紙の本
軍事の現場を解説
2022/01/23 13:36
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投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
執筆者が全て自衛隊関係者であるように、軍事の現場を踏まえた解説となっているのが特徴。内容は、軍事の理論・歴史・現状に大別できるが、分量の半分以上は現状の解説に充てられている。個人的には理論や歴史、特に戦略概念やリーダーシップの検討が興味深かった。特に後者の点は、軍事に限らず、人間の営為や資質に関わる事象を、科学的に研究する難しさを示す。
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軍事の入門書
2015/09/07 21:07
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のように軍事を幅広く解説した本は意外と少ないので概説書・入門書として貴重です。出版時には新聞で記述の誤りが指摘されましたが、その後訂正されております。
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国際政治学もしくは国際関係学というものを学ぶものとして是非知っておくべき知識として安全保障・軍事に関する知識があると思う。本書は防衛大学校で教鞭を取る日本の安全保障学・軍事学研究の第一人者達による軍事学に関する教科書的一冊である。日本において軍事学と言うと一見して右よりであるという単純な認識を持ちがちであるが、国際政治や国際関係、また平和研究などの諸分野においてこのような議論を抜きにして議論を行うのは人体の構造を知らず医学を語るのと同様のことであろう。私見ではあるがそのような傾向が日本の研究界では強いと感じる。このような視点から本書はあくまで中立の立場から軍事というものを議論する良書と思われる。
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軍事力とは何かといった理論的な考察から軍事史、現代戦の各種様態まで網羅的に取り上げられています。特に、軍事力の意義や機能について述べた第一章第一節「軍事力の概念」と、軍事力の限定使用について述べた第一章第二節「軍事力と外交」はとても参考になります。もちろんその他の部分もとても参考になります。
ただ、部分部分に言葉足らずなところがあり、「入門」と銘打っている割には難易度は高いです。しかし軍事に興味のある人には必読の書だと思います。
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教科書を読んでいる感覚でした。
実際に防衛大の一年生が読んでそうな感じです。
内容はいたって初歩的。軍事における要素の説明が並んでいます。
戦略よりも戦術的な内容でした。
ただ、はじめにで述べられている、「平和実現のために軍事学を学ばなければならない。現在の日本は空想的平和主義である」という言葉は出会えてよかったと思います。
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教科書を読んでいる感覚でした。
実際に防衛大の一年生が読んでそうな感じです。
内容はいたって初歩的。軍事における要素の説明が並んでいます。
戦略よりも戦術的な内容でした。
ただ、はじめにで述べられている、「平和実現のために軍事学を学ばなければならない。現在の日本は空想的平和主義である」という言葉は出会えてよかったと思います。
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軍事を社会科学的に考えるという試み。為政者が軍事に無知ではシビリアン・コントロールなんて夢のまた夢。
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防衛大学の教官が分担執筆した本。
1章 理論編 2章 軍事力の歴史的研究 3章 現代軍事力の態様
4章 現代の各種戦の態様 5章 後方支援と軍事力
にわかれて、陸軍・海軍・空軍の状況、およびミサイル等の戦力。またそれらを有効に活用するための方法が載っている。
全体を網羅しているとはいえ、執筆年1999年から若干古いことも感じた。
ベトナム戦争、イラン・イラク戦争等、様々な戦争を経て、軍事力の行使について学んでいるように感じた。
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これだけわかり易く軍事に関する広範な記述の書籍は他に無いはず。日本において政治、国際問題として戦争、有事を考えるにあたってこれ以上のものはない。さすがと言える。些か情報が古いとの声もあるようだが軍事とはなにか、国防、自衛とはと考えた時には普遍的な部分があれば十分かと思われる。あえて欲をいうならばもう少しドクトリンについて記述があれば良かった。
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戦争を抑止し平和を得るためには、戦争および軍事力の本質を理解する事をコンセプトとして押し出している本です。軍事の意義からリーダーシップ、陸海空軍・CI4システムの説明など、軍事学に関する事項をわかりやすく、教科書的に説明しています。 出版年が古いので改訂が望まれる箇所もありますが、防衛大学校の碩学が編纂してるだけあって未だに質は高いです。『安全保障学入門』と合わせて信頼出来る一冊です。
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湾岸戦争の勝利の鍵は、36か国約80万名の統連合作戦を円滑に遂行したC4Iにあり、この分野におけるイラク軍と多国籍軍との著しい格差が勝敗の帰趨を決したと言われている。
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大学の教養科目で軍事学入門をやるべき、と前書きにあった。そこで教科書として使えそうな本。
一般人が知っておいたほうが良さそうな事柄をシンプルに書いてある。何も知らなければ軍備に賛成も反対もできない。
どの兵器が外交上どのような効果を持つと位置づけられているかも、おぼろげながらわかった。80年代以降の変化も納得できた。
取りあえず筆者の思想性をにじませず、事実を述べることに徹しているので読みやすかった。万人にオススメ。
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軍事の基本が学べる教科書。
軍事に関する学術研究にオープンでないわが国でも、最近では、巷に軍事学を名乗る書物も何冊か出てきているが、その内実はミリオタ的雑学書や左右の思想書に過ぎないものが少なくないなかで、軍事を扱う組織の学術機関の人間が、軍事について学術的観点から纏めたものとして非常に貴重。
非常に勉強になりました。
軍事の基本は古来から普遍とはいえ、同じ防大の研究会が書いてる安全保障学入門は版を重ねているのだから、こちらも最新事情のアップデートが欲しいところだが。
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本分野に学問として入門したいのであれば,必要事項が程よくまとまっているかつ国産である本書で間違いないと思う。軍事学の幅広さを知るために良い本。
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ちょっと文体が硬い。私がノートにまとめながら読んでたのにも起因しているが、特に戦争法は読むのに時間かかった。
湾岸戦争の例示が多い。いかに、あらゆる意味で革命的な戦争だったかが分かる。湾岸戦争のことを勉強したくなった。
戦術の説明など、かなり深いところまで踏み込んでいるので、他書と比べても価値が高く感じた。