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マークスの山 上 みんなのレビュー

文庫 109(1993上半期)直木賞 受賞作品 第12回日本冒険小説協会大賞 受賞作品

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みんなのレビュー156件

みんなの評価3.9

評価内訳

150 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

壮絶な犯人の人生。可哀想なんて甘い表現は消し飛び,見守ってあげる事しかできない。

2017/12/27 18:13

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は,マークスの山を文庫版で読んだ。
高村薫さんは大幅改稿する作家として知られている。
ファンの中には,単行本と文庫版を別の作品として
楽しんでいる方もいると聞く。

さらに高村薫さんは,直木賞受賞の時に「私はミステリーを
書いているつもりはない」と言って物議をかもしたらしい。
なかなか骨太の方だ。

文庫版の裏には,警察小説の最高峰との謳い文句がある。
ジャンルとしては合っているが,ミステリーの要素もある作品。
解説には,人間の人生全体を書いた「本格小説」と評されていた。
分析は見事だけど,新しいジャンルを作ってまで区分けする
必要は感じなかった。単に,枠にはまりきらない大きな作品と
いうことだけでいいように思うのだが。
いずれにしろ,直木賞の影響の強さがこんなところにも
出ていることがよく分かった。

高村さんの合田シリーズ第一作。
マークスの山,照柿,レディ・ジョーカーと続く。
現在四作目「新・冷血」の制作が開始されているヒットシリーズだ。
本著は,重いといわれる作風の中でも,スピード感があり,
比べれば読み易い方だと思う。

話の軸は,殺人犯と警視庁の合田刑事とのしのぎ合いだ。
犯人は最初から明かされ,お互いの人間像を深堀りしていく。
ミステリー要素は,被害者にある。
斬新な設定だ。

この作品を通して,私は小説の推進力というものを感じた。
犯人は殺人事件を起こし,金を脅迫する。
しかし本当に金が欲しいとは思えない。
犯人は,被害者から金を要求することで,自分の失われた精神と
記憶を取り戻そうとしているのではないか。

合田刑事も,犯人を追う一方で,義兄に様々な支えを受けている。
しかし精神的な充足は十分でなく,犯人探しに没頭する事で
私生活の気持ちの穴を埋めようとしているように見える。
そして被害者こそ,最も大きな精神の欠損を抱えているようだ。

単純な犯人と刑事,被害者という構造の中に,精神の渇きを持つ
登場人物たちが何層にも重ねられている。

ラストも圧巻だ。
心がどのように満たされていくか,ぜひ見届けて欲しい。
心理描写はそっけないが,私はこんな読み方をして,
深い感動に包まれた。

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紙の本

マークスとは何か?

2003/03/24 15:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T40 - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶対に面白いです。高村さんの作品にしては読みやすいです。但し、主人公と同じチームの刑事たちについては、それぞれの個性が紹介されているにもかかわらず、具体的なイメージが湧かず、上下関係も結局分からなかったので無視したけど…。
ストーリーは15年前の山の事件からつながって、15日間に及ぶ捜査が山で終わります。そう、実際には15日間の捜査日記です。
登場人物は概ね「哀しい人たち」だと感じました。合田刑事が哀しい。そのまわりの刑事たちも哀しい。殺された人たちも哀しい。そして、吉沢がもっとも哀しい。わたしはどうしても吉沢に同情してしまいます。彼にどんな罪があるというのか? 彼を道連れに心中しようとした両親にこそ罪があるのではないか? 彼を狂気と呼ぶにはあまりに哀しい。
ミステリーかどうかは別として(そんなことはどうでもいいことで)、確かな質感をもった最高のエンタテイメントであることは間違いないと思います。

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2004/10/04 14:22

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2004/10/05 10:49

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2005/01/06 15:16

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2005/02/14 22:27

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2005/08/21 12:35

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2005/09/04 16:43

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2005/10/05 11:19

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2005/10/11 23:26

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2005/11/06 12:28

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2005/12/15 01:37

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2006/01/09 16:37

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2006/01/18 22:57

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2006/01/25 22:18

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