紙の本
ことばの美しさがたまらない
2001/12/09 01:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さおちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の江国香織は、漢字とひらがなを絶妙に使い分ける人だ。
たとえば「ほんとう」という言葉。この本の中では、「本当」と書かれるよりもずっと本当っぽい。
たとえば「綿菓子」の中の「きんのしずく」という話。文章の中に出てくる「金色の液体」と同じものを指しているのだろうけれど、副題では「きんのしずく」なのだ。
このセンスが本当にたまらない。この本の中には、そういう美しいことばがちりばめられている。
紙の本
どんどん引き込まれていく感じ
2003/03/31 16:06
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投稿者:紫乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単純でいて複雑な少年の心情がよく伝わってきた。初恋とはいえども真剣に恋をしている。こういう恋はごく普通なのかもしれないけど、とても新鮮な感じがしました。
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ドライとしっとり。
犬とハモニカを読んであまりに気分じゃない、と思ったけど、こうばしい日々は気分だった。
当時読んだときは、江國さんのなかではそんなに好きじゃなかったようですが、今は好きです。
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江國さんの書く子供たちが好きです。特に「綿菓子」の次郎くんを思うゆみちゃんのモノローグは切ない。最後のシーンは、ぽつりと残って今でも時々ふと思い出す。すう、とのどが涼しくなるような気がする。
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こういう男の子目線、好きです。ただ、お姉ちゃんの描写やお姉ちゃんとの仲の悪さがイヤだったな。。うちが姉弟だからかな。
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アメリカ育ちの大介は日本を知らない。
アメリカ国籍のアメリカ人として大介は生きている。
ニホンジンの両親と姉と一緒にいながら、変な日本文化に囲まれていることがカワイソウで仕方ない。
国際社会に生きるニホンジンの結末はこれでいいのだろうか?
帰国子女の友達と話していた時に感じた違和感を垣間見た気がした。
綿菓子はちょっと背伸びした主人公みのりが可愛くて仕方ない。
私もお姉ちゃんが欲しかったなって思う。姉妹ってどうしてこうも楽しそうなんだろうな。
羨ましいよ、本当に。
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こうばしい日々も面白かったが、綿菓子の方が楽しめた。
やっぱり、主人公が女の子なので自己投影できたんだと思う。
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短編が2作入ってる本です。一つが「こうばしい日々」で、2つめが「綿菓子」
「こうばしい日々」はアメリカ育ちの日本人大介日常を描いたもので、
「綿菓子」は結婚した姉の、かつての恋人に恋する妹みのりの恋愛模様を描いたものです。私はどっちも好きだけど、一つめの「こうばしい日々」の方が好き。ガールフレンドのジルに対する謝り方がすっごく可愛い!!!!子供ながらに恥ずかしいこととか意地とかあったりして、それがもう本当に可愛い!!!なんだかんだでジルのこと好きなんだなぁ〜vvvってカンジで本当に本当に可愛い・・・!おすすめです!「綿菓子」の方はラストが私的にびっくり。ドキドキした。
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これがわたしの初・江國香織さん。カフェテリアのおばさん特製のブラウニーとか、お母さんが焼いたりんごとか、野球場で食べたピザとかの、食べ物が目の前にあるような気がする。とってもおいしそうな小説。
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一気に読んでしまった。12、3歳の子どもでも考えていることは大人だなぁと。初々しい感じ。
(2005.2.25読了)
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江国さんの小説はいつも一気に読めないのはなぜだろう。これも例により毎日少しずつ読んだ。かみしめるように読んだ。
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私的には綿菓子のほうが好き。お話もいいけど、あとがきも面白い。何よりも私の読書復活のきっかけになった本。
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表題作「こうばしい日々」の主人公・ダイが男の子なのにキュートでかわいくて大好きです。江國さん初期作品は本当に言葉遣いが素敵・・・。こうばしい日々、って題名だけでもうっとり。なんてことはないようなストーリーに見えるけど、実はちょっと人種差別のことについて触れてたり、さらりと問題提起してるところもあっていい。それが押し付けがましくないのも◎。やっぱり食べ物描写がおいしそうです。
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この本はこうばしい日々と綿菓子という2本の中篇からなります。まず、こうばしい日々。やっぱり女の子の方が男より頭がいいよなぁっておもった。それを認めている男は男なりに理由をつけて生きているんだな、と感じさせられた作品。金髪のウィルって奴が妙に好き。綿菓子。途中まで雰囲気がめちゃ好きだった。でも終わり方がきもいと思う。こんな恋を女の子は期待しているのか?だとしたら、カルチャーショック。同じ大学生として次郎とは友達になりたくないもん。きもい。大人びているつもりのみのりは周囲の大人をシニカルに(嘲笑的に)見るけど、周囲の大人はやっぱもっと大人な気がする。俺も独りよがりに俺は大人だなんて思っていた時期を思い出した。多分、姉は自分の妹のみのりが次郎に恋しているのに気づいて手を引き、島木さんと結婚したんじゃないかな。それは絹子さんと谷くんが伏線になっているのではないか。
『人は愛されたらその愛に報いる生き方をしなくちゃいけない』
この本はおもしろさは微妙ですが、いろいろな解釈が出来るところが面白そう。友達や彼女に読んでほしい一冊。
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後半の綿菓子が大好き。結婚なんか・・・私は情熱的な恋がしたいっていう気持ちがとってもわかります。おばあちゃんの言葉も素敵でした。