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逆説の日本史 1 古代黎明編 みんなのレビュー

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みんなのレビュー105件

みんなの評価4.0

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/01/26 00:50

日本人の気質が理解できる人のためだけの最高の日本史

投稿者:ヘモ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の緒言からあとがきまでこれまでの日本史に対する反駁の書であった。現在の日本史の研究家が理系のような実証主義で理論を構築していくことに対し、強烈に批判している。非常に長いシリーズの第一作だけあって筆者の本作を生み出したモチベーションがここにあることが誰にでも理解できる、エネルギーあふれる一冊であった。
 (日本史の学会というものを知らないので、この本の内容からの理解だけだが)科学のような実証主義が蔓延した日本史の歴史は確かに、資料の少ない古代を鮮明に描いているとはいえないのだろう。そこを(現代とあまり変わりないであろう)古代日本人の気質を手がかりに、さらに日本の政治が怨霊を抑える・封じ込めるということに基づいて方向性を決定しているという推測を元に、鮮やかに日本史を書き直している。これは、小説の手法であり、読み物としても一級であった。
 もちろん学問とは科学的、実証的に進める必要があり、誰にでも納得できることが大切である。しかし、自分の日本人としての経験、感じ方などから本書は論理的整合性が保たれていると十分感じさせるものがあった。したがって、逆にこの前提(日本人としての気質)を持たない人々には、納得できない本なのであり、中傷の対象となっていることも理解できる。
 この第一巻は日本が倭と呼ばれる理由から天皇家の成り立ち、そして古代朝鮮半島とのかかわりに関し、大胆かつ明快に解説している。特に任那の日本府に関する謎解きは出色の出来であり、真偽は別として、これが史実なのかと筆者とともに発見している興奮を味わえた。さらに、現代韓国人の気質も詳細に分析し、現代日本人となぜ相性が悪いのかを古代半島に起こった軋轢が原因であると論じている。もちろん完全に正しいとはいえないかも知れないが、非常に論理的な説明であり一読の価値は十分にある。
 日本の歴史を勉強する取っ掛かりには最高のエンターテイメント系の書である本書は生涯にわたり長く記憶される熱い一冊である。

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低い評価の役に立ったレビュー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2013/01/08 20:24

『井沢説≠史料至上主義等=歴史の真実』は成り立つか???

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

約20年ぶりの再読です。第1巻は大きく以下の3点で構成されています。
 1 歴史学会への批判(序論)・・・読者洗脳の章
 2 神話時代の考察(第一章~第四章)・・・推理小説並の展開の章
 3 宮内庁批判と朝鮮批判(第五章)・・・国威発揚の章

 序論では、「通説を盲信するな!」の一言で足りる歴史学会への批判を、延々70ページ近くも展開。さらに全編にわたり、ところどころで執拗に同じ批判を繰り返しています。ただ読めばわかるのですが、井沢氏側の一方的かつ自作自演の主張です。注意を要します。つまり『歴史学会=史料至上主義等≠歴史の真実。井沢説≠史料至上主義等=歴史の真実』という数式を、読者に刷り込もうとしている意図が見え見えです。ただ、この数式が成り立たない証拠として、史料至上主義とは思えない好き勝手な学説を唱えている歴史学者が、たくさんいますよね。いろいろ仮説を出すのは自由ですが、誰もが納得できる仮説でない限り通説にはなりえません。史料や遺跡等の裏打ちも必要条件です。そうでなければ「何でもあり」となりますし、学問として成り立ちません。常識です。
 また第五章の宮内庁批判はともかく、古代史を扱う本書で朝鮮批判を50ページも展開するのはいかがなものでしょうか。国威発揚は別の本で展開すべきです。

 一方、本論にあたる第一章~第四章では、日本人の精神構造等の原初的な命題に挑んでいるほか、出雲大社の謎と卑弥呼の謎を中心に、神話時代について元推理小説家らしい突飛な考察を展開しており、それなりに楽しめる内容となっています。ただ数人の歴史学者や研究者達の説をベースに再構成された話ばかりです。井沢氏は少し味付けを変えているだけですので、勘違いしないように。個人的には、「和の精神」と「怨霊信仰」のみで、無理やり日本社会を単純化させるのは無理があると思います。

 多様な歴史考察の視点を紹介する「逆説の日本史」シリーズは、確かに面白いと思います。20年前は新鮮な驚きのみで読みました。最近は、通説の逆を突こうとばかりする「井沢説」を盲信することは危険だと、分かってきました。広くいろんな方の著書を読むことで、偏った歴史認識とならないように心掛けています。
 ということで、序論および第五章は「ゼロ」、第一章は「2」、第二章~第四章は「3」、総合評価はギリギリ「2」としました。

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105 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

