電子書籍
思考しろ、と言っている割には…
2019/06/16 22:01
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投稿者:MIC - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代人が、自分の脳が理解できることしかできないのに、全てを理解できると勘違いして、他者への無理解を生んでいると現状を把握し、その無思考振りを嘆いている本でした。
2003年のベストセラーなので、それから16年の間の科学の発展があるとはいえ、あまりにも嘆かわしい内容でした。それこそ著者自身の無思考を披瀝しているかのようです。そもそも「考えろ」と言っているのに、断定調が繰り返されるのはおかしいです。
何かと「昔は良かった」的な言い方も多いです。それこそ人類が「不変の情報」の記録を始めてから現在に至るまでの「近頃の若者はー!」論です。
「キレる若者」の話なんかは、私はそもそも本当に若者が「キレる」ようになったのか疑問でした。日本で殺人事件が一番多かったのは終戦後ですし(PTSDと貧困、ヒロポンの蔓延)。
この本がベストセラーになったこと自体が、現代人の無思考ぶりを表しているのではないでしょうか。
紙の本
なぜ売れたのか著者が一番驚いているのでは?
2006/04/15 16:59
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あたる - この投稿者のレビュー一覧を見る
バカ売れし始める前にかって読んだが、あまりに内容空虚だったため、翌日古書店で数十円で売ってしまった。
その後、バカ売れし始めて、自分自身の読書力が足りないのではないかと疑問に感じ、数百円で古書店で買って読み直したが、やはりつまらなかった。
著者自身も、軽い気持ちで書いた本書がこんなに売れるとは思っても見なかったのではないだろうか。
そうだとすると、企画の勝利といえる。
紙の本
誤りの多い愚書
2003/12/27 00:37
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投稿者:美都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
養老氏自身がバカの壁である。ソシュールとプラトンの同一視や引用されている書物の誤読など誤りが多い。自分と違う思考方法があるとは考えないのでしょうか。働かずに食ってるのは有閑マダムであって、浮浪者ではないはず。養老氏の思い込みの激しさと他者性の不在が際立つ。
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今真っ只中のベストセラーだ!つー事で、内容的にはうーん?ベストセラー?なんだが。「作品の解説より」=人生でぶつかる諸問題について「共同体・無意識・身体個性・脳」の多様な角度から考えるヒントを提示する=とあった。文中にてなるほどぉ〜と共感のあった内容もあれば、作者の考え方の表現に違うだろう?過激だろう?って内容も数箇所あった。それは、やはり読み手読み手の感性の違いであって、作者の意図することが全て「=」では有り得ないのだから。わたしが読書中に頭にすっと入って残った文面を以下に引用する。?自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在しています。これも一種の「バカの壁」です。?(引用一部抜粋)本来の「退ガ学」は1年通って指導を受ければ「改悛の情あり」とか言って復学させてもらえた。共同体というのは、絶対に人を追い出さないものなのです。しかし、今は「退学」は言葉通り追放であり、その後のフォローはない。どこかの「リストラ」という形で社員を追放する会社にも似ています。以上バカの壁より引用。
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養老孟司のバカの壁を読みました。自分から見ようとしなければ現実は見えてこない、ということをテーマにしたエッセイです。表題にインパクトがあるのでつい買って読んでしまいました。文章は読みやすいとは言えませんが、情報は固定だが、人間は日々変わっていく、という主張や都市の生活というのは農村の生活に比べて頭でっかちになっている、という主張など面白く読みました。
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(2003.08.09読了)(2003.08.03購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちは様々な「壁」に囲まれている。それを知ることで気が楽になる。世界の見方が分かってくる。人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるためのヒントを提示する。
☆養老孟司さんの本(既読)
「唯脳論」養老孟司著、青土社、1989.09.25
「解剖学教室へようこそ」養老孟司著、筑摩書房、1993.06.25
「考えるヒト」養老孟司著、筑摩書房、1996.07.10
「解剖学個人授業」養老孟司・南伸坊著、新潮文庫、2001.04.01
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一つのテーマでまとめているというよりは、「コミュニケーション」ということに関して色々な話を思いつくままに書いたエッセイという感じだった。
現代の知識偏重に異議をとなえる、割とありきたりな論調が多いのだけれども、「なるほど!」と思えるような鋭い意見もあった。
ガンの末期で寝たきりになった患者にとっての生きる意味を彼は問います。医者によっては、そういう人にはもはや生きる意味は無い、と判断するかも知れません。しかし、フランクルはこう考えました。「その人が運命を知ったうえで取る態度によって、周囲の他人が力づけられる」という意味があるのだ、と。(p.110)
「結婚したらどうなるんですか」ということに疑問が湧くのも無理はない。けれども、そんなこと説明しても意味がない。一度してみなさいよという話でしかない。それをしないで耳で聞いても駄目なのは言うまでもありません。(p.158)
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大ヒットということで、読んでみた。
書かれている事は確かにそうだと感じるけど、サラサラと読みやすい本ではないので何回か読み返す必要あり?!
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しばらく前の世間の騒ぎように負けて買っちゃいました。
養老さんって良識のある方だなっと思いました。
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話題の割にはボリュームも内容も「残念」レベル。分かり切った事を書かれても…って感じでした。まぁ強いて言うなら『問題になるような人はこの本は読まない』って事。
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今更ながら購入。
分かりきった事と言えばそうなんですが、実際そこを頭で理解するのではなく、そこにあるものとして理解するって難しいのではないかなぁ。
次は死の壁も読んでみたいです。
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この本が売れたのはタイトルのインパクトのお陰だと思う。
内容は支離滅裂で、共感できるような出来ないような・・。
もっともと思う部分もあれば、著者が屁理屈をこねているようにしか思えない部分もある、
ジャンル別けに迷う本だ。
まあ、エッセイってところかな・・。
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全然最近じゃ無いですね・苦笑。
1年前に書いた書評はこちらに。http://www.kanshin.com/index.php3?mode=keyword&id=3
50878
この本のヒット時から1年以上経過しているが、世界は「思考停止によって起こるあらゆるフェイズでの断絶現象」から少しは脱せたのだろうか?。むしろ悪い方向に進んでいないといいのだが・・・
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これ読むとよけいにバカになるぞ!
2003年12月03日(水)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~bbb/past/200312/200312.htm
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いや〜待ちました、ってか予約してることすっかり忘れてたよ。おまけに本には【お願い:この本は、予約が殺到して数ヶ月待ちの状態です。なるべく早く読んで次の方に回せるようにご協力をお願いします。】って紙が挟んであった。こんなの初めて。五体不満足だってハリーポッタだってなかったよ。680円(税別)の本なんだから買えばよかったのか…
中身はちょっと難しくてバカには理解できないかも。理解できるか出来ないかが「バカの壁」かと思っちゃった。私はなんとなく言いたいことが理解できた程度?難しいけどわかりやすく簡単な例を出して説明してくれてるからなんとか最後まで読めたって感じ。問題が微妙にすり替わってないか?と思うところもあったけどうまく繋げているし。
読んだあと頭がよくなった気がする1冊。お値段以上の価値あると思わせる珍しい本。本ってやっぱ高すぎるよね。