紙の本
大沢在昌の神髄
2002/04/13 01:59
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投稿者:佐藤祥道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
極めてシンプルにデフォルメされていながら、決してパワーは削がれていない。ミステリーとしは小粒ながらも、刑事ふたりの存在感、躍動感が物語世界をとてつもなく魅力的にする。ここには大沢在昌の小説作法の神髄がある。
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型は強し
2002/03/24 00:43
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投稿者:はや父 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大沢在昌の作品は、どれも大変読みやすい。私も結構な冊数を読んでいるが、今だかつて、読みづらいなあとか思った事は無い。もちろん、貶している訳ではなく、エンターテイメントとして素晴らしい事だと思う。
さて、そうはいっても、大沢本は軽くて読み流せるものばかり、と言う訳ではない。大沢在昌の作品には2系統有ると思う。それを読後感で分けると、あっさりとしているものとずっしりとしているもの、の2種である。新宿鮫シリーズの多くが後者に属し、この本などは前者に属していると思う。この前者に属するようなものには、他に、日本一不幸なサラリーマンのシリーズやら、『悪夢狩り』やらまあたくさん有る。
それでこの前者の流れの印象だが、特に型にはまっている印象が強い。もちろん、ミステリー全般がそうだし、特にハードボイルドは、型の小説でも有るとは思うが(もちろん、古いハードボイルドの型ではなく、色々幅を広げた後の型、である)。
さて、この作品について。この作品は「痛快なマンガである」と思う。後者の流れの作品の中でも、特にマンガのような型を感じる。それでも、とても良く出来た型であるから、痛快に感じるのだと思う。最凶にして最強な主人公達が、ひたすら悪人達を叩きのめす、そのことに、特に理屈は無い。最終章で描かれているように、クビになって警官で無くなりさえしなければ、どうなったって構わない、というもの。
それだけ、では有るのだが、とっても楽しく読みきることができる。特に強いストレスを感じているときなどにお奨め。少なくとも読んでいる間だけは、間違い無くスカッとします。
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映画もしくはドラマ化するなら
2002/02/24 16:25
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投稿者:まつの - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウラはゲッツ板谷、イケは鴨志田譲ですな。それ以外は認めん。
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人畜有害破天荒で暴力で解決!なんちう大雑把な2人組の刑事さんの
短編集なのですが、お話しも大雑把で大味なものでございました。
待ち合わせの暇つぶしなどには、重宝するです。
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乱暴な警察官コンビ、ウラとイケが活躍(?)する短編小説。話の流れがテンポよく読みやすく二人のコンビが楽しい!大沢さんの本でかなり好きな話。
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イケとウラのでこぼこコンビが独特の荒っぽい捜査方法で解決する。
テンポも良くて短編仕切りなので読みやすい。
ドラマにもなったので哀川翔と坂口憲二コンビを想像しつつお楽しみ下さい。
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ウラとイケの凸凹コンビが事件を解決したり、悪化させたり、でもやっぱり解決したり、みたいな感じです。この二人に会ったら、110番をしましょう(笑)
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その題名のとおり乱暴な刑事「ウラ」こと大浦と「イケ」こと赤池のコンビはヤクザにチンピラ、暴走族に恐れられている。彼らのことを知らずに粋がって来るやつらが次々と叩きのめされていく。
短編形式のハードボイルドコメディー。
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【らんぼう】 大沢在昌さん
二人の刑事、大浦と赤池。
この二人はウラとイケと呼ばれ、ヤクザのみならず
警察内部からも恐れられ忌み嫌われていた。
恐れ、嫌われる理由は単純だ。
単に二人が凶暴なだけである。しかし、その凶暴さの
レベルが尋常ではないのだ。
検挙率も管轄内ナンバーワンなら、犯人の受傷率も
秀でて高いのだ。
兎に角、ヤクザに対しては微塵の躊躇いも無い。
この二人に関わったヤクザの悲惨さたるや如何に・・
☆
恩田さんに続き、大沢さんも初めて読む作家さん。
有名な作家さんなので、名前は知っていましたが、
「なるほど、これは面白い(読みやすい)」と思える
本でした。ジャンルはハードボイルドになるのかな。。
この本が予想以上に面白かったので、大沢さんの作品を
ネットで調べ、「新宿鮫」を借りてきました。
これから読みま~す。。
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185センチ・柔道部出身の「ウラ」、小柄ながら空手有段者の「イケ」。
凸凹刑事コンビの共通点はキレやすく凶暴なこと。
検挙率は署内トップだが無傷で彼らに逮捕された被疑者はいない。
ヤクザもゾクもシャブ中も、彼らの鉄拳の前ではただ怖れをなすばかり。
情け無用、ケンカ上等、懲戒免職も何のその!「最凶最悪コンビ」が暴走する痛快無比の10篇。
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ひさしぶりに読みたくなって手に取りました 。
大柄な柔道部出身のウラさんと小柄な空手有段者イケさんの凸凹刑事コンビの痛快劇 。
この2人は検挙率署内トップだけど被疑者受傷率もトップな史上最悪コンビ
短編集なのでさくさく読めちゃいます 。
中でもおっとっとが一番すきかなぁ !
映像化されてるから知ってる人もいるかも …
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乱暴な警察官の二人組のお話。
新宿鮫シリーズのような、ハードボイルドではなく、どちらかと言うと、コメディか?(コメディは言い過ぎ)
深く考えずに、ラクに読むには良い本。
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大沢作品のなかで、例えば「新宿鮫」のようなハードな作品でもなく、どうちらかといえば、「アルバイト探偵」のような軽いノリの作品ではあるが、なんとなく漂う物寂しさがやはり大沢していると思う。
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はちゃめちゃなコンビの刑事の活躍? 強面で誰もが近寄らないが人情の厚いところがちょっぴりある。痛快な連作。2021.3.29
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大沢在昌さんて、こういうのも書くんだ!と読み始めは只々笑いながら読んだ。ハードボイルドな所も軽い感じで読める。
けど後半からラストに向かってはただ単に面白おかしいだけでない、ウラとイケの人となりが見えて…。
大沢在昌さん!単に面白いだけじゃなかったんですねぇ。もっともっとファンになりましたデス。