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高い評価の役に立ったレビュー
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2003/03/08 10:16
異色の自動車メーカー、世界のHONDAはこうして生まれた。
投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る
HONDAという会社はヘンな会社である。バイクメーカーでありながら自動車メーカーとなり、最近ではロボットを作ったりしている。ときどき爆発するように売れるFitなどの車を作り、かといえばスーパーカブは新聞屋さん、おそば屋さんのシンボルともなっている。そのデザインもエンジン音も私の記憶している限り、ずーっと変わっていない。
この本は日経新聞に連載の名物コラム、私の履歴書をまとめたものである。しかしこの本の構成は、そうした出自を持つ書籍のなかでも異色であろう。この本の前半は、本田宗一郎が昭和37年8月に連載したものをまとめている。そして後半は本田宗一郎と、彼を創業当時から支え、世界のHONDAを生み出した最強の裏方、藤澤武夫の経営思想と行動を明らかにする。この2つの部分があって初めて、HONDAの原点が理解できる。この本の作りそのものがHONDAである、と言っても良い。
本田宗一郎の名を知る者は多い。しかし、経営の天才、藤澤武夫のことを知るものは少ない。本田を認め、モノ作りに専念させる傍ら、資金繰りに奔放し、本田にスーパーカブを作らせ、会社が軌道に乗ってからは、人創りの仕組みを重要視し、本田のDNAをきちんと後継者に移行させた。
この本を読むと、経営というものは結局、人間力なのだということがわかる。ヒトの想像もできない努力と意志があって初めて、世界は広がっていく。ともかく本田の夢は巨大で楽しい。このワクワクがHONDAを世界のHONDAにしたのだ。
それは欧米型の経営手法とは違う、極めて人臭い、「町工場」的なモデルかもしれない。しかし、会社が人の集まりである以上、MBAや経営工学では決して「学ぶ」ことができない、「人」による経営がイチバン大事なのだ、そう考えさせる1冊である。
低い評価の役に立ったレビュー
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2001/08/24 22:17
2001/07/29朝刊
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は本田宗一郎の没後十年。自動車産業再編の大波の中でわが道を行く世界企業ホンダの原点と活力源は本田の強烈な創業者精神にある。前半生を回顧した後、四輪乗用車への進出、F1挑戦、小型車との苦闘、低公害エンジンの開発、さわやかな引退劇など、波乱万丈の足どりを名女房役、藤沢武夫の活躍ぶりと併せてたどる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
紙の本
本田宗一郎氏のバイク、レースへの愛情が伝わって来ます
2013/09/18 01:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tomo - この投稿者のレビュー一覧を見る
三部構成
一部は、本田氏の幼少時代と、十代後半で、当時数も少なかった自動車修理工場に住み込みで働き始めてから、英国のマン島で開催されるTTレースで優勝するバイクを作り上げ、アメリカやヨーロッパに本田のバイク工場を設立するまでが書かれています。
バイク、レースが好きで、未来への夢を抱きながら一気に駆け抜けた体験談に、読んでいて楽しくなります。
二部では、F1参戦、自動車開発などについて。
三部は、本田宗一郎氏の語録が記されています。
自身の夢と、ビジネスを両立させた本田宗一郎氏の技術者、経営者としての生き方、人間味がとても良く伝わってきました。
紙の本
異色の自動車メーカー、世界のHONDAはこうして生まれた。
2003/03/08 10:16
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る
HONDAという会社はヘンな会社である。バイクメーカーでありながら自動車メーカーとなり、最近ではロボットを作ったりしている。ときどき爆発するように売れるFitなどの車を作り、かといえばスーパーカブは新聞屋さん、おそば屋さんのシンボルともなっている。そのデザインもエンジン音も私の記憶している限り、ずーっと変わっていない。
この本は日経新聞に連載の名物コラム、私の履歴書をまとめたものである。しかしこの本の構成は、そうした出自を持つ書籍のなかでも異色であろう。この本の前半は、本田宗一郎が昭和37年8月に連載したものをまとめている。そして後半は本田宗一郎と、彼を創業当時から支え、世界のHONDAを生み出した最強の裏方、藤澤武夫の経営思想と行動を明らかにする。この2つの部分があって初めて、HONDAの原点が理解できる。この本の作りそのものがHONDAである、と言っても良い。
本田宗一郎の名を知る者は多い。しかし、経営の天才、藤澤武夫のことを知るものは少ない。本田を認め、モノ作りに専念させる傍ら、資金繰りに奔放し、本田にスーパーカブを作らせ、会社が軌道に乗ってからは、人創りの仕組みを重要視し、本田のDNAをきちんと後継者に移行させた。
この本を読むと、経営というものは結局、人間力なのだということがわかる。ヒトの想像もできない努力と意志があって初めて、世界は広がっていく。ともかく本田の夢は巨大で楽しい。このワクワクがHONDAを世界のHONDAにしたのだ。
それは欧米型の経営手法とは違う、極めて人臭い、「町工場」的なモデルかもしれない。しかし、会社が人の集まりである以上、MBAや経営工学では決して「学ぶ」ことができない、「人」による経営がイチバン大事なのだ、そう考えさせる1冊である。
紙の本
2001/07/29朝刊
2001/08/24 22:17
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は本田宗一郎の没後十年。自動車産業再編の大波の中でわが道を行く世界企業ホンダの原点と活力源は本田の強烈な創業者精神にある。前半生を回顧した後、四輪乗用車への進出、F1挑戦、小型車との苦闘、低公害エンジンの開発、さわやかな引退劇など、波乱万丈の足どりを名女房役、藤沢武夫の活躍ぶりと併せてたどる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001