全く感じさせない。今読んでも新しいし、間違いなく面白い。
胸がスカッとしたり、グサッと心を抉られたり。SSでは味わえない星作品の魅力に感服した。
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最初期に読んだ星作品。ほらふき男爵の冒険は小学校の図書館で読み、その荒唐無稽さに子供ながらに非常に楽しんだ記憶がある。
星作品に触れ、星作品コンプリートを目指した際、新潮文庫で4番目に刊行されていたのが本書である。
当時はほらふき男爵の冒険は星新一によって紹介されたのかと思っていたが、大いに勘違いであった。
本書はほらふき男爵ことミュンヒハウゼン男爵の設定を借りて星氏が独自に創作した短編集である。
しかしその内容は本家と全く勝るとも劣らない物で、当時原典と勘違いしたのもむべなるかな。
ショートショートより少し長い各物語は作者自身も冗談を愛する人柄だっただけに逆に作者の本質が現れている作品となっているのかもしれない。
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内容紹介
“ほら男爵"の異名を祖先にもつミュンヒハウゼン男爵の冒険。懐かしい童話の世界に、現代人の夢と願望を託した楽しい現代の寓話。
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星新一さんのショートショートが大好きなので手に取った。
ホラ男爵の子孫のためどんなに珍しい経験をしても世間に信じてもらえないという突拍子もない設定の主人公からどんどん広がっていく更に突拍子もない展開、危険なことも沢山あるのに作品内全体を通して横たわるどこかのんびりした雰囲気、いつものショートショートを長編にしたようなボリューム感にとても満足した。
ただ、私にはこののんびりした(悪く言うと起伏のない)雰囲気の話としては少し長すぎたので、やはりショートショートくらいがちょうどいい。
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1973(昭和48)年発行、1989(平成元)年改版、新潮社の新潮文庫。短編連作風の4編。童話風の文体で風刺のきいた内容。古今東西のネタをパロディにしている。私は一番の元の作品の「ほら吹き男爵の冒険」を知らないので、主人公が微妙になる場面がよく分からなかったりする。
収録作:「サハリの旅」、「海へ!」、「地下旅行」、「砂漠の放浪」、解説:「解説」石川喬司(昭和48年10月、作家)、他:昭和45年4月新潮社より刊行、