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ダイブ 3 SSスペシャル’99 みんなのレビュー

第52回小学館児童出版文化賞 受賞作品

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みんなのレビュー63件

みんなの評価4.3

評価内訳

63 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

いやあ、またかって言われそうだけどね、取りあえずお目出度い話だから、はい、祝、『DIVE!!』小学館児童出版文化賞受賞受賞!森絵都、講談社、小学館、みんなエライ

2003/10/03 22:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

いやあ、素晴らしいニュースが飛び込んできた。『DIVE!!』が小学館児童出版文化賞受賞を取ったというのだ。夫に言わせると、『ダイブ』を出している講談社と兄弟会社である光文社は音羽に砦を築き、一ツ橋に城を構える小学館・集英社連合と敵対関係にある、というか覇を競い合った仲だというのだが、その相手方の賞をしっかり頂く、というのだから、この森の作品がいかに面白いかがよく分かるだろう。

無論、敵方に塩を送る、というか、過去の経緯はどうあれ、賞に相応しい本をきちっと評価する小学館にも拍手を送ることにしよう。この本を真っ先に見つけ、騒ぎまくった夫は、そのニュースを見ながら「してやったり」とばかり、ニンマリとしているし、長女も父親が教える前に「あ、ダイブが賞をとった」と喜んでいる。これで一層、推薦のしがいがあるというものだ。 

オリンピックには、マイナーだけれど奥の深い競技がたくさんある。日本人は見向きもしないけれど、その競技に国中が熱をあげているものもある。でも一度、見始めると、それらの競技は実に面白い。たとえば冬季の競技ならば、やっと認知され始めたカーリング。水泳でいえば飛び込みあたりがそれだろう。ともに静けさが会場を支配するところも似ているかもしれない。

両親が元五輪選手で、安定した力を発揮する要一は、本来ならば三人選ばれる代表に、本命の寺本健一郎と自分の二人だけが早々に選ばれたことに納得が行かない。CMに彼を起用しようと企むスポーツ用品メーカーMIZUKIの動きや、それを当然のこととする父親の敬一にも、少年は不快な思いを隠せない。そして、要一は、迷いの中で競技会への情熱を失いクラブの練習からも遠ざかる。

一方、選考にもれた努力家の知季は、体力の限界に挑むかのようにハードな練習を繰り返し、その過程で事故を起こすが、最後まで代表入りを目指して努力を続ける。そしてもう1人、長年の弱点であった腰を痛めた天才・飛沫は、三人のコーチでクラブのオーナーの孫である麻木夏陽子と起死回生の秘策を練る。

しかし、何と言っても、今回の目玉は要一の母親だろう。その理由は読んでのお楽しみとしか言いようがないけれど、こういう女性に迫られたら、役員だってメロメロだろう。ともかく、このシリーズ中、もっとも異色で、粋な存在である。ジュニアオリンピックに次女が出たことがある私には、共感できるんだなあ、彼女の動き。

現実の世界ではシドニー・オリンピックはとっくに終ったけれど、話のほうはやっと五輪代表選考の終盤。第1巻が出たときは、現実と同時進行させる気かと思ったけれど、そんなあざとい意図が作者に無かったことが、この巻を読んでわかった。無論、予定が狂ったという想像もできるけれど、このままいつまでも読んでいたい気がする。

再三書くけれど、この本、森が児童文学の書き手とされていることで、書店でも中途半端な位置付けをされている。装丁が安っぽいことなどもあって余り騒がれていないようだけれど、我が家の娘二人も、カナヅチの夫も続巻を待ち望む最高のシリーズ。ヤングアダルトに分類すべきかもしれない。『永遠の出口』を楽しんだら、次はこれ。読まない人は、損をする。

おっと、ここで敬意を表して書いておこう、『永遠の出口』を出した集英社は、繰り返すが、音羽連合に対する一ツ橋軍の一翼をになう、気鋭のサムライ出版社である。両軍、森という才能をともに活かしているのが嬉しい。こうしてみると森の存在は、まさにベルリンの壁崩壊みたいなもの(いやあ、妙な喩えだ)。今回は、お祝いを兼ねて、森三連発というのに挑んでみよう。

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紙の本

新しい流れ

2021/03/14 12:57

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投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る

