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紙の本
技巧を凝らさなければ、想像はふくらまない。
2004/04/06 12:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー主体の一般的な作品と違い、ポルノはいかにして読み手を興奮させられるかに目的がある。濡れ場を直接的な表現のみで描写しては、記録モノを読んでいるようで味気ない。たとえば、「バルトリン腺液を分泌している膣に、勃起した陰茎を挿入した」という文章を、「とめどなく愛液を溢れさせる肉の花に、いきり立った肉棒を突き刺した」と変えたらどうだろう。かなり感じが変わるはずだ。
本書に収録されている語句は、書名の通り“性”に関係するものばかり。官能小説を中心に、かなりの数の出版物等から集められている。数も多いが、年代も幅広い。大抵の語句には出典が併記されていて、いつ頃使われていたのかが分かるようになっている。近年では聞き慣れない表現を目にすると、時代と共に変遷する言葉の歴史を見ているようで面白い。
出版されたのは20世紀末だが、21世紀になって数年が過ぎた今(2004年)でも、性欲という本能に直接作用する“言葉の力”は衰えていない。語句の使われ方を想像すると、何やら身体が疼いてくる。思春期を迎えたばかりの少年少女には、直接的な表現ではなくとも刺激が強いだろう。
現在はインターネットが当たり前になり、海外のポルノサイトにも気軽にアクセスできてしまう。そこには無修正のヌードや過激な性行為が氾濫し、24時間いつでも欲望を刺激し続けている。しかし、映像は見飽きても、語句や文章から想像される空想の産物は、自らの理想や希望を取り込んでいるためか、なかなかどうして飽きにくい。現在でも根強い人気のポルノ小説の魅力は、こうした想像力を刺激する描写にあるに違いない。
紙の本
辞典と謳うに相応しい大ボリュームの一冊。
2021/07/31 21:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mnmkn - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代物の官能小説から現代ポルノへと移行しつつある中で出会った一冊。
出版から20年以上が経過しているがこの本の魅力が褪せることはなく、今も昔もそれより昔も、人間の性に対する探究心やそれに伴う表現力は素晴らしくエネルギッシュだと実感させてくれる。
単に語句の意味を並べるだけではなく、出典が記載されているところも非常に興味深い。辞典のような使い方ももちろんできるが、たまに開いたページを読み耽るのもまた一興。
手放す予定は今後もなく、個人的にはいつ開いても楽しめる本だと思っているため、星5つとさせていただく。
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