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R.P.G. みんなのレビュー

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みんなのレビュー509件

みんなの評価3.4

評価内訳

488 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

魅力のあるアイデアだが、展開に難あり

2019/09/30 15:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮部みゆきのやや古い時代の作品である。中短編といってもよいくらいのボリュームである。著者のあとがきで、本書は単行本を飛ばして、いきなり文庫本として出版されたと記されていた。本書の登場人物は、『模倣犯』で登場した岩上刑事、『クロスファイア』の石津刑事というすでに宮部ファンには有名な刑事2名である。

 私は『クロスファイア』は読んでいないので、石津刑事については知らないのだが、ベテランの女性刑事で、このクロスファイアでの事件で配置転換という結果になったと説明がある。本書はタイトルの通り、何らかの役割を担って日々の生活を送るのだが、その過程で殺人を犯してしまう人物の考え方を明らかにしていく。

 何かともめ事のある家庭である。何事もない方がどうかしている。この家庭の主人と無関係と見られていた若い女性が殺された。この2つの事件は関連がないとみられていたが、どうやら連続殺人事件のように繋がった。

 これに本書でのテーマが加わる。そうロール・プレイング・ゲームである。ネット上で他人同士が知り合うことは当然あることだが、殺された主人には、ネット上の妻、娘、息子がいた。これもあり得る話である。ここから様々な展開が生まれる。そして、最終的には殺人事件なので、その解決に向かう。

 ネット上の家族4人は、いわゆるオフ会で顔を合わせたことがあるというが、いざ、顔を突き合わせていると話は進まない。岩上刑事は警視庁捜査一課の事務を専門に扱っている。したがって、捜査や取り調べについては日常の仕事にはしていない。その習熟度は不明なのだが、本職の刑事でも戸惑うケースであろう。

 この舞台設定では多様な展開が考えられるが、それを整理して軸となる展開を吟味することが必要だったと思われる。やや散漫で完成度が低いとは言えないが、頭に円滑には入ってこなかった。続編なり、派生なりの展開があってもよかったと思う。

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紙の本

文庫といえど侮る事なかれ

2001/11/13 09:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:南亭骨怠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 文庫書き下ろしということで,あまり期待しないで読んだのだが,その予想はみごとに裏切られた。本年度最高とはいえないが,読んで損はない本だ。
 家族を軸に心理・動機に焦点を当てたこの作品,ネット時代の人間関係のあり方を考えてしまう。とはいうものの二人の刑事のキャラクターと,テンポのよい流れで読後感はさわやかである。勝手なイメージだが,宮部みゆき「火車」と映画「12人の怒れる男」を思い出した。

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紙の本

わりと早くに

2017/02/10 20:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

オチはけっこうバレバレかな?作者さんは一応捻ったのだろうが、作者の力量を考えると凡作としか言えない感じです。

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紙の本

読後にタイトルの素晴らしさに気づきます

2003/10/22 17:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和音 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「クロスファイア」に出てくる石津刑事も登場するのでわくわくしながら読み始めたのですが、冒頭は、話が途切れ途切れに進んでいくのと過去形になっているのとでとても読みにくかったです。武神刑事は「模倣犯」にも登場するらしいので両作品を読んでからの方が親近感が増してより楽しめるのかも?しれません。

事件はネット上の疑似家族の「お父さん」が殺される事から始まります。この「ネット上の疑似家族」とはハンドルネームが「お父さん」、「お母さん」、娘の「カズミ」、弟の「ミノル」の4人。4人はネット上で家族ごっこをしているのです。この設定に私は少々無理があるように感じられたのですが、ネットへの接し方は人それぞれですので色々な受け止め方があると思います。 この作品の大部分を占めているのは、「お母さん」、「カズミ」、「ミノル」の3人が取調室に集められ、色々と取り調べを受ける場面です。そしてその様子を被害者「お父さん」の実の娘が見守りながら捜査が進んでいきます。

