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繁栄を極めたかつての都は、焦土と化した。長安に遷都した董卓の暴虐は一層激しさを増していく。主の横暴をよそに、病に伏せる妻に痛心する呂布。その機に乗じ、政事への野望を目論む王允は、董卓の信頼厚い呂布と妻に姦計をめぐらす。一方、エン州を制し、百万の青州黄巾軍に僅か三万の兵で挑む曹操。父・孫堅の遺志を胸に秘め、覇業を目指す孫策。そして、関羽・張飛とともに予州で機を伺う劉備。秋の風が波瀾を起こす、北方<三国志>第二巻。
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三国志一番のお気に入り荀?(じゅんいく)出て来た。
漢と魏の狭間で散っていく男の物語。
楽しみじゃ。
やっぱり、
作者の呂布への思い入れが強いのか、
呂布ページ多し。
破格の英雄曹操を裏切り、
呂布と組む陳宮の描写も多し。
軍師好きのうちにはたまらん北方三国志。
劉備が徐州を引き継いでから手放すくだり。
今までの他作品にはなかった、
打算的で癇癪持ちの劉備玄徳。
今回の劉備は蒼天航路より好きかも。
曹操にしろ劉備にしろ、
清廉で無私だけでは英雄にはなれん。
だから、
王佐の才と呼ばれるような人が気になる。
2006.06.03.読了
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中国漢の時代末期、三国時代についての時代小説です。
この巻では劉備、曹操、孫策などが天下の覇権をかけて争ってます。
ぜひ見てください。
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繁栄を極めた都は、董卓によって焦土と化してしまう。呂布は病の妻痛心し、王允の策略がせまる。曹操は、百万の青洲黄巾軍に三万で挑む。孫堅は死に父の意思を継ぎ孫策が名乗りを上げる。
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カバーの色が良いよね。
どうしても僕は劉備を応援したくなる。
天下へ這い上がる姿に。。。
僕が努力型の人間だから共感してしまうのだろうか。
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劉備のイメージが、自分が想像してきた劉備像と結構ギャップがあった
だから嫌だ、と言う話ではないけど
呂布の格好良さは異常(笑)
孫策と周瑜の仲の良さには嫉妬してしまいそう(←え)
そして、荀彧の『驚いてもこういう顔をしているので、殿は私をお選びになったのでしょう。』が素敵過ぎた
どういう顔なのか想像してしまうではないか
荀彧が大好きになってしまった
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一気に読み終えてしまいました。もともと、三国志は横山光輝のものや蒼天航路といった漫画で親しんでいましたが、北方謙三による三国志も、それぞれの武将が格好良く描かれています、本当に。特に呂布がかっこよすぎます。
また、劉備が徐州を引き受けて、また呂布に取れられてしまう部分の描写はこういった流れは実際だったのではないかと思うほど、説得力があると感じました。
それぞれの武将に惹かれる部分があり、自分自身の生き方を振り返る意味でも非常にのめり込んでしまう一冊です。
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呂布は身近にいたなら、信用出来ない恐ろしい人物であると思う。
しかしながらどこか憎めないのは、彼がある種どこまでも純粋だからだろう。
良い師や仲間に恵まれてさえいれば、劉備にも負けない徳の人になった可能性もあるのではないだろうか。
時に、平行して読んでいる漫画版では、完全に騙されて徐州を取られたことになっている。どちらがどうアレンジされたものなのかは分からないが、敢えて渡す為に負け戦の策略に出たという方が色々な意味で良い設定かと思った。
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★2009年64冊目読了『三国志2 参旗の星』北方謙三著 評価B
洛陽から長安に遷都した董卓は、横暴を極め、結局その奢りは、部下呂布に難無く殺されてしまう。漢王朝なく、黄巾の乱の賊が叛乱を起こし、それを抑える各地の実力者が次第に絞られていく。曹操、孫策、劉備、袁術、袁紹など権謀術数で勝ったものが生き残る戦国時代となる。
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北方三国志の第二巻。
呂布がよく登場するからか、呂布についての描写が多く
「暴れん坊のまま大人になっちゃった」感に溢れています。
一応考えてはいるものの、最後には「えぇい面倒だ!俺は戦えればいいんだ!」
と締めくくってしまうあたり、他の登場人物と比べてみると
直球ストレートな性格が際立っているようです。
それにしても、1巻から思うことは、間者の活躍ぶりがすごいなぁということです。。。
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・王允の仕掛ける連環の計→董卓、呂布によって殺される→曹操、対青州兵への気の遠くなるような戦、終わったと思ったら父を殺され、復讐に燃えてる隙に部下にまで裏切られる→裏切った曹操の元部下が、奥さんを喪った呂布を得る→曹操対呂布(陳宮)の長き戦い→孫策の決起。周瑜と合流→身を寄せていた陶謙に譲られた徐州と、新たな家臣・麋竺を得た劉備だがまた徐州を手放す羽目に……徳の人、がここで仇になる→陳宮の策(実は劉備に乗せられた形だけど)によって徐州を奪った呂布。ここまで。
・曹操がすごい。圧倒的な兵力の差を覆す軍略。そして荀イク登場でさっそく大活躍。頑張れ!
