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敢えて言おう。私は古代中国が大好きであると!!
まあ、私の趣向は放っておくこととします。
太公望を扱った作品は多いようで意外に少ない、という印象を受けます。特にジャンプコミックス「封神演義」を始めとして、太公望を仙人として扱う御伽噺のほうが多いのではないでしょうか。
太公望は「太公の望んだ人物」という意味の敬称ですので、本名は姜子牙とも呂尚とも。
本書では太公望の名は呂尚とし、ストーリーは彼の一生をおっていく形になります。史実、伝承をうまく取りいれ、面白い話に仕上がっています。大作ですが、読む価値はあると思います。
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宮城谷昌光さんにハマるきっかけとなった本。復讐に身を燃やす望が時々みせる心の迷いが印象的でした。ちなみに封神演義とは全然違うのでお間違えなく。
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歴史物は初めて読んだかもしれない
漢字一文字の名前を覚えるのに
凄く苦労して途中で誰が誰だか
分からなくなったりしたけれども・・・
望の生き方、考え方
色々なことを学べた本だったと思う。
今と全く違う時代だけど
でも現代でも役に立つような
心にグッとくるような
霧に晴れ間がさすような
そういう文章や言葉やらが
随所に散りばめられてた。
それを全部引用したいけど
ちょっとそれをするには長いのでw
一読の価値あり
ってやつだと思います☆
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たとえば、その頃の日本は縄文時代と呼ばれている。
邪馬台国の卑弥呼が魏志倭人伝に登場するのはそれから1000年以上後のことになる。
そういう時代である。主人公の望も、後世からは神話的性格が色濃くみえ、その人となりをつかむには、真っ暗闇の平原を手探りでさがしまわるような困難があったはずである。もともと歴史小説にはファンタジーを描くような側面があるが、この主題に取りくむことは、それこそ想像力に翼でもはやさなければやり遂げることはできなかったであろう。
そして、生身の望をぼくはみた。宮城谷昌光の暗闇の中を踏破する勇気によって生々しさが与えられた太公望であると、そうおもっている。
じつは、この作品はぼくがはじめて読んだ宮城谷作品であり、はじめて読んだ、「児童」という字のとれた本格的な小説であった。宮城谷作品のなかでも文体がすこしだけ高いところにあるような雰囲気もあるが、それでも「宮城谷でオススメある?」と訊かれたら、真っ先にすすめたいものはやはり『太公望』しかない。
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氏の小説に、芸術性が加われば、更なる名作を残せると思のですが…
ただ、小説中の重要な一文を、ともすれば見過ごしてしまいそうな表現で、さらりと書けるその技量は圧巻です。(きっと中国古典の影響ですね)
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太公望は、賢くて悲しい人だったんだなー!
漫画の封神演義とは全然違うんやな(笑)
賢人やら、残念な人やら色んな人が歴史動かしているのが、面白いです。
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言わずもがな、の太公望。名前だけ有名でどんな人で何した人か知らない人が多い気がする。(ジャンプで連載してた封神演技の影響な気がする。。)
上巻は一族を滅ぼされた望がその異才を発揮しはじめるとこまで。
有名な人だしストーリーの展開も華やかなので飽きない展開でスラスラと世界に入り込める。宮城谷さんの文体も雰囲気にあっていて好き。
まさに「小説読んでる!」という充実感があるので満足。
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面白かった。高校の国語の先生のすすめ。一番初めに望たちがにげるところから、孤竹くらいまではスリリング。望が指揮を取るようになってからは動きが少なくて飽きがちに。望と継に私はくっついて欲しかった。
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太公望 (文春文庫) 全3巻
中国王朝の殷の時代。太公望が周と一緒になって商の邦を滅ぼしていく。スケールも大きく旅と冒険の連続であっと言う間に読破できる本です。
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高2のときに図書館で借りて読んで以来、13年ぶりに再読。
『封神演義』と違って、仙人は出てきません!
が、面白い!歴史が動いてます。
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初めて読んだ宮城谷さんの作品。
ストーリーに引き込まれるし、所々に出てくる人生訓が心に響きました。
中・下とどのように続いていくのか楽しみ!
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太公望の青年時代を描く上巻。
一族を商によって殺された望は、商王を倒すという復讐心を持ちながら各地を放浪。
しかしその旅の中で、商という国の絶対的な力に触れ、ときどき不安になりつつも、なんとか折れずに精神的に成長していきます。
一応歴史小説なのですが、冒険記のような感じもあって、熱いシーンが多々ありました。
それにしてもまだ若造であるはずの望の能力に、偉いおじさんたちが次々と引き込まれていくところは、非現実的ではあるけれど、太公望の最強っぷりがよく現れていて、いいと思いました。
ここから望がどうやって商との因縁を晴らしていくのか、非常に楽しみです。
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太公望。
誰でも知っている名前でありながら、何をした人なのかは知られてないですよね。不遇時代に釣りばかりしてた人だという印象が強烈。軍師であることは知っていたのですが、その為にどちらかと言えば武張った感じを持っていました。
宮城谷さんは例によって少ない情報から、出来る限り正確な生身の太公望像を描き出そうとします。もっとも、それも最後は想像でしかないのですが。
宮城谷さんの太公望は、若くて、頭が良く、指導力を持つ剣の達人です(かといってスーパーマンでも無いのですが)。そして謀略の人。様々なスパイ活動で、反商勢力をまとめ上げ、最後の最後に周王と組んで商との戦いに臨みます。
500ページ×三巻の大作です。そしてそれが宮城谷さんの特長ですが、ダレることなく、しかしどこか淡々と物語りは進んで行きます。有名な釣りをしている太公望と周王の出会いは下巻の中ほど、牧野の戦いは最後の100ページに入っています。若き日の太公望の姿を描いた秀作です。
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太公望ってかなり昔の人物であるため、残っている情報は少ないと思うんだけど、その残された事実を上手く活用して、よくもまぁ、ここまで豊潤な物語をくみ上げているなぁ、という印象。この方の書いている物語は読んでいると無類に面白いんだよね。良い意味での勢いがあるというか。ただ、今作は登場人物が多すぎる傾向があり、しかも漢字一文字(かつ読み方も独特)と来ているので、なかなか登場人物が頭に入ってこないんだよなぁ。まぁ、中巻・下巻も楽しみながら読み進めたい。
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少年ジャンプで連載していた封神演義の知識しか持ち合わせておりませんが読んで見たいなぁと思い手に取りました。
仙人や宝貝とか特殊能力バトルが始まると思いきや意外と現実路線!
波乱万丈の前半と恵まれた出逢いにより積み上げられる能力とコネクション!
中巻が楽しみです!!
最初長いかなぁと思いましたが上巻が終わってみると、同じボリュームがあと二冊!!とワクワクします!
中国の殷末期!紂王が即位の前に人狩りと称し遊牧民族の羌族を襲う!
一族の殆どが囚われ族長等主だった者は殺されるが、主人公の太公望は運良くその難を逃れ、羌族の少年少女五人を引き連れ北の果てにある街を目指す・・・