「要一」がメインの巻。
 1巻・2巻とはまた違った感じで描かれているのも面白い。
 似ているようで何処か異なる。そこが面白い。

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紙の本

うっかり…

2004/06/03 00:15

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投稿者:ちはる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読んだという人が、子供も大人もみんな花丸保証を付けてくれるので、面白いんだろうな〜とは思っていました。「にんきもの」シリーズも、滅茶面白かったし。とはいえ、いろいろあって後回しにしていたのですが、ある日ふと目の前にあったこの(なぜか)3巻を手に取って、パラパラッとやって、ちょっと読んでみたら、もうハマっていました。時間がないのにと呻きつつ、睡眠時間削って1巻から一気読み。ええ、おかげで堪能させていただきました。確かに、中高生(&だった人達)必読本です。おまけに私は囲碁やっていたので、「なんでまたそんなことやってるの?」と聞かれてしまうようなマイナースポーツに青春を費やしている哀しさ・寂しさと自惚れに近い恍惚は、な〜んとなくわかる気がするのです。
 この巻は、これまでチームのリーダー役で、監督の息子で、高校以下では孤高のトップを維持してきた実力者・要一が、「自分で雪を降らせるため」に、優等生の仮面を投げ捨てるというドラマチックな「転」の章です。日水連会長の前で、ためらいがちに語られる、鼻白むべき彼の「今まで」。しかし「俺の、ここが、…熱くならないんだ」という彼の青臭いともいうべき言葉が、こんなに胸を打つのはなぜでしょう。4巻では、彼の父親の内情もちょっと覗けます。
 「興味はあるけど、まだ読んでない」という方は、とっても邪道ですけどアオリ代わりに、この巻を何ページか読むってのもアリかもしれませんよ。

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紙の本

3人目の男

2002/11/28 16:38

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投稿者:nisi - この投稿者のレビュー一覧を見る

この巻は、要一がメイン。
1巻とイメージが違うので、ちょっと驚いたが、1巻ごとにそれぞれのキャラクターがピックアップされているので、まわりには、やや理解されがたい彼の本音が描かれていておもしろい。
 一見、何不自由ない、誰もが羨む優等生!と絵に書いたようなライバルなのだが、本当は、不器用で、損な性分で、いろいろと悩みをかかえながらも青春のすべてを飛び込みにささげている少年なのである。
 しかも、父親ともうまくいってない。こういう人物を描くのが森絵都はすごくうまい! 1巻を読んだ時は、少年マンガの原作として使ったらはまるなあと思ったけど(美人監督がやってきて、平凡な少年が実はダイヤモンドの瞳を持っていて…、ライバルも個性的で…)要一のような複雑な性格を表現するのはやっぱり森絵都先生の小説ならではと思う。
 とにかく、巻をおうごとに、続きが読みたくてしょうがなくなるこの小説、今から読む人は全4巻で、一気に読めるからしあわせだ。

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紙の本

「王子様はひとりで充分だ」

2002/07/31 17:19

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投稿者: 青 - この投稿者のレビュー一覧を見る

【あらすじ】
 オリンピック代表選手に選ばれた要一、腰の故障を抱えた飛沫、そして3回半をものにしながら、オリンピック代表に漏れた知季は……。
 オリンピックへそれぞれの思いを託す3人の行動とは——突拍子もない彼らのその後が、あなたを待っている!?

【感想】
 何とゆうか、もう、なんて愛すべき人なのでしょう、要一くんは! 2巻では知季のかわいらしさにメロメロでしたが、MDNのリーダー的存在・要一のその秘められた素顔を、この巻では余すところなく見せていただきました。
 ふつう、サラブレッドといったら「親の七光り」なるものにプレッシャーなり反感なりを抱いたりするものですが、要一は逆に「水の中では自由だった」と言います。「みんなは僕を『富士谷要一』として単純に評価してくれる」と。小四で日本一に輝き、また2巻では高二にしてオリンピック出場権を手に入れた彼ですが、それなりに悩みがあったのですね。
 一方、知季は一皮むけて、カッコ良くなってしまいます。人に与えられた目標ではなく、自分で定めたハードルを跳び越える——これこそ男のロマンってヤツじゃあございませんか!
 また、この巻では「日本一のバカ」が決定されます。まだ読んでないいらっしゃらない方は、その辺も楽しめるかと(^^; この中で、誰が一番バカかな〜と思いつつ、読まれてみてはいかがでしょうか?
 最後に飛沫はというと・・・ジミでした。しかしながら、ただいま特訓中とのこと。4巻が楽しみです!

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紙の本

一番はあくまでもこの俺だ

2002/06/23 09:32

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投稿者:凪  - この投稿者のレビュー一覧を見る

ライバルに負けたくない一心で日水連の会長に直談判までして、オリンピックの内定を取り消した要一の強さに心を打たれました。
いつも一番で、誰よりも注目されたくて、美しくかっこよく飛びたい。MDCでは兄貴風をふかしていたくて、そのくせ、協調性もなく、口も悪い。ルックスはめちゃめちゃいいのに飛び込み一筋で彼女もできなかった要一には飛び込みしかなかった。
だからこそ、誰にも負けたくない。
そんな要一の思いがひしひしと伝わってくるような作品です。

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紙の本

来た来た来た来た!興奮!!!

