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わたしの人形は良い人形 自選作品集 (文春文庫) みんなのレビュー

コミック

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みんなのレビュー22件

みんなの評価3.5

評価内訳

22 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ゾッとします

2018/09/20 15:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編集
・千引きの岩
・汐の声
・ネジの叫び
・わたしの人形は良い人形 を収録。
ホラー漫画といえば伊藤潤二作品や楳図かずお作品を中心に好んで読んでおり、
女性作家では成毛敦子作品・関よしみ作品を多く読む程度で、特定の作家の作品を集中的に読む感じではありませんが、この本はとても怖かったです。
山岸凉子作品と言えばアラベスクやテレプシコーラなどの名作が浮かびますが、どれも美しさと共に昏い陰を感じる作品でもあり、そういった陰の部分が全面に表れる怪談系の作品の迫力はさすがというか、他の作品には無い、いきなり突き落されるような恐怖感を味わえます。
作品を共通して言えることですが、線が細くて静かな絵柄が余計に怖い。
ホラー漫画の濃い絵柄に慣れていたせいか、初めてに読んだ時は、今まで味わった事のない種類の気味の悪さが衝撃的でした。
購入して何度も読み、数年経過してから、何気ないコマにある畳の上の首に気付いて本を取り落としそうになったのも良い思い出です。
あの世とこの世の境界線から湧き上がるような過去の影、人間の救いようもない業と因縁、人形という怪談のモチーフとしては鉄板とも言える題材でありながら理不尽さと凶暴性に脅威を感じたりと、名作の詰まった本だと思います。

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紙の本

「わからないなにか」という恐怖

2002/10/05 01:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「ホラー映画の基本はハッピーエンド」という言葉を聞いた。なるほどである。恐怖の正体が最終的に暴かれることになっているから、みんな見に行けるのか。私なんかそれでも怖い思いはしたくないから、見たがる人たちが不思議だ。
 が、しかし、そんな私がなぜか持っているこの本は、いわゆる「ホラー映画」とは比べものにならないくらい怖い。この本の恐怖は「正体の分からないなにか」がそっと、しかも唐突にすり寄ってくる種の恐怖なのだ。
 4本の短編が収録されているこの本。その内の1編。財産目当てで富豪の娘と結婚した男が、海難事故に遭い彼女を見捨てて殺してしまう「ネジの叫び」。これだけが“そんなに”怖くない。復讐されるのは彼女を騙した男だけ、だからだ。絵もラストもぞっとするけど、眺めていられる怖さだ。
 しかし、残り3編はそんな余裕を与えてくれない。特に「わたしの人形は良い人形」。これは本当に怖い。割り切れない念というのがそこにあるからだ。物語は戦後すぐの東京から始まる。一人の少女がジープに当たって死んだ。少女の友達の母親は、死んだ少女が安らかに往けるように、と市松人形を供養に捧げる。死んだ少女の追突を知っていたのに、報せるのを忘れていた罪悪感からだ。しかし、残された女の子も死んだ少女に呼ばれるように事故死してしまい…。
 最初に死んだのは一人の女の子。そして、その友達の女の子。妙な言い方だが、普通は死ぬのはこの二人だけで済むはずなのだ。直接の因果関係があるのはこの二人のみだからだ。しかし、人形に乗り移った怨念は読者の想像を超えて不条理に暴走してゆく。物語の終盤、登場人物たちが怨念の正体を知る段階になっても、その不条理さはそのまま恐怖として残る。
「人形にとり憑いているのはその二人であって/もはやその二人ではないんだ」。
 怨念のみの力によって動き回る人形。それまでそっとすり寄ってきた人形が、その正体を現すがごとく飛びかかってくる瞬間のコマは、本当に心臓が凍り付く。山岸涼子の重さを感じさせない描線と白い画面構成が、かえってこちらに逃げ場のない恐怖感を与える。これを読んだ直後は、全ての人形がなにかしらの念につきまとわれているような妄想に駆られたものだ。
 ところが、「わたしの人形は良い人形」はそれでもエンターテイメントとして読むことが可能な作品なのだ。
 「汐の声」これは怖いなんてものじゃない。おそろしい。霊感少女タレントとして売り出し中の17才の少女サワ。両親から全く自立できていない彼女は、取材先の屋敷で奇妙な子供の幽霊を見る。が、“それ”が見えるのは彼女一人で…。
 子供の影が少しずつ少しずつ明らかになってゆくその過程はもちろん怖い。しかし、真に恐ろしいのは彼女一人に幽霊が見える理由。血の気が引く…。そしてあのラスト…。二重三重の恐怖が絡まったこの作品は、恐怖というのは人間自身が生み出すものなんだということを自覚させる。って、こんな言い方じゃこの作品を評するに正しくないのだあ! 力及ばずで作者に申し訳ない。それはともかくとして、
 本当の恐怖というのはその不条理さ、いや「わからなさ」によって恐ろしいというのが実感できる、本当に怖い本です。

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紙の本

人形

2018/12/02 21:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり。
曰く付きの人形が巻き起こす殺人ホラー。
最初に亡くなった女の子と一緒に棺に入れて焼いていれば悲劇は起きなかったに違いない。
ごうつくババァのせいで…
しかし姿子の両親が亡くなってから発見されるまでは何で何も起きなかったんだろう。

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2008/12/31 14:56

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2010/04/10 22:25

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2010/06/24 15:57

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2010/07/25 20:55

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2010/08/12 23:13

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2010/11/14 00:40

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2011/02/04 00:59

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2011/12/21 19:48

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2011/12/11 14:57

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2012/01/16 23:49

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2012/02/23 17:37

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2012/03/28 21:45

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