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釣りの神様で有名な太公望の一生みたいな話。
封神の影響で読み始めましたがまんまと宮城谷さんが好きになりました。
上中下と三冊あるし長いですが、一度読み出すと止まらないです。
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前1020年頃。商(殷)王朝が滅び周の時代に入る時の話。呂望は羌族の族長の子供として生まれました。姜族は度々商の狩り(人狩り)の対象となり,ましたが,呂望の一族も商に殺されてしまいます。ここで商への復讐を誓うわけです。その後,父の遺言である孤竹を目指しますが,旅の途中では鬼公や受王の叔父の箕子に出会い,影響を受けていきます。孤竹では仙人の元で修行をし剣と文字を習います。当時,剣と文字は高貴な人間しか習得できなかったため,望も次第に名声を得て,仲間が増えていきます。肉屋等の商売を行い身を隠しながら,商を倒す機会をうかがいます。商の紂王は妲己を寵愛し,妲己に言われるがままに炮烙の刑などを行うなど悪徳を行います。それを諌めたのが姫昌(後の周の文王)で,姫昌とともに商を倒そうと決意します。文王は商を倒す目前で死にますが,息子の発(周の武王)が文王の意思を継ぎ,望と周公旦の補佐で商を牧野の決戦で倒します。戦いは周軍4万5千,商軍70万と言われています。商軍兵の士気は低く,負けたのも時勢というものなのでしょう。負けた紂王は鹿台に火を放ち自刃。妲己は周軍殺されました。戦後,太公望は斉王に報じられ,ここから斉の歴史が始まりました。『この世に生まれた者は,かならず死ぬ。だが,死は人生の到着点でありながら,それは願望でも目的でもない。生きると言うことは,すべて途中である。その途中こそが大切なのではないか。』この言葉が好きだ!
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物語の彼ではなく史実の姿を見ようとした作者の、誠実な視点が新鮮で格好いい太公望を生んだ。兄弟の絆(つまり一族の絆かな)がじんとしみる。宮城谷作品の導入としてもいい、活劇。
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全3巻。
封神演義で有名な太公望。
ファンタジーは好きじゃないので読んでないんす。
これは人間、太公望を書いてたのでちょうど良かった。
けど。
なんだこのめんどくささは。
著者。
説明多すぎ。
脇道それ過ぎ。
「それはともかく」とか多すぎ。
そんなもん書くな。
このタイプの作家は学者でもなればよいのに。
小説じゃないじゃん。
説明文じゃん。
資料とかを提示して
「こんなんがあります」みたいなのはどうかと思う。
そこまでは下準備で、
それを話にすんのが小説家じゃないのかしら。
間違った説を大声で言う訳にはってのはわかるけど。
それって結局オナニーじゃない。
小説にしなきゃよい。
なんかすごいムカついた一冊。
話だけみたらそこそこ楽しい。
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上中下巻に分かれているのですが、文王(姫昌)様と太公望が出会うのが、
下巻の真ん中辺りでした。
「このペースで、本当に商(殷)を倒して終わるのか?」と、
要らぬ心配をしました。
何の力も無かった太公望が、少しずつ、少しずつ、力を付けていく様は見事です。
ときどき本から顔を上げて、ふと気付いたら、
「アレ? またいつの間にか仲間が増えてるよ」と、
思わせるような静かな事の進め方でした。
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読み物として面白いのはもちろんですが、生き延びるって大変・・・と考えさせられる本です。
私はすごく楽な生き方をしているなー、と。。
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テストが終わってやっと読めた本。
十八史略では周公を扱う部分は多いが、呂尚のことは全く触れられないので是非読んでみたかった。
もちろん正史に記述がない=詳細不明なので歴史的に正しいかは怪しいが、彼を羌族の子孫として描いているのが特徴的。幼少期の避難の旅を通じて描かれる成長を見ていると、ふと未知の土地をさまよいたくなる。
その後仙人のもとで修業なんていうのはいかにも話のつじつまを合わせるだけのシーンであるように思われるが、後々伏線になってくるのだろうか・・・
上巻は、望が一族と旅を始めるところから、一人になり、本格的な旅立ちを迎えるところまで。彼の幼少期における史実と空想をうまくリンクさせている。
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太公望がめっさかっこいいですvvv
道士でもなく超自然的な力も無く、ただ己の智謀を武器に仲間たちを守ろうとする姿に心打たれます。
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封神演技からの流れで一気に読了
宝具とか出てこないケドネー
まったくの余談だけど次は重耳の小説なんかを読みたいなあ
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突然商から攻撃を受けていきなり父から「別れだ」って・・悲しすぎますね。まずは忍耐の望と仲間に胸を打たれます。
何といっても望ですが、員と継も好き。望と継の関係が切なかった。
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中国伝説上最高の英雄。列仙伝の紹介から、私も、年とつた(70さい~80さい)人を想像していたが、宮城谷さんは、みごとに青年呂尚を描き出された。私にとつてまつたく,新しい太公望であり、こんなにおもしろい中国小説は、久しぶりだ。
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まんが「封神演技」でもおなじみの列仙伝。
主人公を太公望として描かれた実話?伝説?歴史書?小説?・・・
憎悪が渦巻く戦国時代、太公望の先眼力、統率力、人脈構築術、家族愛などなど、テーマが盛りだくさん!!
本書は、上・中・下とありますが、三国志は長くて読めな~い↓↓という読書初心者のおすすめです(笑)
木の実
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やっぱり面白い。
何度読んでも望がかっこいい…。
これを読むと何だか前向きに頑張っていこうって気になる。
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超人の主人公に出会う仲間や配下もことごとく傑物ぞろいで、うまくできすぎの気がして、王家の風日に軍配をあげてしまう。しかし読みやすかった。太公望が主人公なので仕方がないが、王家の風日と比べると太公望に係わる話が多く、商や周の動きなど歴史の流れの全体像がつかみにくいように思われた。
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一族を滅ぼされたかけた時期からの綿密なストーリー。人間関係と国レベルの思惑が絡みながらもするっと飲み込めてしまう複雑さをシンプルに表現する筆に感嘆もの。