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みんなのレビュー14件

みんなの評価3.9

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/04/21 07:48

名と血と地

投稿者:xanthus - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語は面白い。
長編であるので、快刀乱麻・・といったテンポではないが、しかし、それゆえのもどかしさも手伝ってか、次は?次は?と、グイグイと先を読ませる力がある。
主人公たちには、使命がある。
これは、ありふれた設定。
しかし、この物語を面白いモノとしているのは、その設定の根幹に横たわる世界観や、強弁ともとれる著者の言い切りによる決め事であると思う。
先ず、「名前」には力がある。
名は、その名を与えられたものを、ただラベリングするだけではなく、表現し、定義し、そして、縛りつける。
そして、「大地」には力がある。
地は、単なる場所や土ではなく、人を育み力と命を与え、時間をも狂わせる。
当然ながら、「血」にも力がある。
血は人を繋ぎ、従え、時に悪意に染まる。
そんな力が交錯する「設定」の上で、主人公たちには踊る。
だが、翻って、著者の精緻な世界感を意識せずに、単純な「ファンタジー」や「ラヴストーリー」という視点で読んでも、絶対に失望する事は無い。
つまり、「剣と魔法の美少女物語」として読んでも、それはそれで、あり!なのだ。(要は、ラプソディ萌え!?)
バカがつくほどの博愛主義者であるラプソディは超絶美形であり、アクメドはニヒルでペダンティックで悪ぶったリアリストを演じ、更に、コワモテ特務曹長グルンソルの「喰っちまうぞ!!」が、バランスの良いコメディにもなっている。
何度、読み返しても、その度に楽しめるが、先ずは、全巻一気読みする事をオススメする。

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/05/28 00:14

すれ違いにメロメロ

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

 指輪物語以来、エピック・ファンタジーの定石(?)となっている三部構成(Trilogy)の内の第1部。

 愛、勇気、友情あたりがエピック・ファンタジーの標準的なテーマだが(ジャンプ?)、本作はそれらに加えて、ジェンダー、義務、偏見などについて描かれている。

 ジェンダーについて語るにしては、主人公のラプソディは絶世の美女で男たちの気を引かずにはおかない存在であるのに対し、準主役の男性二人は、人格はナイス・ガイだが顔はかなり崩れているという設定なのは作者のトラウマか何かでしょうか。

 スケールは大きく、時間的に十数世紀に及ぶものは他に類を見ない。

 “すれ違いの恋人同士”という、続きが気になるテーマが全編を通しているので、ハンカチの端を噛んで続刊を待ちます。

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14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

名と血と地

2007/04/21 07:48

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:xanthus - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語は面白い。
長編であるので、快刀乱麻・・といったテンポではないが、しかし、それゆえのもどかしさも手伝ってか、次は?次は?と、グイグイと先を読ませる力がある。
主人公たちには、使命がある。
これは、ありふれた設定。
しかし、この物語を面白いモノとしているのは、その設定の根幹に横たわる世界観や、強弁ともとれる著者の言い切りによる決め事であると思う。
先ず、「名前」には力がある。
名は、その名を与えられたものを、ただラベリングするだけではなく、表現し、定義し、そして、縛りつける。
そして、「大地」には力がある。
地は、単なる場所や土ではなく、人を育み力と命を与え、時間をも狂わせる。
当然ながら、「血」にも力がある。
血は人を繋ぎ、従え、時に悪意に染まる。
そんな力が交錯する「設定」の上で、主人公たちには踊る。
だが、翻って、著者の精緻な世界感を意識せずに、単純な「ファンタジー」や「ラヴストーリー」という視点で読んでも、絶対に失望する事は無い。
つまり、「剣と魔法の美少女物語」として読んでも、それはそれで、あり!なのだ。(要は、ラプソディ萌え!?)
バカがつくほどの博愛主義者であるラプソディは超絶美形であり、アクメドはニヒルでペダンティックで悪ぶったリアリストを演じ、更に、コワモテ特務曹長グルンソルの「喰っちまうぞ!!」が、バランスの良いコメディにもなっている。
何度、読み返しても、その度に楽しめるが、先ずは、全巻一気読みする事をオススメする。

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紙の本

新世代のファンタジー小説

2001/08/13 02:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:疾風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 長いこと「面白い」正統ファンタジー小説が出てこなかったが、本書は久々に場外ホームランを予感させる3部作だ。