犯人はいったい誰なのか? この事件の取り調べの途中から不思議と強く惹きつけられてしまいました。ラストでは、状況が二転三転。これを良しとするかこんなのアリ? と思うかは読者によって感じ方が違うと思いますが私はこういうのもアリだと思います。本格ミステリが好きな人ほど馴染めないラストかもしれません。

読み終わった後にこの作品のタイトルがこれ以外には考えられないくらいぴったりなものだなと思いました。

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紙の本

いつも通り、社会性を意識しながら安定したエンタテインメント性を保った宮部作品。

2002/08/10 17:37

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投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

例によってよくできている(途中から先が読めたりしてしまう部分もないではないのだが…)。今回はインターネットである。「火車」にしても「理由」にしても、その時代に特徴的な現象を小説に取り込むのが本当に上手な作家である。
ただし、宮部みゆきの場合には人物よりも社会にスポットライトを当てる傾向があるので、ややもすると登場人物が印象に残らない嫌いがあり、この作品も例外ではない。人間の描き方が淡白なのである。
もっとも、あとがきによると、本書に登場する2人の刑事は「模倣犯」と「クロスファイア」の登場人物であるらしいので、宮部作品を全部読んでいるようなコアなファンにとってはもっと親しみが湧くのかもしれない。
もちろんストーリー自体は巧妙で、初めて宮部作品を手に取った人でも充分に楽しめる内容になっている。内容について細かく書くわけにも行かないが、この「R.P.G.」というタイトルのつけ方も絶妙である。社会性を意識しながら安定したエンタテインメント性を保てるところがこの作家の真骨頂と言えるのではないだろうか。

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紙の本

ミステリではないよな…。ファンサービスの1冊

2002/07/26 12:44

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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る

簡単に人の親になってはいけません…。
ネット上の疑似家族「お父さん」が刺殺された。その3日前に絞殺された女性と遺留品が共通している
(〜裏表紙より)。いや〜、ものすごく売れていますね!すでに70万部突破だそうで…(2001.9/9朝日新聞)
家族というものに付いて考えさせられる1冊です。「築いてきた人間関係は、あくまで彼をとりまく
人間関係でしかなかった。中心は彼だった。彼の衛星として動いてくれる人間しか、彼は求めてこなかった」
こんな人間が「父親」では、そりゃあ「家族」は崩壊しますよ。
あとがきで宮部さん自身が「地の文で〜」という事に触れていますが、そんな部分ありました?私は全く
気づきませんでした。私的には「模倣犯」より良かったです。

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紙の本

内容、発表媒体の選定ともによし

2002/03/24 13:02

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投稿者:菅野 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 宮部みゆきの作品は、短編は巧くまとまっていて秀作が多いと思うが、長編は緊張感が続かないものが多いように思える。馬でいえば、短距離から1600mが得意な馬だといえよう。本作は、文庫書下ろしで分量も適量で得意な距離だといえよう。読者が一気に読める丁度いい分量で、読者の緊張感を維持したままラストまで雪崩れ込むのは流石と思う。

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紙の本

一気読み!

2002/01/13 17:20

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投稿者:TOSHI - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトル『R.P.G』から、想定されるストーリーは全く違った。彼女の作品にありがちなのだが、どうやって殺したのか、あるいはなぜ殺人までにいたったのかが描写が足りないのでちょっとすっきりしない。擬似家族のそれぞれの思いの描写はしっかりしてるのに、犯行については犯人が「殺しちゃった」というだけ。ぐいぐいひっぱりこんで一気に読ませる力があるのに、残念。でも2時間枠のTVドラマにするにはちょうどよいかも。テレビ化されるかな〜

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紙の本

家族って何?