2002/04/12 19:56

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投稿者:鴇  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 鳥肌が立ちます! 選手たちの飛び込みのシーン! やっぱしこの作家は行間を読ませます。行間に鮮やかな色彩を。

 前巻において、シドニーオリンピックの代表に選ばれた要一に焦点があたっている。天才の苦悩、という感じだ。期待・常勝のプレッシャー、自分自身への不安、新たなるライバルの登場…。オリンピックだけを目指して他の楽しみには目もくれずに頑張ってきて、その切符をやっと手にした要一。彼を襲ったのは、喪失感だ。かつてないスランプの中で、彼が考え出した結論は…。

 …結論は「え???」って思ったんだけど…。スポーツ選手って勝負師なんだなあ、やはり。スポーツを扱った小説は、天才が一人いて、挫折してゆく仲間が一人いて、才能ないけどムードメーカーなやつが一人いて、でも後者のふたりは脇役で、結局は天才が主役なのだ…という図式がある程度あるように思うが、このシリーズは、ことごとく「ひとりひとり」の戦いの話だ。今のところは小気味いいが、知季・飛沫・要一と主要なキャラみんなに思い入れがある私としては、今後、このうちの誰かが挫折して行くのを考えるのが嫌だ。相当、キている。魅力のある物語だ。

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「SSスペシャル‘99」とは、なんぞや?

2006/12/28 22:00

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 マイナースポーツである飛込みをテーマにしている「DIVE!!」では、大変親切なことに、各巻の扉に飛込みの技イラストがあしらわれている。笑っちゃうほど模式化された人間が、踏切りから入水まで連続写真もかくやといった具合に描かれているのだ。
 1巻は「前宙返り3回半抱え形」、2巻は「スワンダイブ」、それらは各巻のサブタイトルであり、物語の核になる技だ。3巻の扉にも同様のイラストはあるが、サブタイトル「SSスペシャル‘99」というところで、首を捻る。
 飛込みの技には「前逆宙返り二回半抱え形」「後踏切前宙返り三回半抱え形」「前宙返り三回半蝦型」などなどストレートに演技内容を説明した名がついている。「スワンダイブ」も今の種目に当てはめれば「前飛び伸び形」となる。そこに明らかに異質な「SSスペシャル‘99」である。「前逆宙返り二回半蝦型」という種目名があるその技に、奇天烈な名をつけたのは富士谷要一だ。
 現在深刻なスランプ中の彼は、どんづまりの状態から抜け出す為、あえて苦手意識のあるその技に挑むことを決意するのだが、自分を奮い立たせる為にも「偉大なる蝦型(スーパー・シュリンプ・スペシャル)」と新たな名をつける。命名の理由を「イメージトレーニングのニュータイプです」と言い切る彼は強い。はったりでもいい。そこで勝負をかけたのだ。

 飛込みのオリンピック代表選手であった両親を持ち、才能と自信に満ちたサラブレット要一は本来ならば、主人公の良き先輩、ライバルといった都合の良い存在で終わるはずだった。1巻、2巻の要一は確かに、飄々としていて喰えない味のある少年で、だがあくまでも脇役だった。知季と飛沫が最終的な勝利を約束されている主人公なら、要一は彼らに負かされることを運命付けられた存在だと、私は思っていた。だが、そんな要一を主役に引き据えた3巻は、前2巻より読み応えがあった。
 オリンピックのメダルをめぐる大人たちの思惑は、少年たちを振り回す。中でも嵐に放り込まれてしまったのは要一で、彼は道を見失い、かつてないほどのスランプに襲われる。苦しみ迷い、日に日に生気を失い、もはやこれまでかと思われる中で、要一はついに常識では考えられない行動に走った。
 要一は決して人格者ではない。本人の弁によれば「いつも一番でなければ気がすまなくて、誰よりも注目されたくて、美しくかっこよく飛びたくて、MDCでは兄気風を吹かせていたくて、そのわりに協調性はなくて口が悪くて、後輩の赤パンを隠すような自分(p111)」である。
 だがその男が、自分には飛び込みしかないという答を取り戻した時、誰よりも強く魅力あるダイバーになる。彼はまだスランプから脱出できていない。運命を決めるオリンピック代表選考会まで後2週間。
 結果として彼は、未知なる大器(知季)や水に愛された男(飛沫)の前に敗れ去るのかもしれない。だが全てをはねのけて、勝利するかもしれない。心から彼の会心のダイブを望む。

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もう一人の彼

2004/07/22 15:45

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投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