日本人の気質が理解できる人のためだけの最高の日本史

2005/01/26 00:50

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヘモ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の緒言からあとがきまでこれまでの日本史に対する反駁の書であった。現在の日本史の研究家が理系のような実証主義で理論を構築していくことに対し、強烈に批判している。非常に長いシリーズの第一作だけあって筆者の本作を生み出したモチベーションがここにあることが誰にでも理解できる、エネルギーあふれる一冊であった。
 (日本史の学会というものを知らないので、この本の内容からの理解だけだが)科学のような実証主義が蔓延した日本史の歴史は確かに、資料の少ない古代を鮮明に描いているとはいえないのだろう。そこを(現代とあまり変わりないであろう)古代日本人の気質を手がかりに、さらに日本の政治が怨霊を抑える・封じ込めるということに基づいて方向性を決定しているという推測を元に、鮮やかに日本史を書き直している。これは、小説の手法であり、読み物としても一級であった。
 もちろん学問とは科学的、実証的に進める必要があり、誰にでも納得できることが大切である。しかし、自分の日本人としての経験、感じ方などから本書は論理的整合性が保たれていると十分感じさせるものがあった。したがって、逆にこの前提(日本人としての気質)を持たない人々には、納得できない本なのであり、中傷の対象となっていることも理解できる。
 この第一巻は日本が倭と呼ばれる理由から天皇家の成り立ち、そして古代朝鮮半島とのかかわりに関し、大胆かつ明快に解説している。特に任那の日本府に関する謎解きは出色の出来であり、真偽は別として、これが史実なのかと筆者とともに発見している興奮を味わえた。さらに、現代韓国人の気質も詳細に分析し、現代日本人となぜ相性が悪いのかを古代半島に起こった軋轢が原因であると論じている。もちろん完全に正しいとはいえないかも知れないが、非常に論理的な説明であり一読の価値は十分にある。
 日本の歴史を勉強する取っ掛かりには最高のエンターテイメント系の書である本書は生涯にわたり長く記憶される熱い一冊である。

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電子書籍

歴史(学)は科学か?

2020/06/22 13:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

科学とは「客観的な方法で系統的に研究する活動及びその成果」と定義づけられている。この本を読んでいると「歴史(学)というのは科学なのだろうか?」という根本的な問題を突き付けられたような気がする。
客観的というからには文献や出土品をもとにのみ歴史を構築する となるが、著者が何度も指摘しているように文献は製作者の意図でゆがめられているケースが大半。
それならば思い切ってその当時と後世の人々の想いを想像して歴史を構築すべきだという著者の考えに同意するところが多い。
もちろん様々に考えられる仮説の一つに過ぎない ということを常に心に留めながらではあるが。
ともかく 単なる読み物としても大変に面白い。

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電子書籍

素晴らしい!

2013/01/03 13:10

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みいらとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

目から鱗です!

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紙の本

日巫女

2001/09/19 15:14

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 逆説の日本史シリーズでは最高傑作。特に卑弥呼は日巫女であったなどは思わず手を打ってしまうような説であろう。さらに深く知りたい場合は梅原猛に走ると、より深い古代史が見えてくる。しかし学会批判だけは、もう少しお手柔らかに願いたい。

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紙の本

日本人の気の起源

2019/10/27 08:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る

〇日本はなぜ倭と呼ばれたか

日本列島人は自らの集団を「ワ」と呼んでいた
その音に対し古代中国人が「倭」を当て字した

倭とは「環」であり、古代日本人は集落のことを「環」と呼んでいたのではないか
しかし、「わ」は日本古来の概念であり、それに最も近い意味の中国語の「和」を持ってきた

聖徳太子を持ってしても、仏教より和が大事であった
「わ」の世界では話し合いの成果が絶対であり、皆が善意をもって話し合いで決めたことは絶対の価値を持つ

和とは話し合いが全ての「話し合い至上主義」の世界である

〇出雲神話の真実

大国主命は、出雲・伯耆・因幡・播磨・越・信濃まで勢力を伸ばした

天照大御神は、葦原の中つ国の統治権を譲るよう迫った
事代主命は稲佐の浜で自殺、建御名方は諏訪大社に封印された
大国主命は出雲で黄泉の国へと退隠、霊界のみを治めることになった

日本人は、遺骨には「生きていた時の本体」に準じる何か「霊の存在」を信じている
死体を辱めることは、その霊が復讐をする「祟」があると考える

出雲太郎(出雲大社)
大和二郎(東大寺大仏殿)
 京三郎(京都御所大極殿)

大和朝廷は大国主命のタタリを恐れ、日本一の建物に祀った
出雲大社は大怨霊を封じ込めた死の宮殿である

大国主命は西を向き、右上位であり、注連縄は逆巻きであり、「二礼・四拍手・一拝」である

出雲は天照らす太陽を隠す雲であり反逆者を意味する

〇紀元246年の重大事件

邪馬台国の女王卑弥呼は狗奴国との戦いに破れ殺された
卑弥呼が現人神である以上、負けるはずのない戦いに破れたことは、霊力の衰えによるものと古代人は考えた
霊力が衰えた王は殺され、新しい生命力に満ちた王と取り替えられる

ヒミコは日巫女であり、太陽神アマテラスのモデルであり、紀元246年9月5日の皆既日食のために権威を失墜し、民衆に殺された

岩戸隠れがアマテラスの死であり、若い女性がその後を継いだことをアマテラスの復活という形で神話にした
大和朝廷成立の神話が三世紀の邪馬台国で実際に起こった事件が題材になっているのである

