紙の本
読み進めるには根気がいるが貴重な一冊
2015/05/01 09:50
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投稿者:トニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容が濃いので、読み進めるのにかなり根気が要ります。加えて、一般向けの入門書というよりは論文的な文章なので、なかなか進みませんでした。木造建築の木組みの基礎的な知識があるとイメージしやすいかもしれません。けれど、我慢して読む価値のある一冊だと思います。コンピュータや重機のない時代に、匠の集団が、経験値からなのか、どのようにこのような建築を実現させたのか興味をそそられます。
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地震があっても、不思議と被害を被ることが少ない五重塔。地震大国だからこその、あの壮麗な姿なんだということが良く分かる。
論文集みたいなものなので、とっつき難い感じもするし実際そうだけれど、でも面白い。
古の人間たちが作り上げた夢みたいな建造物の、知識と経験の粋を集めてどこまでも巧緻に計算され尽くされた真の姿を知るとぞくぞくしてくる。
昔の人って凄い!という単純な感想しか出てこない私の脳みそが恨めしい。
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僕の卒業研究の源。五重塔の歴史、各部材名称、工法また構造特性など様々な立場から分かりやすく説明されている名著です。
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・五重塔の心柱は、一番上の屋根に固定されている以外、どの骨組みとも接することなく建てられています。それによって、大きな地震がきても、揺れの影響を最小限に抑えられ、倒壊を防ぐことができます。 こうした技術は、東京のスカイツリーにも受け継がれています。
6世紀の半ばに、仏教が伝来したときに、仏教の教えだけではなくて、そういった大陸の進んだ技術が、仏教と一緒に、その『周辺を飾る』ものとして、ものすごい量でわたってきました。
塔の天辺にある飾りは、火事にあわないようにと、水しぶきを表しているのだそうです。
五重塔は、伝来された仏教の教えと、仏教を美しく、そして後世まで飾られるものとして発展した当時のハイテク技術、この2つの結晶だと思いました。
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☆真中の心柱が地震時の揺れを抑え、弱める。
☆柱で支えているのではない。この方式は中国にはないが、韓国にはある。