両親共に名の知れたダイバー、その血をひいたサラブレッドとして評価を受ける冨士谷要一の心情を描いた第三巻。
精神的にも技術的にも恵まれた彼を、落ち着いた脇役として読み進めてきたが、彼の中にも葛藤はあったのだ。
ずっと目指していたオリンピックに手が届きそうなのに、あえて拒否する姿勢。その原因は「熱くならないから」。自分の力で手に入れたいという正しい欲求のもとに、彼は更に上を目指す。エリートの立場に甘んじることなく。
安心できる優等生で遠い存在だった彼が、どんどん身近な存在に変わって行く。
彼がどんな風にDIVEするのか次も楽しみだ。

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限界を超えて

2002/03/06 20:38

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投稿者:TAIRA - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すべてを飛び込みにかける知季、飛沫、要一。彼らのオリンピックへの道のりを描く、青春スポコン小説、第3弾。今回は、子供の頃から敵無しの要一の物語。

 とうとう、オリンピック代表選手に選ばれた要一。しかし、なんだか納得がいかない。そこには、選手たちとは関係ない、大人たちの都合が見え隠れしていたから。「一緒に頑張ってきた知季や飛沫の思いは、どうなるんだろう?」一人悩む要一は、初めてスランプに陥ってしまう。
 子供の頃から天才と呼ばれ、常に上位を保っていた要一が、代表からもれたというのに新しい技に取り組む知季や、前向きに練習している飛沫に劣等感を覚える。大人たちの思惑ではなく、自分自身で自分のことを決めていこうと決心した要一が、最後に取った行動とは?

 巻数を重ねるごとに思い入れが強くなっていくので、みんなオリンピックに行くことが出来るといいのに、と思ってしまう。しかし、代表枠はたったの3つ。誰がオリンピックの切符を手にするのか、続きが非常に気になる作品。

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オリンピックへの夢をかけて、飛べ!

2001/09/11 02:38

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投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 サブタイトル・SSスペシャル’99。ダイビングクラブを舞台に、高飛込み競技でオリンピックを目指す少年たちを描くシリーズ第3弾。
 1話では飛沫を、2話では知季をメインに描かれてきたこの物語、今回はシドニーオリンピック出場選手の内定をもらった要一の闘いを描く。
 オリンピック代表選手が選考会前に決定した裏側に、さまざまな大人の事情があることを知った要一は、割り切れない思いにスランプに陥ってしまう。転がり始めた雪だるまは、要一の心を置き去りにしてぐんぐん膨れ上がってゆく…。コーチの夏陽子に「あなたはあなたの雪を降らせて、そして自分で転がすの」とアドバイスされた要一が、悩んだ末に選び取った結論とは…?

 1話ずつメインになるキャラクターが変わるので、そのたびに主人公に気持ちが入り込んでしまって、だんだん誰を応援したら良いのかわからなくなってきちゃいました。だって、みんな一生懸命なんだもん。みんな、頑張って欲しいし、勝ってほしい。でも、スポーツ、特にこういう個人競技って、自分以外は全員が「敵」なんだよね。少なくとも競技においては…。
 それぞれの揺れる心が絡まりあい、オリンピックに向けて突き進んでゆく。果たして、要一は本当に代表になれるのか…。4巻が気になるぞ〜〜〜。

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紙の本

待ちに待った『DIVE!!』の3巻目。いよいよオリンピックヘ。

2001/08/21 17:41

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投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る

待ちに待った『DIVE!!』の3巻目。いよいよオリンピックヘ。飛び込みという競技に青春をかける知季、飛沫、要一たちの日々を描く。

 1巻は<前宙返り3回半抱え型>、2巻は<スワンダイブ>という副題がついていた。そしてそれは1巻は知季の技、2巻は飛沫の技の名前だ。それでわかるように、3巻は要一の技の名前なのである。
 人物の紹介の段階はもうすぎて、物語が複雑になってきているところなので、今回は、オリンピックの選手の選考のことや水泳連盟のありかたにも話が及んでくる。ただ、要一という人物は、これまでだといつも優等生で、練習にも迷いが無く、大会では失敗することなく皆の先頭に立ってオリンピックをめざしている選手という存在だった。それが、今回スポットライトを当てられてみると、そう単純ではないのだということになる。
 作者はなぜこのDIVE飛び込みという種目を選んだのだろうか。かなりマイナーな種目といっていいだろう。でもそこが面白い。この本を読んでいくうちに、おもわずこの種目に興味が出てしまった人もいることだろう。
 登場人物は個性的で生き生きしていて、現実に目の前に現れても驚かないくらいだ。そのまま映像になってしまう。そういう文章がとても魅力的だ。読みやすくて面白い。ドラマのようだ。
 3巻目も読んでしまった。次はどうなる?4巻目はいつ出るの?待ち遠しい。1巻目を読んだ後からは、ずっとこれが続いているのだ。 わーん! どうにかして!

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2004/11/20 20:54

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2005/08/27 01:30

投稿元:ブクログ

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2005/10/24 22:46

投稿元:ブクログ

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