紙の本
大阪にハマル
2008/10/01 12:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くいだおれ花子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪人はなにゆえ「大阪人」なのか?大阪人は一夜にしてならず、大阪人の大阪人たるユエンを解き明かしてくれる1冊。大阪に行ったことのなかった私(埼玉県民、両親は東北の出)が、大阪に初めて行った後思わず買い求めてしまった1冊。それがこの「大阪学」。
大阪で最初に感じたのは「大阪はホントに景気がわるいのか?」心斎橋のアーケード街にあふれる買い物客、道頓堀のたち飲み屋に昼から集う人々。昼から…っていうのはおかしいか。なんたって24時間営業の居酒屋もけっこうある。どこが不景気?と思うほどの活気。でも、この本で納得。不景気なときに不景気な顔をしないのは商売人の掟。クライ顔をしていたら「あそこは危ない」と見られてしまうから、儲かってないときほど明るく振る舞う…。そうか、なるほどね。
表面だけではわからない大阪の奥深さを、不法駐車、きつねうどん、大阪のことば、キタとミナミなどの切り口でわかりやすく語ってくれる本書は、大阪入門にはもってこい。それに、読んだらフィールドワークせずにはいられなくなる。実は私もこの3ヶ月で2回も大阪に行ってしまった。この本、ひそかに大阪の観光収入UPにも貢献しているかも…。
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通学途中、その時読んでいたものが終わったので急遽購入。大阪に詳しくなれました。
大阪人としてちょっと「?」な部分はありましたが。まぁでも面白いかも。
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大阪の食・住文化について解説してくれる本です。大阪に住んだことのない私は面白く読みましたが、実際に生活してる人にはどう映るのか知りたいです。
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古本屋を巡っているとベストセラーなのかやたら見かける本がある。その中のひとつだ。他に「南プロヴァンスの十二ヶ月」と「ラ・マン」と「ママがプールを洗う日」と「ブンナよ木から降りてこい」などがある。あんまり見かけるものだから、ひとつ読んでやろうかと言う気になり、これを天牛で五十円で手に取ったが、五十円なりの体験だった。そこそこ。やはり読みたいと思って買うのが一番。
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関西関係の本、いろいろ読んでますが、
これはその中ではちょっと固いかな?
難しくはないです、他がえらい柔らかいから、相対的に。
帝塚山の先生が書かれた本です。
地形のことから、歴史から、文学から、
いろんなことが書かれてて面白いです。
今、楠正成のくだりを読んでます。
読んで、正成に惚れました。
著者の先生、この他に
「続大阪学」とか、
「大阪学 世相編」とか書かれてるらしいです。
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講義で聞く分にはおそらく工夫のある展開なのだろうが、文章にまとめられてしまうと6章以降はデータの引用にすぎないし、前半部は雑誌の一口記事の域をでない。読み終えるのに苦労した。
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・11/19 これは勉強になる.東京の非現実性と違って、大阪はまさに現実そのものだ.
・11/21 歴史や文学の話しもいいけど、地理名が出てきてもどの変なのかもまるっきり見当がつかない
・11/22 読了.大阪が東南アジアや中国っぽいというのに妙に納得してしまった
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おもろかった。とーきょーは嫌いや、という思いに歴史的、文学的、言語学的、比較文化論的、吉本的根拠を提示され、自らのアイデンティティーを確認した思いだ。
政治権力に執着しない楠正成の生きざま。好色もので道徳にとらわれない等身大の人間を描いた井原西鶴。文壇や左右のイデオロギーに与しない織田作之助。ほかにダイエーの創業者、中内功らの経済人も含め、おおさかが輩出した、どてらい男らのオンパレード。
これに、現代に連綿と生きる、おおさか人の性癖を合わせ見ると、なんのことない、おおさかという土地には、それを醸成している千数百年に及ぶ歴史があるのだ。
ああ、歴史や風土というものは、あなどれないもんやなぁ、とこのインターネットのはびこる電脳化社会に感慨深いものがあった。
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この日を迎えるまでどれくらいかかったんだろう・・・
それくらい、本当に長い時間をかけてようやく読了。
この本を手にしたのがおそらくこちらに来る前だったはずだから、
10年以上かかってる(笑)
よく途中でブック・オフしなかったな(苦笑)
その当時は兵庫県も大阪府の区別もつかないくらいだったから、
確かにあの頃いきなりこれを読んで、大阪を、関西を理解しようとしたのがそもそもの間違いだったと、改めて読了して思う。
こちらに住んでみて、ひととおりいろんなことが見えてきてはじめて、
この本の奥深さや書かれていることがすっと入ってきた。
それは例えば台風18号で大和川が氾濫するかも、と大慌てした今年の秋や、「夫婦善哉」が最近ドラマ化されたこととか。
そういうひとつひとつが、実はずっと続いている大阪の歴史や文化の上にあるということを、地方から、とりわけ比較的歴史の浅い場所から来た私には、とりわけ興味深く、また尊敬に値するところなのである。
最後に、大阪風「人間関係の秘訣7か条」が紹介されているが、
これを読んで、あぁもっと早く読んでおけばよかった・・・と思いつつ、
それが苦手だから、いままであちこちでうまくいかなかったのかも・・・と反省。
1.人見知りせず、明るく大きな声で自分から声をかける。
2.(以下省略)
・
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・
社交的な人見知りの北海道出身(苦笑)
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大阪が嫌いですが、大阪の人と仕事をしないといけないので読みました。
解説に、大阪が嫌いな人に読んで欲しいとのことでした。
大阪をかわいいとは思いませんでしたが、東京への反感だというのは理解できました。
たしかに、東京も嫌いです。見せ掛けだけで。
でも、東京は、だからこそ、付け入る隙があるのです。
大阪には、付け入る隙がない。
大阪には、なじむしかないようです。
本書を読んで、なんとか、大阪人の話を聞き流せるようになりました。
原因や、仕組みや、振る舞いがそれなりに理解できたので。
やっぱり、理解できないことが、嫌いの源泉だったと分かりました。
大阪が好きにはなりませんでしたが、大阪が苦ではなくなりました。
「大阪で生まれた人」
というような歌は、カラオケで歌います。
大阪にも苦悩があるのだろうと。
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マンションで読む。読みたいと思ったことはありません。でも、なんとなく購入した本です。そして、読まないでいた本です。読んでみると意外に面白い。
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面白かった。
春からの大阪が楽しみになったし、文化的な違いから見えることもたくさんあって面白かった