2001/12/06 00:33

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投稿者:まちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現在、ネット人口はどれくらいいるんでしょう? 誰もが一度は掲示板やチャットなどを体験したことがありますよね。そこからネット上だけの仮想家族が生まれ、その「お父さん」が殺されるという事件を追ううちに現代の家族を浮き彫りにするというストーリー。
 一昔前までは会社や学校などの人間関係が問題とされていましたが、それよりも難しいのは家族関係なのかもしれないと考えさせられました。

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紙の本

三重仕掛けのロールプレイングゲーム

2001/10/10 16:30

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投稿者:takumi_y - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者初の文庫書き下ろしということで衝撃だったらしい本書。
ネット上の疑似家族にまつわる殺人事件で、容疑者の取り調べを被害者の娘に見せ首実検させる話……でよいのだろうか。九割方が取調室とマジックミラーを隔てたその隣の部屋での会話です。
なのに飽きる隙間がないところがさすがです。

この話は本文そのものが仕掛けになってまして、表題通りのロールプレイングゲームでした。
詳しく解説するとネタバレになるので割愛しますが、きっと読んでるうちにわかります。
でも一番R.P.G.という言葉に忠実なのは最後の仕掛けですね、きっと。

そしてわたしには最後まであの動機が読めませんでした。読み終えて、ああそうかあそんな理由もあるのかしらねえ、と思ってしまうくらいにはそういう感情と隔たってしまったということなのでしょうか。それもなにか悲しい気がしますが。
価値観の致命的な相違が引き起こした悲劇の物語であり、理解の欠落をどうやってみても埋めきれない悲しさの具現でもあると思う。
被害者の娘、一美の気丈な、敢えて言い換えるなら猛々しく攻撃的な気性は生き急いでる感じがして痛々しい気がしました。
なんか感想書くのが難しい本だなあ……というのが率直な感想でした。

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紙の本

ネット上疑似家族の「お父さん」を殺したのは誰か

2001/09/16 21:17

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投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 物語のほとんどは警察の取り調べ室だけで展開される。解説にもあるが舞台劇のような小説。あっと言う間に読めてしまう。宮部自身が言う様に長さが中途半端なため、文庫での出版となった様だ。

 パソコンゲーム等のRPGではなく、本当に役割を演じて遊ぶRPGが展開されている。そして、それは、二重の意味を持っているのだ。これ以上は書けないが…。

 刑事たちがほとんど最初から犯人を見破っていて、取り調べを展開していくのはちょっと不愉快。もっとも、読者にもほぼ半分くらいで検討がついてしまう。

 『親子にも相性があり、人間的に相容れなければ、血の絆も呪縛になるだけだ』というのが、宮部のここで主張したかったことか。哀しい。

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紙の本

コロッと騙された。

2001/09/12 15:23

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投稿者:カンガー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すぐに犯人の想像がつくのだけれど、取調室内でのやり取りが絶妙。最後の最後で『コロッと騙された。』ことに気が付いた。
 種明かしをされてしまうと、正直がっくりきてしまったけれど、登場人物の心理描写のうまさで、ページをめくる手を止められなかった。登場人物達への同情・共感・恐怖で、読んだ後に余韻が残る辺りが宮部作品らしい。

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紙の本

ありそうで怖い

2001/08/23 03:00

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投稿者:黒い山羊 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ひっそりと出版された観のあるシンプルな小説である。ネット上の擬似家族、そして殺人がおき、普段は裏方に徹していた刑事たちが解決のため、ちょっとした罠をしかける。人間誰しも、その場に合わせて役割を演じているのだけど、この小説では、家族の役割、ネットの陥穽、そして個人ということについて鋭い視点で描かれている。キリキリとした緊張感が、小説を最後まで一気に読ませてくれた。そして、最後に仕掛がようやく明かされる。それは切なくて厳しい。犯人に対する「赤子の手をひねる」という言葉を、恐ろしいと思わせる文章の上手さも宮部みゆきならではである。何より、ネットにはまり込んで、都合の良い関係を、現実にまで持ち込むなんて、現実ではここまで極端ではないものの、少なからずあるのだ。
 また、『クロスファイア』『模倣犯』に登場した刑事たちが、再登場しているので、できればそちらを先に読むことを勧める。

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2012/02/09 11:40

投稿元:ブクログ

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2015/02/20 01:54

投稿元:ブクログ

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