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短編集なので読みやすい。
切ないストーリーが多い。
エンディングがおもしろいところ、いうなれば中途半端で終わるのは、
余韻をのこすためなんだろうか。
情景と心情が細部にわたって描かれており、
描きやすくて、おもしろい。
個人的には最後のお話がすき。
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久々にタイトルと裏表紙のあらすじのみで購入した本。作者にも内容にも全く情報がなく読んだが、当たりをひいたなと満足。ピューリツァー賞を受賞した有名な作家だということは後で知った。
淡々とした、しかし情景豊かな文章で語られる物語。短編集だが、どれの作品も予想した方向に話が進まず、いい意味で裏切られた。でも「物語」ではない現実は、結局こんなものかもしれない。
何となくどこかで出会ったことのあるような雰囲気だなと思ったが、江國香織に似ているという書評を見かけて納得。読みながら、結婚って、人生って何なんだろうとぼんやりと考えた。
どれも気に入ったが、中でも好きだったのは「ピルサダさんが食事に来た頃」、「セン夫人の家」、「セクシー」、「三度目で最後の大陸」。
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ハッピーエンドを許してくれないのかと思ったら、最後のほうは比較的明るくて最後のほうの話の方が好きだった。
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「その名にちなんで」に続いてラヒリ二本目。
やはり小説は長編が好きだ。この短編は面白かったが、長編のほうがラヒリの良さが発揮されていると思う。
表題の「停電の夜に」がやはり一番よかった。ほかの作品も、設定が巧みで、引き込まれる。会話も、上手いなあと思う。頑張り屋でそれゆえにちょっとプライドが高くなってしまって、素直になれない女性の描き方が上手い。他方で男性や、自立なんて意識せず生きたのに夫と外国へ来て困惑する母親世代も主役。「境界」にいる人々とそこから見たアメリカがよく見える。そういう意味でも楽しめる作品。
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読むきっかけ・期待:某サイトでオススメされていたから。ブックオフで落穂拾い中に発見。
感想:描かれているシーンはとても猥雑でディープなのに、静謐で淡々とした語り口。『セクシー』『三度目で最後の大陸』が好き。
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作者は米在住インド人。O・ヘンリー賞、ヘミングウェイ賞などの有名な賞を総取りしている。
ハードカバーが出た時、表題作だけ立ち読みして、すごく印象に残ったことを覚えている。
今回文庫になったものを読んでみて、やはりこの作品が1番心に残った。
『ピルザダさんが食事に来たころ』も良い。
少女が初めて「はるかに遠い人を思うということ」を知る過程が、とても細やかに描かれていて秀逸。
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物語はインドの戦争の歴史や移民のことなどを背景として描かれていて、少し不幸だったり悲しい感じの登場人物が多いです。けれど人物のお化粧の具合だとかひとつひとつの細部の描写に、鋭いけれど愛に満ちた眼差しを感じて、あれこれ考えさせられながらも不思議と心が落ち着く本です。
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インド人が主人公の短編集。
そのためインドの習慣(風習や服装、食べ物等)が描かれいて興味深い。
お洒落な作風。
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短編「セクシー」が好き。
小さい頃に囲まれてたインドの匂いとか、不思議な名前の響きとか、彼らの強烈な瞳の中の隠った輝きを思い出す。
登場人物達はNYにいたけど、私はこれを読んだときはロンドンにいた。多国籍都市で、わたしの「知らない」異性に出会うとき。そのひとを知っていくとき。ラヒリの言う「セクシー」がツンと鼻にぬけて、のどがキューと痛くなった。
それは一つの、強烈でほんとうにセクシー
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タイトルがスゴく気になっていて、賞をとった作品という事もあり購入した。
同じインド人でも都会的な話もあれば、インドという国そのものを思わせる作品もあり、内容も豊富で文章もスマート(訳者のおかげかな?)文句なしの作品だと思う。
個人的に好きなのは『本物の門番』と『ビビ・ハルダーの治療』。
後に出版された『その名にちなんで』はあまり好きではなかったが。。
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うまい!短編の名手!この人の作品おいかけたい!
この短編集は「よく知っているはずの人」(夫、妻、恋人、同じアパートの住人等) の秘密を扱った作品が多い。秘密というか、知られなかった真実かな。意識して隠しているわけではないから。特に「セクシー」が気に入った。
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日常の喪失感が切なく描かれていた。しっとりと読ませてくれるところがよかった。最後の2つの短編は、しっくりこなかった。この人の書き方だと、アンハッピーな終わり方のほうがあう。
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インド系アメリカ人ジュンパ・ラヒリによる珠玉の短編集。これだけハズレのない短編集も珍しいだろう。
どれも日常の小さなドラマだが、設定が見事。きっとアウトサイダー的な視点から人々を客観的に見てきた彼女だから書けるのだろう。そしてどれも余韻を残す終わり方が良い。個人的には「三度目で最後の大陸」のような優しいものより、表題作や「病気の通訳」「セクシー」「神の恵みの家」など虚しさが残るものが好きだ。
じっくり味わいたい一冊。
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停電の夜にでは思わず泣いてしまった。他に良かったのは、三度目で最後の大陸、セクシー。
作品とは関係ないけどラヒリ本人がものすごい美女で吃驚。
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中学か高校の時に一度読んで、忘れられなかった本。先日偶然再会して購入した。
作者はインド生まれではないけれど、両親はベンガル人。この短編集は必ずインドの人間を含んでいる。インドについて、知識よりもイメージが先行しているわたしには垣間見える・もしくは取り上げられている生活様式・意識なども興味深かったが、そうでなくとも楽しめる本だと思う。
訳者が「いい」のかもしれないが、淡々とした文章で語られる内容に惹かれた。薄い絶望・あきらめのようなものが、全体に感じられる。何度も読み直したくなる本だとわたしは思う。