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30代にして初めて読む竜馬がゆく
2012/08/05 16:10
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投稿者:sleeping lion - この投稿者のレビュー一覧を見る
第三巻ではついに勝海舟と龍馬が出会います。
この出会いにより龍馬は当時の尊王攘夷派とは全く異なる考えを抱くようになります。
その間も世の中は動乱の時代を迎えます。
寺田屋事件、生麦事件、人斬り以蔵。
またついに「おりょう」とも出会い、龍馬は海軍学校の設立の資金集めに奔走する。
徐々に歴史が動き始めてきました!
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竜馬20代後半
寺田屋騒動、生麦事件そして勝海舟との出会いにより
大海原へ飛び出す思想が始まる。
またお竜(おりょう)との出会いもこの頃。
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清河は非常な尊王家でもあったが、同時に自分をも世間に押し出したかった。独り策謀をめぐらし、その策謀で世間を踊らせ、しかも策士らしく背後で帷幕を垂れこめているのではなく、功をひとり占めにし、常にその策謀の中心にすわりたがった。
徳がない、ということになろう。
この稀代の才子の生涯を決定した不幸は、そういう欠陥にあった。(p.88)
幕末の史劇は、清河八郎が幕をあけ、坂本竜馬が閉じた、といわれるが、竜馬はこの清河が好きではなかった。
たったひとつ、人間への愛情が足りない。
万能があるくせに。
そうみている。ついに大事をなせぬ男だ、と竜馬はみていた。(p.96)
「半平太、まあ、ながい眼で見ろや」
「なにを見るんじゃ」
「わしを、よ」
竜馬は、議論しない。議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。
もし議論に勝ったとせよ。
相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。(p.244)
(史上、名をのこす男だ。しかしながら一流の名は残すまい)
武市の謎なところである。その人物の格調の高さは薩摩の西郷に匹敵するであろう。その謀略のうまさは薩摩の大久保(利通)に肩をならべ、その教養は前両者よりも豊かで、しかもその人間的感化力は、長州の吉田松陰に及ばずとも似ている。が、もっとも重要なところで、武市はちがっている。
(仕事をあせるがままに、人殺しになったことだ。天誅、天誅というのは聞こえはよいが、暗い。暗ければ民はついて来ぬ)(p.320)
「藤兵衛、人間はなんのために生きちょるか知っちょるか」
と、竜馬は膳ごしにいった。
「事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん」
「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」(p.410)
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竜馬は29歳で自分の為すべきことの第1歩を踏み出していた。同い年となった今の自分はいまだに1歩も踏み出すことができずにいる。それがもどかしい。竜馬のような大きさはないが、人間は事を為すために生きている、という竜馬のことばを忘れずにいたい。
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幕末列伝、坂本竜馬が勝海舟と出会い、それまでの攘夷心から開国へと夢想するようになった。
小学生だとまだわからないかも知れないけれど、中学生だったら、もっと歴史について見識を深めることができたかも知れない、書物を1つでも読んでいたならば。
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新選組と対比させて読んでいるだけに、作者の竜馬への愛情が物凄くよく分かる。
そう思っているのなら、それは新選組嫌いだろうなあと思う。
それとは別にしても、竜馬が既に海軍学校などと目標に向かって
具体的に動いている一方、近藤さんたちは、今江戸を発とうかというところだから、
確かになにかにつけ遅れていると筆者や歴史家たちが言いたい気持ちも分からないこともない。
が、そういうものではないだろう、と思う。
女の子たちでは私は個人的には
田鶴さんが一番好きなんだが、歴史上彼女と竜馬が
結ばれるわけもなく。
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勝先生が登場。竜馬ってほんと、みんなに好かれてたのね・・・そして、武市がどんどん危うい方向へ・・私は、このへんの歴史がまったくわからないから、普通にどきどきして読めてる。
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幕末、独自の信念を持って倒幕に向かっていった坂本龍馬の生き方に感動。周りの単純な尊王攘夷に流されず、現実的な視点で時代を捉えているところ龍馬の偉大さがあると思う。
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勝海舟の弟子になり、妻となるお竜に出会う。勤王派の志士を説き伏せ、海軍学校にいれる竜馬の奮闘。これから維新活動が激しくなっていく。
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続きが気になる。でも、竜馬が出てこないシーンはすこし詰まらない。やはり、竜馬あってこその『竜馬がゆく』なんだろう。
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浪人となった竜馬は勝海舟と運命的に出会う。攘夷派のどの勤王の志士とも違う道を歩き出し、開国するために倒幕を決意する。
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竜馬がついに動き始めたね。
開国を目指し、時流を読む眼はさすが。
それをみんなに内緒にやってんだから
なかなかやるねぇ。
あと、彼が幕人と仲良くなったのは意外じゃね。
「世に生を得るは事を成すにあり」
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忠実な竜馬像では無いと言われていますが、大好きです。
坂本竜馬みたいな人間になりたいです。
この本が初めての歴史小説でしたが、なんの抵抗も無く読めます。
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竜馬が、勝海舟のはからいで、初めて黒舟に乗った時の気持ちとはどんなものだったでしょうか。 竜馬が、「私設艦隊を持つ」との19歳から持ち続けた思いが、20代後半にして、叶ったのだと思います。 竜馬を取り巻く環境は、毎日めまぐるしく変わっていきます。4巻が楽しみです。
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自分の周りの環境に気づくことは難しい。
なんだ?なんだ?
私はなんだ????????
おりょうになりたい。笑