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太公望以来斎の悲願であった山東半島全域の支配、
それに向かって來(この字の上に草冠がつく)への、
進行がはじまった。
安弱は、将軍として異例の抜擢を受け、
その大才を存分に発揮し領民を
懐柔し、來を攻略する。
そして春秋時代を代表する政治家安嬰の登場である。
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とにかく最後に晏弱、突然死んじゃった。。
その印象で、最初のほうが吹っ飛んだ。。。。。
まぁ、親子2代を描くのだから、このあたりで父の人生は終幕を迎えても当然といえば当然なんだけど。
2000年以上前の話だから、推測の域といえば推測の域なんだけど、いい親子だなぁって思いますね。
お互いを理解できるって出来そうでできない難しいことだし。
わが子にかける期待は、いつの時代も変わらないんやね。
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★2009年60冊目読了『晏子 第2巻』宮城谷昌光著 評価B+
将軍となった晏弱は、粘り強く巧みに策を仕掛け、隣国の萊(らい)を少ない軍勢で被害も最小限で攻め取ることに成功する。当初はあまりの貧弱な体格に、武門である晏家を継げるかどうかが心配された晏弱の子である晏嬰は、その非凡な頭脳が次第に明らかになり、晏弱について移住した萊の街の郲(らい)では、のびのびと田舎の環境にはぐくまれてそだち、頭だけではない、バランスのとれた青年に成長する。そして、臨淄(りんし)で斉の霊公に仕える事になった晏嬰は、あることで見事に霊公に諫言し、事を収めることとなった。これにより斉国内では、晏嬰の評判がつとに高まる。
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萊攻略の将軍として抜擢を受けた受けた晏弱の活躍を中心に物語が進みます。息子の晏嬰に自身の生き方で生きる道を諭し続けた彼の姿に男らしさを感じます。
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宮城谷昌光さんとの出会いの一冊です。
それ以来、夢中になりました。
そんなこともあり、新鮮さも手伝い、思い出の一冊です。
どの本から入っても、面白いと思います。
天空の舟、重耳、晏子が私のベスト3です。
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晏嬰〈あんえい〉の言葉は同時代を生きた孔子が説いた「己の欲せざる所は、人に施すこと勿(なか)れ」(『論語』)とは温度が異なる。孔子が示したのは「恕」(じょ)=思いやりであった。一方、晏嬰〈あんえい〉が語ったのは「正(まさ)しき道理」であった。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/01/blog-post_3.html
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将軍として抜擢された晏弱が、莱を攻める。
後半では、晏子が成人。
策略をもって寡兵で攻める戦略に引き込まれた。
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将軍としての晏弱による莱攻略が主。それから、晏嬰が世間に鮮烈な形で登場する。そして、物語からの晏弱の退場。引き続き三巻へ。
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「battle」と見えて、実は「war」。
「敗北」と見えて、実は「布石」。
二度読むと、なお味わい深い。
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【概略】
春秋時代の中国、周王朝の下、各国が権謀術数の駆け引きをする時代、斉の霊公は斉の東側に位置する莱という国を欲していた。斉の始祖・太公望以来の悲願である。霊公はその重要な任務を晏弱に任せることとした。莱という国の、物質的な制圧のみならず、人民の心をも掌握する必要を感じた晏弱は、想像を超える戦略をとる。晏弱の計は、莱の智将を抑え、見事、完遂なるか?春秋戦国時代に名を馳せた人倫の人、晏弱、そしてその息子である晏嬰による壮大な歴史小説・第二巻。
2020年02月17日 読了
【書評】
第一巻を読了し、そのまま続けて読んでしまった!止まらない(笑)
前作に引き続き、何度も言う。小説は歴史を扱っているものとはいえ、エンターテイメントなんだよね。だからどういった化粧がされているか?それはわからない訳で。事実と真実の違いであったり、どういった演出が上乗せされているかという点を差し引いて楽しむ必要があるし、その演出等に口を挟むのは野暮だと思う。そういった要素を前提としつつも、ストーリーの展開にハラハラするし、登場人物の心の模様も、刺激的。
前作と比較して今作は晏弱に息子・晏嬰が誕生、その成長にも目が離せない。「当事者」としての晏弱と、「父」という立場の晏弱の心情の変化、これもまた楽しみの要素として加わるのだよね。「もどかしさ」というテイストが加わって、面白くなる。ラストに「えぇ?!」ってなるけど(笑)
さらに今回は、メモをとりたくなった言い回しがてんこ盛り。
〇父というものは、どうやら、死んでからでないと、子を教えられぬものらしい。
〇物を動かせば利が生ずるということをはじめに考えついたのは紀元前11世紀ころの商の国民であったから、商人の呼称はそこに由来する。
〇人が鋭敏さをあらわすことは、けっきょく自身にとってなんら利益をもたらさないという。
〇人は目にみえることしかわかろうとしないことが多い。
〇人は目にみえるものを信ずるが、そのことにはかぎりがあり、けっきょく、人が本当に信ずるのは、目にみえぬものだ。
〇人を祝うべきときに祝うことのできぬ人は、その悪声がおのれにふりかかってくるものです。
ちょっと紹介するだけでも、出てくる出てくる。スピーチはストーリーで語れ、人はストーリーに魅了される・・・なんてものに通じる内容なんだよね。
第三巻からまた大きく展開する模様。ヤバい・・・読む時間、あまりないのに・・・また手に取って読み進めてしまいそうだ(笑)
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感想は最終巻にまとめたい。
晏弱の機転と人柄の細かさ
晏嬰の成長。
姜斉の行末はどうなるか。
晏弱の死はこれからどうなるなか。
ますます期待したい。
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口からだした言葉が、どれほど自分の胸にかえってくるか、他人の反応をみるよりも、それの方が晏弱にとっては大切であった。