・曹操、実はとても寂しい人なのかもしれない。張バクに裏切られたことも手伝っているのかもしれないけど、「友達なんていらないやい!」って思いつつ「夏侯惇なら分かってくれるかも……」とかなんか可愛いな。しかしある意味孤高であることも君主や王たるものの役目だと思うし、難しいね。
・そして劉備に対するコンプレックス。許チョと典韋を得て「関羽と張飛みたいでしょ?」って。
・趙雲が帰ってきた!一気にボルテージが加速した。お帰り!
・孫策と周瑜が瑞々しい。周瑜の爽やかっぷりに全江東が震えるわ。
・個人的に二人でお酒飲んでる所が好きだ。臣下の礼をとってからも、ところどころ崩れちゃう敬語。最高の君臣であり親友であった二人を、もっともっと見たい。
・権ちゃん可愛いな。策の父親にも似た権への愛情が良い。お互いがお互いにない才能に最高の敬意を表しているところに、固い絆を感じた。この臆病で、大人びてはいてもからかわれて顔真っ赤にしちゃうような弟が、いずれ孫呉三代の夢を、呉の道を創っていくんだなあ。
・個人的には呉贔屓なのでもっともっと孫策周瑜孫権の描写が見たい。
・麋竺と劉備の会話がなかなか面白い。劉備に対しここまで明け透けに物を言うなんて、ある意味義弟達より距離が近いんじゃないだろうか。
・曹操の働きに対する焦り。「これが曹操なら……」曹操と劉備、英雄同士しか感じられない何かが互いを意識し焦燥感に駆り立てるんだろう。
・どんどん劉備が腹黒くなっていく。それでいい。いい人ばっか演じてたら天下なんて取れやしないんだから。
・呂布に萌えたよ……萌え尽きたぜ……
・母性と戦だけをひたすらに求め続けた呂布。天下への確かな光明が見えていても、そこに漂うもの寂しさったらない。「どうせ、いつかは死ぬのだからな」――奥さんを失った今、純粋にして残酷、子どものような呂布を満たすものは少なかった。
・事実上劉備軍から退かざるを得なくなった成玄固と、呂布との穏やかすぎる会話。この時の成玄固には、呂布が「求め、求めたものを守るために生きてきただけのただの人の子」であることが見えていたんだろうな。
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孫堅が死に、息子の孫策が走る。
呂布が動く。
曹操が台頭する。
劉備が放浪する。
乱世を生き抜く彼らの姿は目に余るものがある。
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北方三国志二巻読み終わった。ブワッ。どれだけ私の涙腺を崩壊させれば気が済むのだ。ラストの成玄固と呂布の邂逅が格好よすぎて憤死。こんなにすべてが見せ場になっている小説を読んだことがない。やあ、赤兎ですな。お前脇役じゃなかったのちくしょうかっこいい。
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以前に草食系男子の存在が定番化しだした頃に、女性がハマる英雄たち。として何かの雑誌に書かれていたことを読みながら、ふと思い出しました。
第2巻では自分の好きな三国志武将TOP3に入る孫策が表舞台に出て来ます。
曹操はこの時点で英雄となりつつあり、袁紹は英雄にはなれないなと周りは気付き、劉備は不思議な存在というかライバルたちには何を考えているのかわからない存在に。
呂布はただ戦うためだけに生きる価値を求めていて、暴れん坊というイメージはもうありません。
ただ、皆、野望にギラギラしている時代、命をかけている者たち
草食系はかなわないよね、こういう男たちには(笑)
どうしても日本では劉備が善で曹操は悪という感じになってしまいますが(そういう自分もそんな捉えかたでしたが)北方三国志での曹操はかっこいい!!何を大事にするべきか、その為に何を我慢すればいいのか。わかっているんですよね~
きっとこんな人が上司だったら、そりゃ死ぬ気で働くかも
逆に劉備は、いや~腹黒い!?
徐州を失ったのはそんなこと考えていたの!!同情して損したな~とか、助けに行ったはずのあの陶謙は、良い人弱き人だと思っていたのに・・・。
なんて、他の作品を読んでいる人は自分と同じ思いをするでしょう
特に、マンガの三国志から入った方は。
でも、定番の吉川三国志とか先に読んだ方が色んな意味でたのしめるのかな??
それより、孫策がいよいよ大活躍
レッドクリフで三国志好きじゃなかった人にも名が知れたであろう周瑜も登場してきます。
他の英雄たちより一回りほど年下の2人。日本でいうのなら伊達正宗のポジションといったところでしょうか?若者がドンドン力を付けていくのは痛快です。
そして3巻以降へと流れていきますが、1・2巻ともにその巻のトリは孫一族が占めたということは3巻も???変なところですがそういうのが気になります(笑)
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あれ!劉備てわざと徐州を呂布にあげたの〜 あれ!呂布は人を欺いて徐州を取ったんじゃないの〜 あれ!張飛が曹豹殺すとこ、少ししか出てないやん〜(張飛の酒癖のせいで城取られたはずなのに〜)
と、頭を混乱させながら読んでました(笑)
それにしても北方先生の呂布像、ほんと美しすぎる〜
僕の呂布像と180°真逆なので新鮮さを感じました。