紙の本
日露戦争
2019/01/30 10:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここからは日露戦争の話。
秋山兄弟もチラッとしか登場せず、陸海軍それぞれの状況の説明で1巻分。
英雄として扱われている乃木、伊地知はこの本では徹底的にこけ降ろされているが、実際にはどんな人物だったのだろうか。
無能2人がトップだったチームに属し、ただ死ぬ為だけに戦地に出向いた人間も少なくない。
この著書では少なくてもそう言われている。
現在の会社でも同じ事が言える。
バカな上司を持つと自分にも響く。
部下は選べても上司は選べない。
でも、そうした状況を作り出したさらに彼らの上司もまた無能だったのでは?とは思える。
紙の本
司馬氏の歴史大作第4巻、日露戦争が始まります!
2016/09/03 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治37年2月、日露戦争がいよいよ始まりました。豊富な兵力をもつ大国に挑んだ、戦費もろくにない小国日本はいったいどうなるのでしょうか。少将秋山好古の属する第二群は遼東半島に上陸した直後から、苦戦の連続でした。また、連合艦隊の参謀・少佐真之もかたい砲台群でよろわれた旅順港に潜む敵艦隊に苦慮を重ねていました。緒戦から予断夜さない状況が現出していました。
紙の本
日露戦争が、本格的になってきました
2009/02/21 22:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
日露戦争が、本格的になってきました。
陸軍は要塞戦に慣れていない日本軍が、最初から苦戦。
海軍も戦力差から、攻勢に出られない状況が続きます。
そもそも、最初から確固たる勝算がないまま突入してしまった戦争です。精神論だけで乗り切れるはずもありません。
事実を客観的にとらえて、対策を立て、戦略を練るということは、日本人の苦手とするところです。
とりあえずやってみて、局面の中で対応策を考えるという、場当たり的な対応方法では勝てません。
そんな中、いくばくかの運と、数人の優秀な将校のおかげで、戦局は徐々に日本に傾きつつあります。
現代でも同じような状況はあります。会社の中で、優秀な現場責任者の上に無能な社長がいるパターン。現場責任者は、本当に苦労するのがこのパターンです。
本当に現場は大変です。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
紙の本
日露断交
2001/12/11 15:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日清戦争後の三国干渉をはじめとする日露間の軋轢が重なって、ついに日露戦争に突入する。
秋山真之は日本海軍の参謀として黄海海戦にて旅順艦隊を圧倒するが、全滅させるにいたらず旅順攻略戦にいたる伏線になってしまう。
日露戦争というと日本海海戦がまず頭に浮かぶのだが、実はバルチック艦隊が日本に来るまでの間いろんなことをしていたのだと思わせられる。
投稿元:
レビューを見る
いよいよ日露戦争に突入。4巻読むと日本は負ける気がしてくる。てか負けてる。真之は海上で旅順にこもるロシアの旅順艦隊と戦闘。陸上では有名な乃木さんが登場し、こちらの方向からも旅順を攻める。乃木の参謀伊地知がクソのように描かれていた、彼の責任だけではあるまいに。陸軍の近代化が遅れていた点、日本人の持つ愚直さを乃木軍を媒体として痛烈に批判してるようにも思えた。ん〜「批判」には語弊があるかも。海上の駆け引きは特に面白いよ
投稿元:
レビューを見る
日露戦争物語が展開されるのですが、ロシア側のストーリーが長く続いていて、だんだん外国の遠い感覚は薄れ、日本とロシアの両方の状態を第3者つまり読み手として眺めている、そんな感覚になっていきます。
投稿元:
レビューを見る
徐々に主人公格の秋山兄弟の出番が少なくなってゆきます。そして話の目玉は日露戦争において語り継がれるエピソードとしてはもっとも目玉と思われる203高地へ。
投稿元:
レビューを見る
言うまでも無い歴史小説です。
読み返す本ってそんなに無いものなのですが、この本はまた読むことになるでしょう。
投稿元:
レビューを見る
遼陽の会戦、沙河の会戦、旅順総攻撃…陸軍のヒノキ舞台ですな。司馬氏は陸軍のことちょっとキライっぽい……海軍は山本権兵衛が戊辰の功で軍の上層にしがみついてた古参の無能軍人をふるい落したけど、陸軍はそういう画期的なクビ切りをやらなかったので軍閥の色が昭和まで色濃く残ってしまったのだよねー。それと4巻読んでて苦痛でしょうがなかったのは、乃木司令部の旅順総攻撃…。明治〜昭和初期まで乃木大将といえば軍神のように崇められていたものだけれど、司馬氏はまーかなり無能無能と容赦なく批判しておられる。乃木大将が、というより伊地知幸介がまず問題…いや、彼一人の責任でもないんでしょうねきっと。そもそも近代要塞に対する認識が甘かったのも問題だし?
