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傭兵の二千年史 みんなのレビュー

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みんなのレビュー47件

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評価内訳

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39 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

傭兵たちの「過去」が分かる一冊 今日の国際情勢を知る上でもおススメ

2008/03/24 04:14

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

遙か古代から現在に至るまで、「傭兵」という職業は、為政者・権力者たちから注目され続けて来ました。二十一世紀の今日にあっても、その現実は変わらず、メディアに「傭兵」が登場することも稀ではありませんが、では、歴史上、どのように変遷し、扱われてきたのかという部分については、傭兵が古今東西問わず活躍してきた職業であるだけに、なかなか具体的な理解が難しいのが現実です。

本書は、「傭兵の二千年史」のタイトルにあるように、通史的な見地から、主に西洋の傭兵部隊について記したものですが、コンパクトでありながら、その描写は具体的な軍制、戦略、傭兵要因たちの素顔に至るまでの多角的な分野にわたっており、ひとえに傭兵といっても、時代背景や地域制によって、極めて大きな差があり、更に、指揮官たる人間の気質などによって、大きく性質が異なってくることが理解できます。また、その時々の組織性や戦略が変化していくに伴って、武名を轟かせる傭兵部隊は当然異なってくるものの、傭兵を「特産」にしなければならなかった国や地域には、成人男子を養っていけるだけの充分な土地や名産品が存在せず、それ故に、職にあぶれた男たちが故郷を出て傭兵になる必要性があったというような共通点には、現代にも通ずる課題があるように感じられました。

国家が君主や領主のためのもので無くなり、国民・市民全体のものと考えられるようになったことで、近代的ナショナリズムと、市民皆兵制度が生まれ、戦争の主軸だった傭兵が、国家権力という巨大な歯車の一環としての活躍しか期待できなくなったというところで、本書は終了していますが、今日の、アメリカがイラク戦争開戦において、「社員」という名の膨大な数の傭兵(後方・補給任務の「社員」を入れると、駐留米兵全員よりも多いという報道もあります)を投じ、市民権取得を条件に入隊したいわゆる「グリーンカード兵士」が、米軍組織の一角を占めているという現状を、歴史を通じて読み解くための一冊としても、極めて大きな存在感を示しており、そうした意味で、通常の歴史書以上の意義があると言えます。これからの傭兵産業、そして彼らを使う国家と世界はどうなっていくのかを予測するといった意味合いからも、イラク戦争開始から五年が経った今こそ、読んでみるべき一冊と言えます。

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紙の本

金次第

2014/01/26 17:17

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る

傭兵。お金で雇われた兵隊。

「売春」が世界最古の職業ならば、「傭兵」は世界で2番目に古い職業かもしれない、という記述で始まる本書。
ナショナリズムとは無縁の傭兵の歴史を見る事で、逆説的にナショナリズムの成立の仕組みを探っていこうとしている、と謳っている。

が、最終的に「ナショナリズムの成立の仕組み」として、持ち出されるのは「外国の脅威」
間違いではないと思うが、それだけ?という気もする。
なんとなく、でしかないが、今一歩、迫りきれていない、という印象を受ける。

ただ、「傭兵の歴史」の方は面白い。
「傭兵」と聞くと、「戦闘のプロ」という印象を受けるが、(特に初期は)食い詰めた人が武器を持って寄り集まった集団。
「雇い主」がいれば「傭兵」だが、いなければ「盗賊」
元を正せば、どこの馬の骨とも分からないのに、「ナントカ騎士団」とか、宗教的な「箔」をつけたりする。

また、リーダーに経営者的な能力がなければ、たちまち飢えてしまうので、その組織は、わりと民主主義的だったりするのが意外と言えば意外。

それにしても、中世のヨーロッパの傭兵団は、やることがムチャクチャ。
無理矢理、徴兵したり、「雇い主」からもらった特例を拡大解釈しまくって、勝手に税金を取ったり・・・。
まさに「盗賊」

もっとも「雇い主」の方も、傭兵団を雇って、戦わせるだけ戦わせておきながら、給料の支払いを渋るとかいう事を平然とやったりするので、どっちもどっち、という感じはする。

やがて、近代に近づくにつれて、「規律」が重要視されるようになる。
組織的に動くために日頃から訓練を行わねばならず、それには「一時雇い」より、「常備軍」が必要とされ、次第に傭兵の役割は小さくなっていく。
ただし、無くなってはいない。

中世の傭兵のムチャクチャぶりをみると、次の言葉が思い浮かぶ。
「軍隊とは、その国家において、最大の組織された暴力集団」 by ヤン・ウェンリー(田中芳樹「銀河英雄伝説」)

傭兵と軍隊は別ではあるが、一皮剥けば、そんなに違いはない感じはする。
本質的に「危険」なものである以上、統制されなければならないと思う。

が、「危険性」に目をつむり、安易に「使用」する事を語る人が多くなっているように思えるのは気のせいか・・・。

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紙の本

後半駆け足だが、魅力的な入門書。

2013/09/13 00:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナポレオンによる国民軍の形成以降も、傭兵の活躍や変容はあると思うが、全体として西欧中心ではあるが変化の流れはわかりやすくまとまっていると思う。また、きちんと使用した書籍を明らかにしているので、ここを出発点として西欧の軍事史を追うこともできる。丁寧に仕上がった良書だと思います。

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電子書籍

通史として参考になる

2023/09/08 04:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

古代からの傭兵の歴史を、社会の変容に対応した変化の様子まで過不足無く記述しており、傭兵の歴史の入門としてはとても参考になります。

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紙の本

傭兵こそ戦争のスタンダードか

2002/03/15 18:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 フランス外人部隊のような部外者たちで構成された傭兵は、戦争においては異端の存在という印象があった。しかし、国民が先頭に立って戦うという当たり前のスタイルは、実は近代以降のものらしいのだ。確かに、前線でのダメージがそのまま国民生活のダメージにつながるので、国民が戦うのは合理的ではない。傭兵は、最も古い職業の一つと言われるが、需要はともかくどの時代にもなり手がいるのが興味深い。現代の日本人でも、戦いを求めて傭兵になる人がいるが、過去の時代の傭兵も彼ら同様にストイックであった。歴史上、国家同士、民族同士の戦争として語られてきたものに、傭兵が果たした役割は大きかった。

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2007/01/27 04:50

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2008/05/07 22:36

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2008/10/25 22:18

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2009/04/16 03:47

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2010/12/25 11:30

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