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初めて読んだのは「TSUGUMI」で、次に読んだのがこれで、結構衝撃を受けた気がする。あたし、夜寝ても大丈夫かなぁ、って思う。少しずつ少しずつ、怖くなる。だけどだいじょうぶ、って思う。生きることをリアルじゃなく、なのにリアルに描く人だと思う。
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彼との出逢いの場面が、すごく良かった。主人公の心配が分かる気がして、ふっと笑ってしまった。
眠りは活力も与えてくれるけど、それと同時に小さな死なのだ、ということに改めて気づかされる。
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有名ですが、あ〜〜〜わかるなあって感じの…あの覚束ない、言葉で言い表せなかったあの頃の心情を、もっとも正確な言葉で言い当てられた、そんな印象。
救われた感じがしました。
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閉塞状態にある人たちの「夜」の物語。三部作です。いずれも身近な人が死んだということが共通しています。
2作目の「夜と夜の旅人」が好きです。死んだ兄の昔の恋人達が、再び歩き出すお話。(簡潔すぎた。本当はもっと複雑です。)
主人公が主役じゃないところがいい。妹の視点で語られてて、妹がいなきゃ成り立たない展開だけど、話の中心は死んだ兄。素敵なお兄ちゃんで、ほれぼれします。
私が買ったのは福武書店のハードカバー本なので、画像と装幀が違います。黒地に青で抽象的な木?葉??が描かれていて、文字は白。でも、よく見ると銀。たぶん用紙のテクスチャーのせい。
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初読:2005年10月29日
夜、死をテーマにした三部作。
すっごく親近感を覚えた。吉本ばななが好きになった。
胸の中にあって言葉にできなかったことを、文章にしてくれた、そんな気持ち。読んだあと救われた気分になった。
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やさしい子守唄。とても儚くて、どうしようもない喪失感といとおしさがぐるぐるうずまいてわたしをおだやかな眠りへ誘う。「夜と夜の旅人」がすき。
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夜、夢、眠りなんかを主題とした三部作で、穏やかで切ない読後感がばななワールドです。吉本ばななさんの世界は死に満ち溢れてるけど優しいなと思いました。
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切ない女性の心理に深く入り込んでいき、読者が主人公と一体化したところで、一気に物語が非日常的な世界に飛び込んでいくために起こる、読む側のめまい。それも読書効果として作者は想定しているのかもしれない。
どの物語を読んでも、作者はさらりと彼岸の世界を描くことに長けていると思う。
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1頁目を読んで、その言葉の持つ空気に思わず引き込まれて、この後次々と吉本ばなな&よしもとばななを読みあさることとなった作品。
でだしの日本語のつむぎだす密度がたまらなく好きです。
「哀しい予感」とかもそうだった。
吉本ばななの作品はなぜかストーリーを覚えてないことが多くて
でも世界観と言葉だけしっかり印象に残っている。不思議。
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表題作、白河夜船、はまるで私のことのようで、すごくおどろいた。
難しく生きるのは案外簡単だけれど、簡単に生きるのはとても難しい。
でも、この作品を読んで、前に進みたくなった。だいすきなお話。
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吉本ばななさんの初期の作品が好きです。
まあ、最近のも読むけど、宗教とかオカルト、スピリチュアルな感じがあんまり好きじゃない。
最初はもちろん「キッチン」ですね。
すごいカルチャーショックでした。
今までの小説と全然違う・・。
何かこんないい加減な書き方でいいのか?って最初は思ってました。
「少女漫画」っぽい世界観・・。
大島弓子と似てるよね・・と思ってたら、やっぱり影響受けてたと・・。
その中から「白河夜船」と「哀しい予感」を紹介したいと思います。
「白河夜船」という言葉は 京都を見てきたふりをする者が、京の白河のことを聞かれて、川の名だと思い、
夜、船で通ったから知らないと答えたという話から、 熟睡していて何も知らないこと。
何も気がつかないほどよく寝入っている
いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう──。
植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける寺子。
寺子の親友しおりは「添い寝」のアルバイトをしている。
「眠り」「夜」「死」に彩られた物語。
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私にとってよしもとばななは、3大欲求を満たして心の喪失感を埋めるような作品が多い。
眠りの快感、おいしい物を食べ、そしてよしもとばななはセックスに対しても一家言あるようでどのようにして、満たされているのかがよくわかります。
表題作は友達が死んで眠りすぎてしまう主人公であったり、死んだ恋敵に会いに催眠術に掛かる話であったり、今回の短編は眠りの話が多いです。
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◆いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう―。植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。眠りはどんどん深く長くなり、うめられない淋しさが身にせまる。ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、その歓びを描いた表題作「白河夜船」の他「夜と夜の旅人」「ある体験」の“眠り三部作”。定本決定版。◆
この頃、自分が纏っていたい空気感といったものにひどく鈍感になってしまった気がする。どんどん口ばかりになる。
時間を割いてしまうため合間は音楽と決めて数ヶ月頑張ってみたものの、やはり活字を読んでいるのがたまらなく愛おしい時間のようだ。雀百まで踊り忘れずと言うが、ありきたりな行為でも幼い頃からの習慣は容易く変わるものではなさそうだ。
8割方のページを眠りに堕ちる直前に読んだせいなのか、その淡白な色の内容のせいなのか、内容を全然覚えていない。
そもそも内容に対する目的は何もなく、ただそこに存在する文字を追っている間別の空気の中で生きる、そのためだけに得た直方体だ。大学2年の夏くらいまでを振り返ると、物理的に取り巻いている空気とは異なる空気を吸って生きることそれ自体が私の生き方だった気がする。アイデンティティの曖昧さ、それを打破する欲の無さは、「行動している」以外の時間を小説や演劇につぎ込んできたためか。
『「人はみんな、誰かにただとなりに眠ってほしいものなんだなあって思うの。」』『私は、うなずいて聞いた。うなずきながら、この人は私の人生の時間をたくさんとりそうな人だ、と私はなんとなく直感した。』『「でも、どう考えてもそう思う。」「きっと、そういう時期にさしかかったんだよ。」水男は笑った。水男の中ではすべてが「時期」なのだろうか。私のことも、私といることも。」』とかく“ぞっとする”(吉本ばなな的に言うならば) ような言葉は無かったが、引用する言葉の選択の変化に己の変化を感じる。
ブクログ、改行できるようになってよかった。
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んーー。
ばななの創りだす
「哀しい」空間は大好き。
でも…あんまり哀しいと
自分とマッチしすぎて
のわぁぁああ!!
ってなるのです。笑
短編だけど、どの作品も
すごい存在力です。
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從國中就很喜歡吉本バナナ小姐的書
以前看幾乎每一本都會哭
我很喜歡這本書裡面主角的阿姨
他描寫上班時候的阿姨
總是穿著老鼠灰的套裝
但是下班之後
穿著長袍睡衣
在家裡彈著琴 喝著酒的樣子
就跟幽靈一樣
我總是有許多想像
我覺得這個故事很多劇情都很有畫面
我喜歡想像她在充滿灰塵的老房子裡
彈著鋼琴
或是像幽靈一樣
在老宅中游走
頹圮著喝著琴酒
對我來說
這樣的生活大概是很浪漫的
我不記得是不是這篇
後面的附錄故事
是個很愛睡覺的女孩
但是怎麼睡
都不會錯過戀人的電話的故事
那個故事
我也很喜歡
很喜歡バナナ書中那種
有種
有點距離的透明感
帶點奇妙的氛圍
不過後來的書 就沒有那摩喜歡了。。。