〇邪馬台国東遷説と宇佐神宮

神の名を与えられた三人の天皇は「神武・祟神・応神」それ以外は神功皇后のみ
三人の天皇に共通するのは新しい王朝の始祖と考えられること
しかし、天皇家は万世一系でなければならない

近畿にあった原大和国の仲哀天皇が邪馬台国を滅ぼした狗奴国征伐のために九州へ向かうが返り討ちに遭い、その勝利者応神天皇の息子仁徳天皇が難波に遷都した

宇佐神宮の祭神は三柱

一応神天皇
二比売大神
三神功皇后

実際には、比売大神が主祭神
拝礼方法は、四拍手である(不幸な死に方をした神様の祟を封じ込めた)

比売大神は卑弥呼であり、王朝交代の祖である応神天皇と神功皇后が怨霊を封じ込めているのである

〇天皇家の起源

天皇陵を発掘すると、天皇家と朝鮮半島の関係が明らかになり、半島からの渡来人という証拠が出てくる可能性があるため宮内庁は発掘を認めない

天孫思想
日本はアマテラスの孫(天孫)であるニニギノミコトの子孫である天皇家によって統治された立派な国である

任那日本府(加羅)が日本の朝鮮半島における領土として、天皇家にとって非常に大切な土地であった
その土地を新羅に奪われ、百済も唐と組んで滅ぼした

天皇家が朝鮮半島から来たとすれば、新羅は先祖の墳墓を奪った国ということになる
百済系の母を持つ桓武天皇は、父祖の敵である新羅支配の地がルーツという事実を隠蔽したと考えられる

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紙の本

興味深い

2022/07/03 19:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

「怖い絵」の著者中野京子さんの本で「上質のミステリーのように面白い」と紹介されていて気になりました。たしかに、出雲大社の話などミステリーのようでとても興味深く面白かったです。平易な文章で歴史に疎くても読みやすいと思います。

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紙の本

逆説の日本史

2002/05/29 02:56

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:グリーン・ワイアット - この投稿者のレビュー一覧を見る

古代から現代に至るまで「わ」という
日本人の基本原理は変わらない。
このなれあいの世界「わ」と怨霊は表裏の概念である。
これまでの歴史解明の方法論への不満を逆説で問う。

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紙の本

『井沢説≠史料至上主義等=歴史の真実』は成り立つか???

2013/01/08 20:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

約20年ぶりの再読です。第1巻は大きく以下の3点で構成されています。
 1 歴史学会への批判(序論)・・・読者洗脳の章
 2 神話時代の考察(第一章~第四章)・・・推理小説並の展開の章
 3 宮内庁批判と朝鮮批判(第五章)・・・国威発揚の章

 序論では、「通説を盲信するな!」の一言で足りる歴史学会への批判を、延々70ページ近くも展開。さらに全編にわたり、ところどころで執拗に同じ批判を繰り返しています。ただ読めばわかるのですが、井沢氏側の一方的かつ自作自演の主張です。注意を要します。つまり『歴史学会=史料至上主義等≠歴史の真実。井沢説≠史料至上主義等=歴史の真実』という数式を、読者に刷り込もうとしている意図が見え見えです。ただ、この数式が成り立たない証拠として、史料至上主義とは思えない好き勝手な学説を唱えている歴史学者が、たくさんいますよね。いろいろ仮説を出すのは自由ですが、誰もが納得できる仮説でない限り通説にはなりえません。史料や遺跡等の裏打ちも必要条件です。そうでなければ「何でもあり」となりますし、学問として成り立ちません。常識です。
 また第五章の宮内庁批判はともかく、古代史を扱う本書で朝鮮批判を50ページも展開するのはいかがなものでしょうか。国威発揚は別の本で展開すべきです。

 一方、本論にあたる第一章~第四章では、日本人の精神構造等の原初的な命題に挑んでいるほか、出雲大社の謎と卑弥呼の謎を中心に、神話時代について元推理小説家らしい突飛な考察を展開しており、それなりに楽しめる内容となっています。ただ数人の歴史学者や研究者達の説をベースに再構成された話ばかりです。井沢氏は少し味付けを変えているだけですので、勘違いしないように。個人的には、「和の精神」と「怨霊信仰」のみで、無理やり日本社会を単純化させるのは無理があると思います。

 多様な歴史考察の視点を紹介する「逆説の日本史」シリーズは、確かに面白いと思います。20年前は新鮮な驚きのみで読みました。最近は、通説の逆を突こうとばかりする「井沢説」を盲信することは危険だと、分かってきました。広くいろんな方の著書を読むことで、偏った歴史認識とならないように心掛けています。
 ということで、序論および第五章は「ゼロ」、第一章は「2」、第二章~第四章は「3」、総合評価はギリギリ「2」としました。

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2004/09/24 10:34

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2005/06/15 15:43

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2005/10/20 21:33

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2006/08/24 22:23

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2005/11/25 09:38

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2006/02/11 20:32

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2006/02/15 11:32

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