 上巻の序章にあたる「前奏曲」で、いきなり度肝を抜かれる。ファンタジー小説が、時間という概念を織り交ぜてくる事は多くはないが、本書はそれを陳腐な仕掛けにすることなく、鮮やかに使いまわしている。
 また、退化した文明というのも、鉄器文化レベルからの退化はしばしば見かけるし、魔法文明の退化というのはもはやお約束のようなものだが、もっと成熟した科学文明(いってみれば産業革命後あたり?)からのとなると、かなり目新しい。
 この時間と工業科学といった要素が混じってきたことで、ちょっぴりSFチックなファンタジー世界といったおもむきになっている。
 その他にもファンタジーにありがちな小物たち(聖なる木やら胸くそ悪い儀式やら何やら)も、手際よく再構成されていて、ファンタジー小説に大切な「どこか似てるけど違う話」つまり王道を歩みつつオリジナルな物語を作り出すことに成功している。

 登場人物で目を引くのは、その外観描写よりも性格描写(設定)の方だ。主人公のラプソディは、無垢なまま社会へ飛び出し、何度も痛い目にあって、過去への後悔とひとりぼっちの寂しさという傷つきやすい心をなんとかなだめて、強い女性へ成長して行く。
 同行者となる男性陣はというと、優しいし腕っぷしも強いが、ラプソディとの言い争いになると、意志の強い彼女に押し切られてしまうこともしばしば。そしてゾロゾロでてくる脇役の男どもにいたっては、絶世の美女である彼女の顔を見て、ただただポーっとして己の間抜けぶりをさらけだす始末。
 このあたりはいかにもアメリカの女流作家という気がしなくもないが、主人公のお荷物になるのは可愛い女性という従来のありがちな図式からすれば、ファンタジー世界で強い女性対そうでもない男というのは新鮮で面白い。
同行者の外見がとても醜いというのも一つのポイントで、血で繋がった友情(あるいは西洋風に言えば、愛)というのを、外見を気にする過程を描写し続けることでうまく表現している。
 三者の気のおけない軽妙なやりとりは、読んでいる方も心地よい。

 また魔法の切り口として、歌に焦点を絞っているのも新鮮でいい。新鮮だからいいというわけではなく、もちろんきちんと練り上げられたうえだからこそ、新鮮にも感じられるわけだ。
 著者が練ったそれぞれの設定は、登場人物によってきめ細かに解説され、その分量に過不足はなく、その口調に不自然さはない(口調に関しては訳者の岩原明子氏のいい仕事が光っている)。このことから、著者のエリザベス・ヘイドンのストーリーテラーとしての優れた力量を垣間見ることができる。

 この他にも書ききれないことがいっぱいあるが、この3部作の第1部である「血脈の子」の盛り上がりようからすると、第2部、第3部と進むにつれてものすごく面白い物語になってきそうだ。
 いままでの正統ファンタジーの土台の上に、練りこんだ設定と現代風の人間観をまぜてよくシェイクした、そんないい感じで出来上がっている新世代のファンタジー小説ではないだろうか。

 まともなファンタジー小説を読みたくて、うずうずしている方。これは買いです。まだ続きを読めないので★1個減で四つ星評価ということで。

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紙の本

すれ違いにメロメロ

2001/05/28 00:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

 指輪物語以来、エピック・ファンタジーの定石(?)となっている三部構成(Trilogy)の内の第1部。

 愛、勇気、友情あたりがエピック・ファンタジーの標準的なテーマだが(ジャンプ?)、本作はそれらに加えて、ジェンダー、義務、偏見などについて描かれている。

 ジェンダーについて語るにしては、主人公のラプソディは絶世の美女で男たちの気を引かずにはおかない存在であるのに対し、準主役の男性二人は、人格はナイス・ガイだが顔はかなり崩れているという設定なのは作者のトラウマか何かでしょうか。

 スケールは大きく、時間的に十数世紀に及ぶものは他に類を見ない。

 “すれ違いの恋人同士”という、続きが気になるテーマが全編を通しているので、ハンカチの端を噛んで続刊を待ちます。

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紙の本

内容紹介

2003/11/12 20:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

にぎわう港町。その美しさゆえに町の有力者に横恋慕され、肘鉄をくわせたラプソディは、かれの放った追っ手から逃げていた。見知らぬふたり連れの助けで難を逃れたものの、ふたりは返礼として彼女に旅の同道を求める。じつはラプソディは、歌声によって事物の性質をも変える〈歌い手〉としての訓練を終えたばかりだった。その能力に気づかれたのか? 美しき〈歌い手〉の波瀾万丈の冒険を描くファンタジイ巨篇堂々開幕!

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2004/10/23 17:49

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2004/11/06 12:32

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2004/12/06 00:16

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2005/10/20 04:19

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2006/02/16 15:07

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2006/07/06 21:34

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2006/08/21 21:41

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2008/09/20 15:35

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2009/08/24 01:59

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2009/08/23 00:00

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