投稿元:
レビューを見る
映像化:司馬は本作品の映像化に対して否定的であったが、死後に著作権継承者である夫人の許可を得、NHKが大河ドラマとは別枠で「21世紀スペシャル大河ドラマ」として放送の予定である。当初は2006年度の放送を予定していたが、制作費が高額となること、2004年6月に脚本担当の野沢尚が自殺したこと、2004年から2005年にかけての一連の不祥事の発覚などにより、製作の継続が再検討された。脚本については製作スタッフが外部諮問委員会などの監修のもと完成させ、2009年秋から3年間に渡って放送を目指して製作されることとなった。全13回の予定で中国やロシアでの大規模なロケが行われるが、製作費は一説には1話4億円と巨額(通常の大河ドラマは1話6,000万円程度)であり、受信料不払いに苦しむNHKが製作する妥当性を問う声もある。
投稿元:
レビューを見る
明治37年6月頃〜陸軍の遼陽会戦、沙河会戦〜10月26日旅順要塞第三次総攻撃惨敗〜11月頃まで。維新から日露戦争の間に祖国の命令は絶対であり、その存在は人間の全てを規定し、祖国のために死ぬ死はうたがいもなく崇高であると信じられていた。陸軍は兵数、砲弾で劣るを戦術、精神論、勇敢性で挑もうとする。開戦前から短期決戦友好国による講和を目論むが、決戦に砲弾の欠如は人を屍とするばかり。愚昧司令官乃木、無知無能独善参謀伊地知。歌にある「五万の兵を引き連れて六人残して・・・・・」は万死にも当らない第三軍乃木・伊地知を皮肉ったものであるのかも。6月23日本海軍とロシア旅順艦隊との黄海海戦は互いの読み違いが日本海軍に微笑みをもたらす。
投稿元:
レビューを見る
2007/07/20 fri
ロシア側、日本側、とにかく様々な人が登場する。
目まぐるしいのに目まぐるしく感じないのが不思議。
4巻はロシア側の一人相撲な印象が強く残る。
ただし、旅順だけは乃木軍の一人相撲だが…。
伊地知参謀のアホさ加減には、
読んでるだけで反吐が出そうだった。
投稿元:
レビューを見る
旅順における日本の乃木、英仏海峡におけるロシアのロジェストウェンスキー、二人の指令官の対比が面白く、先頭におけるリーダーの重要性を再認識できる。どちらの国家においても、無駄な死が多数あったことが無念なところであり、それを率いた大将の責任は大きい。
投稿元:
レビューを見る
乃木、伊地知はここまでいったらあふぉーとしかいいようがない。ここまで失敗を繰り返したのにひとつのことに頑なに固執し続けるというのはいかがであろう。このような上司のために命を落とした日本人が非常に多数いたわけだが、この後どうにかしてこのつけを払い、このような状況を変えていったんだと思うとすごいとしかいいようがない。
自己を貫くという点に関してのみ乃木は褒め称えられるのかもしれない。もしくは、戦争というものがこの二人の冷静な判断を奪ったのかもしれない。しかし、司馬さんのいうように、高級軍人にいたっては有能というのが絶対条件である。上に立つということは、その責任を負うということ。
また、同じイメージを共有することってこうも難しいものなのか。陸軍と海軍のすれ違いがそう。
その陸軍の参謀本部次長になった長岡外史のアイディアはおもしろい。鷹、隼、気球、榴弾砲。
ついにバルチック艦隊が出港。日本を猿とみなしたロシア人がこうも日本を怯えていたとは。お互いに見えない敵に怯えていた。
結果はしっていたが詳細まではしらなかったから面白い。まぁ、小説だからどこまでが真実か区別がつけにくいのはあるけど。
それにしても、司馬さんの世界観というものは素敵ですね。
投稿元:
レビューを見る
この巻は日露戦争の旅順戦を追っているのですがそこまで戦争における戦略そのものに興味のない私にはいささか読むのにしんどい内容でした。